今年(2018年)の反省等
今年の初めに、今年の目標を書いていた。
私のブログのテーマで見ると、(1)原子力、(2)科学、(3)防災、(4)家族、(5)健康、(6)ボランティア、(7)将棋、(8)読書、(9)雑記の項目があるので、この順番に書いてみる。
でもまず今年1年の出来事を大雑把に振り返ってみる。
(0)今年1年の出来事の概要
まず大きな出来事として、健康面での前立腺がんの診断がある。
これについては健康の面で書く。
原子力に関しては、福島県で開催された県民健康調査の報告を聞きに行き、福島の甲状腺がん発生率が全国平均と変わらないことを確認したことが大きなことであった。
また、がん治療に関して、2月の放射線講習会、6月の放医研シンポ、11月の放射線治療シンポと3つの放射線がん治療関連シンポに参加したことが何か暗示的であった。
科学では、スポーツ科学、環境工学セミナー、可視化シンポと興味あるテーマを選んで参加した。
防災とボランティアについては災害時支援ボランティアで多く活動した。
また、東京都が主催する防災シンポに3回参加した。
家族のことは変化はない。
将棋について、個人としてはDS将棋をしているくらいであるが、将棋界では羽生さんの国民栄誉賞受賞と無冠転落に象徴される群雄割拠という状況である。
読書はあまりしていなかった。
その代わりになるのが、gacco(インターネット講座)の講座を多く受講し、ある程度の修了証をいただいた。
この他、地元有志の会で、福島スパリゾートハワイアンズ宿泊、ボーリング、大相撲観戦した。
また、ユニバーサル・デザイン・ワーク・ショップ(UD・WS)に8回参加し、防災の意識発揚に努めた。
町会に役員として加入し、夏祭、ラジオ体操、夜回り等を行った。
高齢化社会では医療費の増加が予想されているので、その予防のためにスポーツを行う必要がある。
残念ながら前立腺がんになってしまったが、通常では朝の散歩、週1回のボーリング、月に1度の温水プール等を行った。
(1)原子力
①一般の理解
まず、原子力であるが、大きく分けて2つの流れがある。
放射能の消滅に代表される研究の面と、「放射線何でも相談室」に代表されるような放射線の一般への理解、また福島で問題として残っている除染等の一般の理解促進である。
(現状認識:昨年と同じ文章)
今までに福島原発事故でわかっていることは、福島では森林や福島原発付近を除いて、ほぼ通常の放射線レベルに回復しているので、日常の生活に支障はないし、子孫への遺伝的な影響もない、ということである。
森林についても台風や豪雨で放射能を封じ込めている土が流れ出さなければ、ほぼ心配はない。
汚染土についても中間貯蔵施設で適切に管理できれば、ほとんど問題はない。
また、若狭湾エネルギー研究センターの峰原氏がセメント業界で使用しているロータリーキルンを使えば、今の汚染土壌はほとんど処理可能、としているが、JAEAをはじめとしてどの研究機関も取り上げようとしない。
また、風評被害については、人の心に関する問題なので、粘り強くその誤解を解いていくしかない。
(今年の目標への反省)
今年の目標として、上記の福島の異常のないことを原子力学会誌に投稿してみたいと思っていた。
タイトルは「放射能なんて怖くない」というもので考えている。
骨子とするのは以下の通りである。
(1)セシウムはナトリウムの親戚、
(2)セシウムの放射線は電磁波である
(3)高山に住む人の被ばくは平地より多いが、普通の生活を送っている
(4)チェルノブイリ原発事故や広島・長崎の被爆は福島と比較してはいけない
(5)紫外線による日焼けと同じで、放射線で細胞が壊れても、栄養の摂取で回復する
この原稿としては9割くらいできている。
後は福島の子どもの甲状腺の影響がないことの説明を加えた。
図表については文の末尾に一括添付を考えていたが、まだ実施していない。
また、息子にこの9割方できた資料を見せて読んで感想を聞かせて欲しい、と頼んだが、どうも読んでくれていないようである。
あまり無理強いすると断られるおそれもあるので、来年も頼んでみたい。
今年も放射線や放射線教育関係のシンポジウムにはかなり出席した。
これは若い人の教育という面の興味もあるが、私の考え方の後継者探しの意味合いも含んだものである。
「放射線何でも相談室」は開設してから今年4月で7年を迎えた。
12月現在、未だに一人の相談もない幽霊のような放射線相談室ではある。
形式上そのまま残しておきたいが、がん治療でどうなるか、である。
②原子力の研究
