第6回ふくしま学(楽)会にネット参加

 第6回ふくしま学(楽)会(8/2(日))にネットで参加した。

 この学(楽)会の案内は原子力学会のメールで来た。

 去年も案内は来ていたのだが、確か福島県広野で開催、ということで、地理的に遠く、参加は難しかったのであきらめた。
 今年はコロナ禍でオンライン開催となったので、これなら開催できると思い、7月17日に参加を申し込んだ。

 7月30日には学会事務局より、アクセス用のURLとネット会議システムZoom開催での注意事項が書かれた資料が添付されていた。
 それから、この学会は2日間の学会であり、8月1日(土)の「学びの場」が午後から開催であった。
 8月2日(日)「対話の場」はAM10時から開催ということであった。
 8月1日の「学びの場」は参加登録しないで、2日の「対話の場」のみ参加登録した。
 また、このふくしま学会は早稲田大学の地域との関わり、というものらしく、ゲスト関係は早稲田大学が多い。
 プログラムは末尾に添付する。

 当日の朝10時前にトイレに行き、マイボトルに麦茶を用意してパソコンに座った。
 案内メールのURLをクリックすると、すぐにつながった。
 おそらくZoomのソフトはすでに私のパソコンにダウンロードされているので、時間短縮になったと思われる。
 司会(MC)の永井氏が、操作はOKですか、との問いかけで始まった。
 Zoom開催となった。
 録画しないでください、とのことだった。
 メディアとしてはNHKが登録しており、ディスカッションでは映像が使われるかもしれない、とのことだった。
 なるべく普通のシンポと同じ状態でやりたい、発言は短めに、地域を超えて、世代を超えて、分野を超えて、行っていきたい、と説明した。

 開会宣言として早稲田大学の友成氏が行った。
 4月から前任者の勝田氏を引き継いでセンター長になった。
 福島に関する調査研究を行ってきて、今回が6回目の学会となる。
 地域経済学に軸足を置いているが、考えさせられることが多い。
 大学が地域に関わるとはどんな意味があるのか。
 学生と地域で遊んできた。
 でも、大学生はいらない、帰れ、とは何回も言われた。
 物事を本質で考えることが大事だが、日本では目的をきちんと議論する土壌がない。
 大学はそこに食らいつく場である。
 目的は苦しいことではなく、楽しいことのはずである。
 この学会を学(楽)会としたのは、まさにこの意味である。
 大学はそれに関与している。
 福島の未来について議論していきたい、と説明した。

 次に御挨拶として、広野町長の遠藤氏が行った。
 今回多くの方に参画いただいた。
 全国的に好天である。
 九州では甚大な大雨災害があった。
 広野町も3.11から間もなく10年を迎える。
 温かい議論をしていきたい。
 リモート会議は新しい生活空間である。
 廃炉とアートと教訓について語りたい。
 原発事故から次の10年を考えたい。
 広野町ではコロナ感染者が出た。
 原発関係で1万人以上が働いている。
 (原発従事者に必須の)電離検診は3密回避の観点から期間を延長して行っている。
 スマートまちづくりをしたい。
 事故から元に戻る町には何が大事か。
 防災と教育を重点的に進めたい。
 熱中症には注意して欲しい、と説明した。

 続いて、福島イノベーション・コースト構想推進機構の松島氏があいさつした。
 Web開催となった。
 高校生から「廃炉を楽しく」というテーマが出てきたのはうれしい。
 原発研究者を非難する傾向があった。
 グループ会社が原発資材納入する時には厳しい品質管理を行ってきた。
 その分大きなプライドを持って仕事をしてきた。
 でも原発事故で、皆自信を失ってしまった。
 今回の廃炉のテーマはこれらの人に対するエールにもなる。
 イノベーション機構はできて2年半経った。
 3年で終了の予定である。
 17大学で23の研究活動テーマで取り組んできた。
 この1年で他の分野も出来てきた。
 復興農学会ができたのもその1つである、と説明した。

