気になるニュース色々

 H20.4.8(火)にいろいろ気になるニュースがあった。

 原子力関係3件、科学1件、将棋1件である。
以下に書いてみる。

(1)原爆症新基準63人認定(1面)
 厚生労働省は今月から新基準になった原爆症認定の審査で新たに63人を認定した、とのこと。集団訴訟した305人のうち16人も含まれるようであるが、審査待ちの被爆者は2000人以上おり、迅速な審査が望まれるところである。

(2)「もんじゅ」10月運転再開延期も(2面)
 1次冷却系ナトリウム漏えい検出器の取り付けミスが発覚した高速増殖炉「もんじゅ」で新たに4台の同タイプ検出器の取り付けミスによる変形が見つかった、とのこと。原子力安全・保安院は7日、すべての検出器の取り付け状況を総点検するように原子力機構に指示したらしい。今年10月の運転再開は延期の可能性もあるらしい。全体の技術力が落ちているのかなあ。

(3)放射性物質が盗難(28面)
 千葉県にある非破壊検査の会社の保管庫から放射線透過検査装置の線源容器1個が紛失したらしい。放射性同位元素のイリジウム192(放射能量370ギガベクレル)であり、京大の助教によると「むき出しであれば死に至る可能性がある」、とのこと。
 ここは一つ被ばく量の計算をしてみよう。RI手帳でイリジウム192の1cm線量率定数Kは0.138(μSv・m2・MBq-1・h-1)である。
ここで線量率の計算式は以下のものである。
  R=K・Q/(r×r)
   R:線量(μSv/h)
   Q:線源強度(MBq),メガベクレル(ギガベクレルはこの1000倍)
   r :距離(m)
 これを手に持っているとする。このとき線源と身体は10cm(距離r=0.1m)として、身体に浴びる線量RはR(μSv/h)=0.138・Q/r/r、Q=370GBq=370×1000MBq=370000MBqだから、R=0.138×370000/0.1/0.1=5,106,000=約5Sv/hとなる。イリジウム192はベータ線とガンマ線を出すが簡単化してガンマ線と仮定すると1時間で5Sv、これは線質係数1として5Gyとなり、人での全致死線量が7-10Gyであるから、治療しないと2-3ヶ月で死亡する。結構放射線としては大変危険なレベルの量である。これを盗んでどうするつもりだろう。大切に扱っているから貴金属のつもりで盗んだのかもしれないが、命があぶない危険な行為である。

(4)iPS細胞(2面)
 人工多能性幹細胞(iPS細胞)を人の皮膚から作った京大の山中伸弥教授への研究予算が財務省査定で20億円が予算化されたらしい。ヒトゲノム解読計画で日本が提案しながら、欧米に先を越された教訓が今回は生きた格好だ。この教授はノーベル賞候補だろうなあ。

(5)第66期将棋名人戦開幕毎日と朝日の共催、森内俊之名人羽生善治王将(1面)
 今回は森内名人に羽生王将が挑む将棋界きっての実力派2人の争いもさることながら、朝日新聞と毎日新聞の主催争いであわや将棋連盟が真っ二つか、とまで危惧された経緯がある。そうした中から、両社の共催という形で決着した後の初めての名人戦であるので、少し将棋に関心がある人は野次馬根性丸出しで覗き見している気持ちではないか。両対局者のすばらしい戦いで記念に残る名人戦にして欲しい。



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