研究の面としては、原子核内部の研究に踏み込んだことを詳細に展開していきたいと思っていた。
学会の発表の場で今年3月にランタンLa-138の研究をしている大阪府立大学の研究者に私のダブルガンマの資料を渡したが、未だに何も連絡がない。
このLa-138はCs-137の近傍のLa-138に電子線を当てたり、Co-60のガンマ線を当てたりして、長半減期の核種を短寿命の核種に変換するものであったが、何も連絡なし、ということは私の渡した論文は検討されなかったようである。
この面での研究に関する成果は何もなかった。
また、もう一つの挑戦として、「ダブルガンマ線照射法による核変換の可能性」についての案の応用について検討してみた。
(現状認識)
従来の方法に関して、ガンマ線を原子核に照射して中性子を出すという(γ,n)反応(光核反応)を起こす考え方に一工夫加えたものである。
光核反応を発生させる前に、対象とする原子核を基底状態から励起状態に変えておく。
この励起状態に変えるために別のガンマ線を予め照射してメスバウア効果により励起させる、というものである。
こうした前処理操作を行うことにより、通常の光核反応では10Mev以上のエネルギーが必要なものでも、この2つのガンマ線を使えば、より低エネルギーのガンマ線で核変換を起こせる可能性がある、とするものである。
また、核種を選択的に原子核変換できる可能性があり、加速器のように二次の放射能(目的の核種を消滅しても不純物を放射化して副次生成物としての放射能の発生)を発生させないことも期待できる。
まだ、未熟な理論であるが、成熟させると福島事故で飛散したセシウム放射能の消滅につながる研究になると思う。
(今年の目標の反省)
今年もどこか共同研究できるグループを探そうとしたができなかった。
英文投稿雑誌「ネイチャー」にでも投稿してみようと思ったが、そのための英文自体が止まっている状況である。
③特許等
放射能消滅及びペルチェ素子の特許の審査請求で拒絶査定を受けたので、特許に関するネタは尽きた。
今年はまた新しいネタで特許申請をしてみようと思っていた。
海水を昼間余った電力を用いて、高所に汲み上げ、夜間に発電する海水揚水発電等ができないか(中国で実施とのニュース報道があった。)と思ったが、何も活動しなかった。
(2)科学
科学についてもまた2通りの面がある。
自分が研究開発する面と楽しむ面である。
①研究開発
まず前者の研究開発面について述べる。
エネルギー利用媒体としてのペルチェ素子という面では、昨年は何も実施しなかった。
昨今のトピックスの1つに人工光合成がある。
人工光合成の2つの側面として、糖類の合成と水素製造があった。
糖類の合成システムはまだまだ先と思う。
水素製造システムについては、太陽光パネルの電気を基に、酸化チタンのような電極を使って電気分解で水素を得ることも可能である。
昨年も今年も、この面での酸化チタンのちょっと変わった実験を義父宅で実施してみた。
この酸化チタンは光合成の分野の水の電気分解での水素合成に役立つことや、屋根の塗料として使うと耐久性のある塗料になる等であり、普通の金属酸化物とはちょっと違った性質を持っている。
多分紫外線を吸収して、それを水の分解に使ったり、紫外線以外のエネルギーに変換して放散しているのではないかと思っている。
これを、草や樹木の基本単位であるセルロースナノファイバーの解繊(ファイバーが複雑に絡んで、草や樹木を形成しており、この絡みに関係する接着剤の成分を溶解するのに、硫酸を使ったりしているが、これを酸化チタンで分解可能か)ができないかと思い、義父宅で樹木の枝や紙に酸化チタンの粉をふりかけて水の中にずっとおいておく実験を行った。
この実験道具を私が義父宅にいる時に縁側の太陽が当たる場所に置いている。
これで樹木や紙が解繊できればいいと思っている。
今年も義父宅に行った時は日陰に置いてあった装置を日向に置いて実験してみたが、現在までのところ、木や紙は解繊できていなかった。
もう一つの実験としては、太陽光パネルのミニチュア版を使って、この電極の両方に樹木の枝を結んで、それぞれに酸化チタンの粉をふりかけている。電極の接触部にはアルミホイルを巻いている。これもセルロースナノファイバーの解繊の実験のつもりである。
今年も義父宅に行った時には実験してみた。
帰京する時に、これらの実験道具は金属製のお盆に乗せて、万一反応でも起こって火事が発生しないように気をつけている。
しかし、今までのところ木が分解した様子は見えなかった。