 第1部ではテーマトークで、テーマ1として『ふくしまから伝えたいこと「アートに載せたメッセージ」』というものである。

 (1)では最初に、高校生から、「絵本から始まる一歩」というタイトルで、ふたば未来学園高校の吉田さんが発表した。
 有賀さんは欠席である。
 3.11で両親が頑張っている姿を見てきた。
 有賀さんはツアー等を通して3.11の経験を伝えてきた。
 吉田さんは高校生目線で廃炉等の調査活動を行ってきた。
 今年3月からニューヨーク研修の予定であったが、コロナ禍で中止になった。
 震災のことをどう伝えるか。
 吉田さんたちが語れる最後の年代である。
 (3.11時小学2年生だった。)
 そのために何をすればいいかを考えてきた。
 こどもにもわかりやすく伝えるために、絵本を使うことを考えた。
 そのために二人で探究をやろう。
 探究を通して伝えたいことは、
  ①受け入れることの必要性
  ②経験や得たこと
  ③3.11で偏見や差別の起こったこと
  ④情報をうのみにしないこと
である。
 そのためにアクションを起こした。
 先生に話を聞いたり、Zoom会議を開いたりした。
 絵本のプロット構成を考えた。
 対象は小学校低学年とした。
 テーマは同調圧力である。(周りに合わせる、空気を読む)
 あらすじは震災と原発事故で転校した小学校2年生が放射能に関するいじめに遭い、そこで自分が周りと違うことを考え始めることとした。
 自分たちが伝えたいことが多すぎる。
 プロット作成前後に、どう受け取ってもらえるのか。
 対象年齢の世界観が自分たちと違わないか。
 絵本の製作で伝わりやすい絵にしないといけないが、絵は得意じゃない。
 説明の省き、伝えるメッセージのぶれも問題となる。
 共感できる描写になっているか。
 今後の目標として、絵本を完成させること、子どもへの読み聞かせとフィードバックを考えている。
 大人にも読んで欲しい。
 ビデオも考えている。
 手段は模索中である、と説明した。


 次に「地域の伝統文化に関する取組」というタイトルで、3人が発表した。
 まず(2)では広野わいわいPJの根本氏が発表した。
 文化遺産と祭りについて述べる。
 3.11の時に鹿島神社が破壊された。
 2010年の時の鹿島神社例大祭があった。
 2019年に例大祭を復活させた。

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         図1 鹿島神社の例大祭

 祭り再開の原動力はタンタンペロペロである。
 この祭りはタンタンペロペロ祭りとも呼ばれ、この伝統遺産を復興のシンボルとした。
 多くの人の協力を得て復活した時に、住民の一言「二度と見られないと思っていたタンタンペロペロが見れて涙した。」が印象的だった。
 今年はコロナでできないが、国の文化審議会でこの祭り等が無形文化財として答申が行われた、と説明した。

 (3)ではふたば未来学園高校の大塚さんが発表した。
 3.11では小学2年で、頭がパニックになった。
 今に到っても、難しい問題だから知ろうとしなかった。
 でも双葉郡(広野町)の現状を知ろうと思った。
 タンタンペロペロに注目した。((2)で出てきた祭りのこと)
 根本さんに話を聞いた。
 課題がいくつかあった。
 若者不足である。
 祭りで若者を呼べないか。
 地域に仕事がない。
 3.11で地域コミュニティが崩壊した。
 それが地域の衰退につながった。
 コロナにより祭りも縮小された。
 祭りは地域コミュニティそのものだった。
 祭りの準備も大変だった。
 儀式としての簡略化もある。
 地域コミュニティの再創造を目指す。
 風評被害の減少にもなる。
 広野町を活気あふれるまちにしたい、と説明した。

 (4)では楢葉町建設課の松本氏が発表した。
 地域の伝統文化と生きる、として話す。
 役場に勤めているが、今回のはプライベートの活動である。
 ほっつぁれDEいいんかいの副代表である。
 「ほっつぁれ」とは楢葉町のシンボルだった鮭(サケ)が川に戻り、産卵を終え、肉が痩せ、味が落ちた状態のものを「ほっつぁれ鮭」といった。
 楢葉町は2015年に避難指定解除されても帰還率が低く、特に若い世代がほとんど戻ってない状態を何とかしたいという若者たちが結成したグループの名前とした。
 楢葉町では盆踊りが盛んだった。
 震災前は町内の16~17箇所で行われていた。
 楢葉盆歌や相馬盆歌が歌われていた。
 震災後に盆踊りを復活させたのが2016年で1,000名の参加があった。