今年はまた新たな挑戦として、車のエンジンを使った純水製造器を考えた。
これは、富士山の上の方では70℃くらいで水が沸騰、というように、減圧すると100℃にならなくても水が沸騰する。
これを広げて考えると、常温でもより減圧すれば水が沸騰するはずである。
減圧沸騰した水を凝縮すれば純水を得られる。このシステムを既存のもので代用できないかと考えた。
車のエンジンが可能かもしれない。
車のエンジンは下記のような構造である。
図1 車のエンジンの燃焼構造概要(国民生活センターの資料から抜粋)
このエンジンAの構造で、点火プラグを使わないでおいて、回転を他の動力、例えば別のエンジンBか電気モーターでもよい。
吸気バルブの先を原水タンク、排気バルブの先を純水タンクにつなぐ。
ここで、エンジンAが他動力で回転し、吸気した時に原水タンクは減圧される。
ここから水が沸騰し、水蒸気がエンジンAに入る。
入った水蒸気は圧縮される。
この圧縮工程を排気バルブとつなぐと、純水タンクに凝縮した水が溜まる。
すなわち、エンジンBの回転動力とエンジンAの減圧・圧縮工程で純水製造が可能になるのではないかと考えた。
某車メーカーにこのアイデアを送付してみたが、何の連絡もない。
ちょっとこれに関連して、エンジン模型のスミソニアン模型(4気筒)を購入して組立てようとしたが、部品を紛失して組立できなかった。(10月)
図2 スミソニアン模型(エンジンの構造模型)
また、ソニーのAIソフト公開版を試していた。
今まで、手書きの4と9の区別、手書きの0から9までの文字の判別もチュートリアルに従ってできた。
今年11月くらいにソニーから新バージョンのものが公開されたというメールが来た。
すぐにダウンロードしておいたが、まだ手をつけていない。
解析パターン例が増えれば、福島のトリチウム水の処理方法も見えてくるかもしれない。
②科学を楽しむ
もう一つの側面は純粋に科学を楽しむということである。
原子力情報を主要新聞のHPで毎日収集しているが、この時に科学の面白いトピックスや防災の情報もついでに収集している。
これらについて、原子力情報リスト、科学情報リスト、防災情報リストとして、EXCELで保存している。
これらの情報を後で追跡しようとすると、ネット検索する時にキーワードが重要である。
このニュースの見出しの用語や見出しの言い回しの記録、出所(どこの新聞か)、発信年月日をリストとして取っておくと、追跡がしやすいことが分かっている。
今年のトピックスとして、iPS細胞ではパーキンソン病やALS(体が徐々に動かなくなる病気)治療、血小板合成、脊椎移植、小腸合成等があった。
自動運転研究が加速しており、郵便物の配達や山手線運転等の話題があった。
人工知能AIでは、体操のひねり判定に使ったり、マグロ養殖やJR東日本のコールセンターに使ったりしていた。
ロボットについては託児所で本読み、ロボットスーツ、ランドマークタワーで人型ロボが案内、等があった。
がん治療では小児がんを尿で検査、がん治療に免疫療法とウィルスの組合せ、線虫でがん発見、本庶博士のがんの免疫療法のノーベル賞等がん治療の進展がいろいろあった。
12月には万能型がん治療薬キイトルーダも厚労省認可、というニュースもあった。
これはまだ重症患者のみらしい。
医療関係では豚で人間の臓器を作る、雄2匹でマウス誕生、遺伝子編集ベビー誕生(?)と、従来にない新しい方法が次々と出てきている。
これらの情報を受け取る人間側の頭の中の整理ができていない状況にあるのではないか。
(3)防災
①災害時支援ボランティアの活動
一昨年に地元の深川消防署から災害時支援ボランティアの身分証をいただいた。
災害時支援ボランティアとして、深川消防署の防災活動支援をした。
今年は東京海洋大学、木場ギャザリア、障害者防災講習会、豊洲ららぽーと、江東こども祭、ボランティアリーダー研修、南陽小、豊洲幼稚園、わんぱく防災(木場公園)、防災訓練(木場公園)、区民祭(木場公園)、子育てメッセ(江東区文化センター)における深川消防署の防災活動に参加した。
②防災士としての活動
防災士としての活動について、3年前からマンションの集会室で月に1度サロンを開設し、これで隣近所の顔合わせというか、近所付き合いによる共助または近助の第一歩は踏み出している。
今も時々町会のKu氏が来てくれる程度でほとんど参加者はないが、防災の共助の視点を大切にして、これを続けていきたい。
防災士会としては総会等には出席した。