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         図2 盆踊りの風景

 当時町民は800人くらいだった。
 祭りの復活は誇りの復活でもある、と説明した。

 (5)では「地域の誇りを伝えるアート」というタイトルで、プロジェクトFUKUSHIMA!代表の山岸氏が発表した。
 3.11をきっかけに立ち上がった。
 大友さん、遠藤さん、和合さんと立ち上げた。
 何かしたい。
 日本のパンクのレジェンドが遠藤さんである。
 原発なんてくそくらえ、のフェスティバルをふくしまでやりたい。
 ノイズ音楽の大友さんはふくしまで聞いてみようと言った。
 和合さんは詩人で、フェスなんて無理、飲む会のようなものがいい。
 原発よりふくしまだ。
 プロジェクトFUKUSHIMAを結成した。
 福島で希望を持とう。
 福島をネガティブからポジティブに変えよう。
 2011年8月15日にフェスティバルFUKUSHIMAを四季の里で開催した。
 インターネットストリーミングをした。
 線量測定をして地面が気になった。
 地面にカラフルな布を一面に敷き詰めよう。
 ふくしま大風呂敷である。
 みんなで布を縫い合わせた。

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         図3 風呂敷のつなぎ合せのフェス

 いろんな人の考えをつなぎ合わせることにもなる。
 みんなの考えを代弁した。
 2013年には旗に作り変えた。
 盆踊りをやった。
 みんなから歌詞を集めた。
 福島市の街中広場でやってしっくりきた。
 太鼓や笛でなく、ビッグバンドだった。
 NHKの「あまちゃん」の演奏のメンバーの音楽だった。
 みんなで手をつないで踊った。
 それから毎年盆踊りをやった。
 今年はコロナで見送りとなった。
 やぐらを作りたい。
 あいちトリエンナーレ等に影響を与えた。
 各地に風呂敷と盆踊りが広がった。
 オールタナティブな活動を目指している。
 福島わらじ祭りがある。

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         図4 わらじ祭り

 12mのおおわらじである。
 冬の伝統行事だったが、商店街の人が夏にやりたいと言う。
 NHK「エール」の古関裕而さんが作った「わらじ音頭」がある。
 舟木一夫さんが歌っている。
 その過程ではサンバやダンシングオールナイト等があった。
 3.11後に東北六魂祭ができた。

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         図5 東北六魂祭

 わらじ祭りの物語を作った。
 きずな祭りでお披露目したい、と説明した。

 この後、ミニパネルディスカッションが行われた。
 安部氏や東京大学の洪氏等が上記の発表にコメントした。
 絵本で何が大事なのか。
 広がりすぎを絞り込むことである。
 祭りは若者不足である。
 解決策を真摯に捉えている。
 高校生の子は3.11の時に小学2年だった。
 3.11をどう伝えるのか。
 原発事故におけるいじめや偏見があった。
 今のコロナも似た状況がある。
 普遍的な問題なのかもしれない。
 タンタンペロペロという伝統的な祭りをいかに盛り上げていくか。
 神楽をどう伝えていくかが問題である。
 プロジェクトFUKUSHIMAは知り合いも関わっている。
 わらじ祭りに取り組んでいる、とのコメント等があった。

 続いて(テーマ2)として「ふくしまが知らなければならないこと『廃炉の今と先』」ということである。
 まず、(6)ではの高校生から「廃炉を楽しくしっかりと」というタイトルで、ふたば未来学園高校の長谷川さんが発表した。
 廃炉国際フォーラムに参加した。
 わからないことだらけであった。
 それからイベントに参加し、他校の生徒と話したが、廃炉を他人事としか見ていない。
 意見交換会にも参加した。
 福島県内の4校の参加があった。
 放射線測定機器も持ち込まれた。
 参加しているのは科学部の人が多かった。
 Change Your Mindの座談会を開いた。
 宣伝不足で2人しか参加がなかった。
 その2人は興味を持っていたので参加した。
 興味を持っていない人をどう参加させたらいいか。
 2回目の座談会を計画している。
 外部とのつながりをしっかり持っていたい、と説明した。

 (7)では「どうつくる?廃炉と復興に向けた共創の場」というタイトルで、ジャーナリストの崎田女史が発表した。
 環境カウンセラーをやっている。
 NPOを運営しており、高レベル廃棄物のことを考えたりしている。

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         図6 環境問題への取組

 くらしや地域の環境負荷は増えている。
 その中で多くの人と連携や共創を作っていきたい。
 1F原発事故で大変だった。
 対話が大変だった。
 どういう情報なら信頼してくれるか。
 リスク削減のための3つのステップが必要である。
 ①情報共有②対話の場③参加・協働
である。
 市民の目線で提案してきた。
 浜通りの今はどうなのか。
 ステップ1とステップ2は少しずつ進んでいる。
 ステップ3は見えない。
 あきらめ、悲しみ、怒りがある。
 リスクを出す事業者は厳しいマスコミの前で地域の人とどういう場を作れるか。
 1Fサイト内の状況はどうなのか。
 トリチウム処理水は地元の意見を聞きながら、ということになっている。
 福島の地域コミュニケーションは中通りから始まっている。
 福島駅前に除染情報プラザができた。
 対話も大事である。
 車座カフェも行った。
 中間貯蔵工事情報センター、リプルンふくしま、放射線リスク相談センターも出来た。
 廃炉国際フォーラムも4回開かれた。
 第1ステップの情報共有は技術情報だけでなく、プロセス情報も重要、第2ステップの対話は一方通行ではないことを、第3ステップは地域の中での放射線測定活動等を通じて対話の輪を広げることが大事、との説明であった。

 この後にもミニパネルディスカッションがあり、弁護士の菅波女史が司会で、小林氏が中間貯蔵のことについて説明していた。

 この後、昼食・休憩となった。

 午後の部は第2部の対話セッションということで、対話テーマは「コロナ禍と福島原発事故からの復興:福島の教訓を考える」ということであった。

 最初に、(8)では高校生から「私たちから伝えたいこと」というタイトルで、ふたば未来学園高校の畠山さんが発表した。
 3.11の震災と原発事故で地元を離れた。
 台風19号の被害もあった。
 今回のコロナ禍で、ニューヨーク研修が中止になった。

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         図7 3.11と台風19号とコロナ

 教訓が活かされる社会にならないといけない。
 3.11はターニングポイントだった。
 避難しないといけない、どこに。
 放射線はうつる?
 差別と偏見があった。
 逆に過剰な気遣いもあった。
 大事なことは支え合う、助け合う、協働である。
 メンバーが台風19号のボランティアに参加した。
 教訓が活かされていないと感じた。
 コロナの差別がある。
 ベッドが不足している。
 コロナと原発の差別、偏見は似ている。
 差別解消の活動として、フタグラマーがある。
 写真で福島の魅力を発信する取組である。
 こころの居場所を作る。
 未だに休校5校があることを伝える。
 当時の学校の雰囲気を伝える。
 ブースにまとめる。
 ブース完成のイメージがある。
 記憶と記録がつながる。
 仮に動画を作ってみたらどうか、と思う。
 災害対策のしっかりした安心な社会を作る。
 なぜ教訓が活かされなかったのか。
 興味を持たない人、知らない人、忘れた人がいる。
 優先順位の上の方に持って来られるようにする。
 理想の社会をSDGsのアイコンでまとめた。

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         図8 教訓が活かされる社会(SDGsの取組と関連)

 どこでもこの教訓を活かせる。
 私たちは震災を語れる最後の世代である。
 オンライン対話でニューヨーク研修の代わりとなった。
 たくさんのフィードバックがあった。
 帰る場所があるのは安心できる。
 好奇心を持ち続けることが大事である。
 感じたことを言葉に出すことも大事、と説明した。

 この後、対談ということで早稲田大学の松岡氏と東京電機大学の寿楽氏が対談の予定であった。
 しかし、松岡氏の最初の話題提供が長すぎて、寿楽氏はコメントのみに終わった。
 松岡氏は文系で3.11の時はJICAの仕事でスリランカにいた。
 テレビで福島原発事故を見ていた。
 これがターニングポイントになった。
 日本の問題をやりたい。
 その後福島に関わることになった。

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         図9 松岡氏の話題提供(ネット画面の一例)

 ふくしま浜通り社会イノベーション・イニシアティブ(SI構想)を作った。
 この後の対話セッションでは3つの論点がある。
  ①原発事故とコロナ
  ②記憶と記録、教訓を活かすために
  ③復興の課題
である。
 何がわかってないのかがわからない。
 これが社会には多い。
 社会的なリスクの解決策はいくつもある。
 決めるのは社会である。
 フクシマはTMIとチェルノブイリに学ばなかった。
 2009年に新型インフルエンザが怖れられた。
 2010年にこのインフルエンザ対策の報告書が出された。
 今でもこの報告書はコロナでも使えるものである。
 コロナ等の体制強化を示唆していた。
 尾身さんはわかっていたはずであるが、話さなかった。
 秋光氏の「ウィルスと人類」は人類の歴史の教訓かもしれない。
 正確性が後退し、フィクション性が増す。
 福島の高校へ福島復興の話をした。
 次の世代に話し継ぎたい。
 復興では帰還しない人が多い。
 記憶や記録を社会の仕組として作っていく必要がある、と説明した。