防災士会が開催しているマンション防災シンポ、男女共同参画での防災講習会に参加した。
この他、東京都が開催する防災シンポジウムが3回あり、防災と女性、防災と外国人、被災地に学ぶ、というテーマに参加した。
来年も首都直下地震に対する住民対策等で3回シンポジウムが予定されており、既に登録済で、前立腺がんの放射線治療スケジュールに問題がない限り、参加する予定である。
③防災情報収集
防災において、ロボットスーツやドローン等についても情報を収集している。
介護の現場の人手不足に加えて、建設現場でもこのロボット活用を考えているらしい。
ドローンについては、功罪相半ば、というところである。
しかし、その発展性については確実に進化しているのでこれからも情報収集していきたいと思う。
ドローンの教習所も出てきているようである。
ドローンでワクチン配達とか、光化学スモッグの活用しようという動きもある。
ただし、落下や、落下に伴う発火で火災等の安全性についても、パラシュート、パラシュート型飛行体形状、エアバッグタイプの緩衝機器等の安全装備等の情報も収集したいと思う。
また、火災の発生防止という観点で、ドライアイスや液体窒素の活用を考えた。
米国の大規模な山火事等があると、上記のようなシステムがあれば、と思う。
一時期、冷凍に関する勉強もしていたのだが、最近何も行っていない。
ドライアイス手りゅう弾、ペットボトルロケットのドライアイス版等を考えたい。
災害のエネルギーの平和利用(地震や津波等の災害エネルギーを生活用のエネルギーに変換、原爆の代わりに原子力発電という構想と同じ)についても、考えてはいるが、最近は活動していない。
また、私は現在フォスタープランでアフリカの子どもの養親となっている。(6万円/年)
この地域でもやはり水の確保ということが、今でも重要なことである。
江東区でも防災の面で用水路の潮水と雨水の混合した汽水を何とか飲み水にできないかと思う。
家庭用の簡易浄水器はペットボトル型のものを2本持っている。
これは、ろ過機能と脱塩機能を持ったタイプであるが、一定量ろ過脱塩すると再生できない。
これでは、防災の観点で長期間水の不足がある場合に対応できない。
できれば、蒸発冷却のシステムが必要と考えている。
化学の時間に習ったリービッヒ冷却器はフラスコの水を下からアルコールランプで熱してフラスコ内の水を蒸発して、蒸発した水蒸気は枝管のところで水で冷却して水蒸気を水に戻して試験管でその純水を受ける、というものであった。
これと同じようなシステムが太陽光とその光を集光して、リービッヒ冷却器のようなシステムと組合わせることで、メンテナンスフリーの浄水器ができればいいと思う。
また科学のところでも述べた車のエンジンを使った浄水器も考えたが、実用にはまだ遠い段階である。
④家庭における防災
家庭の備えとして、神戸の防災センターのようなところで、防災に関する家庭用品のチェックリストがあるので、それらを基に見直してみたいと思ったが、実施していない。
また、家庭内にある賞味期限切れの保存食品の処分や新たな食品補充に関して、災害時ボランティアの活動に参加して非常食をもらったら古くなったものを食べて、非常食の更新システムのような形にしていきたいと思ったが、できていない。
(4)家族・親戚及び義父宅関係等
①家族
家族としては、息子と娘がいるので、彼らとの生活を大事にしたいと思う。
②義父宅関係
義父宅や貸家は30年経って老朽化しており、雨漏り等の心配もある。
今年は水道の元栓が老朽化しており、バルブが固くて閉めにくくなっていたので、11月に元栓周辺のコンクリートをはつりして、元栓を配管部分から丸ごと取り換えた。
これらの財産はほとんど息子や娘の名義であるが、彼らに代わり、これらの管理もしていきたいと思う。
義父宅も月に10日くらい行って生活し、放射線相談室を開き、また科学実験や防災実験等をやっている。
将来的には、義父宅と貸家、また先祖を含めた義父の墓と義父宅の仏壇の処理等も含めて考えていきたいと思う。
③従姉等
父方の従姉とは年賀状のやり取りのみである。
母方の従兄も似たようなものである。
考えてみると、親戚関係は、仙台のY氏以外は法事で会う以外に会うことがない。
法事で会うと、近況報告等をしてお互いの親睦を深めるのであるが、それ以外の何かを必要としているかもしれない。
(5)健康関係
健康管理については、年1度の人間ドックが基本である。
しかし今年は前立腺がんが見つかったので、それを後ろに特別項目を設けて書く。
①人間ドック