 この後に寿楽氏がコメントした。
 日本はソーシャルディスタンスやマスクは他国より優れているかもしれない。
 でもこの思考は、逆に他国から学べないという欠陥も持っている。
 何とかした、という体裁を整えるだけになっていないか。
 学問は問題解決志向でないといけない、と説明した。

 この後に対話セッションの分科会ということで、8つのグループに分かれる、とのことだった。
 どういうグループ分けになったかは私は知らない。(参加者はスタート10時の時点で71人だった。)
 私は根本氏、除本氏、小林氏のグループになった。
 グループをどうやってZoomで分けるのか、と思っていた。
 主催者の操作のみで大丈夫だったようで、グループの人のみわかる画面に切り替わった。

 ここでの会話は早稲田大学の松岡氏が事前に説明していた3つの論点の
  ①原発事故とコロナ
  ②記憶と記録、教訓を活かすために
  ③復興の課題
であったが、ほとんどばらばらな状態で、誰も調整を取らなかったので、混沌としていた。

 私の事前の参加申し込みの時にトリチウム水処理、と書いておいたがほとんど出てこなかった。
 仕方ないので、会議中のチャットで、質問・意見として、以下のことを書いておいた。
 ・トリチウム水を使った水族館で魚を養殖してトリチウム分析して風評被害打破
 ・デブリの再処理工場はどうか(六ケ所再処理工場の類似プラント)
 ・福島の甲状腺がんは他県と同じ、過剰診療なだけ。
 ・太陽光発電と海水揚水発電のシステムを福島で
 ・原子力落語(ヒントは原子力学会誌7月号の巻頭言「発電お好み焼き横丁」)
 ・チェルノブイリと福島は違う、福島は核燃料は放出してない
 ・コロナは静電気式の空気清浄機で3密防止を
 ・放射線利用のテーマでアクティブラーニングを
 ・祭りが若者にいいなら防災運動会を
 ・デブリから新しい材料創成のヒントを、それにより若い研究者を呼び込む
 ・WBC(ホールボディカウンター:棺桶型の人体内放射線測定装置、福島原発事故後に福島県で複数台導入)を使って全国キャラバンして60歳以上のお年寄りの体内の1960年代の原爆実験フォールアウトのセシウム検出による自分事(じいちゃん、ばあちゃんは知らないうちに放射能を体内に取り込んでいる、私も大学の時にWBC測定で自分の体内にセシウム137があるのにびっくりした覚えがある)化
 ・原子力委員の中西女史の原子力委員会メルマガでの植物の中のRI使用による機能や挙動把握研究

等を空いた時間に書き込んでおいた。
 放射線利用のアクティブラーニングについては、ふたば未来学園高校の生徒が関心を持ったようだった。

 この分科会セッションが終わって、分科会退出の操作で、元のオンライン全体会に戻った。
 しかし、パネルディスカッションとはいうものの、各セッションの報告のようなことが出てきたが、背景がわからないことが多く、メモをほとんど取らなかった。

 メモの破片では、ふくしま50(映画での福島原発事故で英雄となった50人の物語)、若い人は楽しいことでなければついてこない、コロナとハンセン病は似ている、来年3月で原発事故10年ということで1区切りでそのままフェードアウト(消失)してしまうことはないか、病院等の院内感染が怖い、コロナでがん治療の影響が出ている、地方の時代と言われて久しいのに地方の時代がきていない、等の記録があった。

 最後に閉会あいさつを早稲田大学の松岡氏が行ったが、自身の振り返りが多く、長くなりそうなので、途中で退出した。

 今回のふくしま学(楽)会はあまり実りのあるものではなかったが、ふたば未来学園高校の生徒が数人発表等、福島県の高校生の生の声を聞く機会となったことがよかった。
 彼らの考え方はまとまりがないようにも感じたが、若者は情熱に突き動かされるようなところがあっていいので、彼らの今後に期待したい。
 今後もこのようなシンポがあれば、参加してみたいと思う。


<第6回ふくしま学(楽)会>
1.日 時:2020年(令和2年)8月2日(日)10:00-17:30 
2.会 場:Zoom 開催(オンライン開催)
3.申 込:参加登録を事前に行うこと。
4.主 催:早稲田大学ふくしま広野未来創造リサーチセンター、
     早稲田大学レジリエンス研究所(WRRI)
5.共 催:福島県野町
6.後 援:双葉地方町村会(予)、
    早稲田大学アジア太平洋研究センター(WIAPS)
    早稲田大学環境総合研究センター(WERI)
7.プログラム:
  MC:永井祐二(早稲田大学)
 10:00 開会 開会宣言:友成真一(早稲田大学)
      御挨拶:遠藤智(広野町長)
          松島武司(福島イノベーション・コースト構想推進機構)

【第1部】テーマトーク(10:15-12:30)
 (テーマ1)ふくしまから伝えたいこと「アートに載せたメッセージ」
 10:15 (1)高校生から「絵本から始まる一歩」吉田智美、有賀真尋(ふたば未来学園高校)
 10:30 「地域の伝統文化に関する取組」
     (2)根本賢仁(広野わいわいPJ)
     (3)猪狩圭太、猪狩雄成、大塚波斗(ふたば未来学園高校)
     (4)松本昌弘(楢葉町建設課)
 10:45 (5)「地域の誇りを伝えるアート」山岸清之進(プロジェクトFUKUSHIMA!代表)
 11:00 ミニパネルディスカッション
     モデレーター:安部良(安部良アトリエ一級建築士事務所)
     パネリスト:高校生、洪恒夫(東京大学)、ヴィヴィアン佐藤(美術家)、根本賢仁、松本昌弘、山岸清之進ほか

  (テーマ2)ふくしまが知らなければならないこと「廃炉の今と先」
 11:30 (6)高校生から「廃炉を楽しくしっかりと」大和田萌、長谷川佳帆(ふたば未来学園高校)
 11:45 (7)「どうつくる?廃炉と復興に向けた共創の場」崎田裕子(ジャーナリスト)
 12:00 ミニパネルディスカッション
モデレーター:菅波香織(弁護士)
パネリスト:高校生、崎田裕子、小林正明(中間貯蔵・環境安全事業株式会社)
(12:30~14:30)  昼食・休憩

【第2部】対話セッション(14:30-17:30)
 (対話テーマ)コロナ禍と福島原発事故からの復興:福島の教訓を考える

 14:30 (8)高校生から「私たちから伝えたいこと」畠山歩、庭瀬楓花、酒井裕香(ふたば未来学園高校)
 14:45 対談 松岡俊二(早稲田大学)、寿楽浩太(東京電機大学)
 15:15 分科会(対話セッション)
 16:15 パネルディスカッション(セッションごとの対話の共有を含む)
     モデレーター:森口祐一(東京大学)
     パネリスト:寿楽浩太、除本理史(大阪市立大学)、小松和真(早稲田大学)、小野田弘士(早稲田大学)ほか +会場参加者
 17:15 閉会  松岡俊二
 17:30 終了 

8.趣旨:
 2011年の東日本大震災・福島原発事故から9年半が経過し、「復興の10年」の終了まであと半年となりました。
 1Fの廃炉(事故処理)作業も本格化し、福島復興も新たなステージへ移行しつつあります。
 2017年5月に開所した早稲田大学ふくしま広野未来創造リサーチセンターは、長期的・広域的な視点から原子力災害からの地域社会再生について調査研究してきました。
 調査研究と並行して、世代を超えて、地域を超えて、分野を超えて福島復興について議論する場としての「ふくしま学(楽)会」を5回開催し、ふたば未来学園の高校生や地域社会、NPO、国や地方の行政、大学などの多様な人々の議論を展開してきました。
 特に、第3回ふくしま学(楽)会では、2050年の持続可能な福島県浜通り地域社会の構築に向けた「ふくしま浜通り社会イノベーション・イニシアティブ(SI)構想」を提案しました。
 SI構想は、(1)1F 廃炉の事故遺産・記憶遺産としての利活用(1Fヘリテージ構想)、(2)地域アートなどの展開による新たな地域の魅力や価値の創造、(3)福島の教訓を未来世代へ発展的に継承するための国際芸術・学術(Arts & Sciences)拠点の形成を目指しています。
 今回の第6回ふくしま学(楽)会では、これまでの議論に加え、コロナ渦と福島の教訓の相似形について議論を行います。
 「福島の再生なくして日本の再生なし」という福島復興の原点を再確認し、多世代、多地域、多分野の多くの皆さんの参加を呼びかけます。
 -以上-

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