今年の人間ドックは水分補給の多少心配のいらない6月に実施した。
前立腺がん以外にも胃に突起部があるというので、7月に胃カメラを実施し、がんではなさそうだから、来年再検となった。
②栄養関係
朝起きた時にバナナ1本、午前中にも果物、午後にも果物で、リンゴ、カキ、ミカン類等季節毎に異なる果物を摂取した。
私は「フルーツ革命」と言っているが、要するに、果物を摂って体内の不要な活性酸素を除去して病気にならない体内環境を整え、健康維持に努めるということである。
これは病気になって、薬を飲む前の予防の飲み薬みたいなものと考えている。
また、朝にはヨーグルト、夜には納豆、海苔、アマニ油スプーン1杯(NHK「ガッテン」でえごま油かアマニ油を推奨)を必ず食べるようにして、腸内環境を整えて、病気にかかりにくい身体作りを目指した。
この他、牛乳は毎日約1L飲むつもりであったが、今年痛風の疑いがあると整形外科の先生に言われたので、今は若干減らした。
③歯の管理等
歯の治療については、3か月に1回の割合で定期健診を行った。
これは定期的にかかりつけの医院から、定期検診のお知らせがくるので、それも利用した健康管理ができたと思う。
④運動関係
毎朝30分くらい近所の公園の散歩を継続した。
公園内では、軽いジョギング、シャドーボクシング、シャドーピッチング、ボウリング投球模擬、後ろ歩き、肩回し、体幹ねじり運動を行った。
運動としては、ボーリングクラブを継続して加入しており、週に1度金曜日午前に実施した。
ただし、義父宅にいる10日間は無理なので、月に2、3回の頻度である。
この他、健康のために時々温水プールに行った。
中では水中ウォーキングのみで泳ぎはしなかった。
私は岡山の海辺育ちなので、小さい頃から泳げたが自己流なのできれいではない。
今は泳ぐことより、水中での歩行、腕にかかる負荷の具合を確認している。
着衣水泳の感覚に近いことをしている。
④前立腺がん他の病気について
まず大きな出来事として、前立腺がんの診断がある。
前年まで人間ドックで、前立腺肥大を毎年指摘されていたので、5年くらい前からマーカーとして血液中のPSA値をオプションで測定してもらっていた。
PSA値が4を超えると、前立腺がんの疑いが出てくるが、2前後であった。
普通の人は1.0以下、とのことである。
それが今年は7くらいに上がって、精密検査をしたところ前立腺がんが見つかった。
幸い現在のところ転移はないが、骨やリンパ節に転移しやすいがんらしい。
来年はがん治療を最優先したいと思う。
その他ではちょこちょこ病院に行っている。
5月1日の腰痛は足を曲げずにハンカチを取ろうとして起きた。
この時は病院に行かなかった。
5月末にボーリングで右手薬指をネンザして、整形外科に行った。
6月には左足中指と薬指がなぜか痛むので整形外科に行ったら、痛風の疑いがあると言われたので、それ以後食事量を8割くらいに減らしている。
また眼科には3か月に1回くらい行っているが、飛蚊症は相変わらずで、よくも悪くもなっていないことから、来年からは半年に1度くらいでいい、とのことであった。
(6)ボランティア関係
ボランティアについても、2つの面がある。
一つは国境なき医師団等ボランティア団体への寄付等である。
もう一つは、地元有志との活動がある。
①寄付関係
これ等は「情けは人のためならず」と思っている。
昨年まで数団体に寄付をしたが、あまりたくさんの団体に寄付していると、お金が足りなくなる感じがして、これからは寄付対象の団体を絞っている。
今は国境なき医師団とプランジャパンのみである。
②地元有志の活動
1か月に1回の頻度で行っている。
今年はボーリング、福島スパリゾートハワイアンズ1泊2日、大相撲観戦等を行った。
(7)将棋関係
将棋についても2つの面がある。
一つは将棋のプロの棋戦を鑑賞して、その技術のすばらしさを鑑賞することである。
もう一つは自分で指す将棋である。
①将棋鑑賞等
毎日新聞で将棋連盟の名人戦のA級順位戦の棋譜鑑賞をした。
また各タイトル戦があると、名人戦と王将戦以外は毎日新聞の片隅にそれらの結果が小さく出ているので、それを基に、インターネットで調べてその棋譜鑑賞等を行った。
名人戦以外はネット検索できる。
名人戦については毎日新聞の棋譜解説を見た。
インターネットで有料のサイトがあるらしいが、利用するつもりはない。
②将棋実践等
今のところ、ニンテンドーDSとパソコンに入っている「激指」という将棋ソフト相手に行っているだけである。
DSの中ではレーティングシステムというのがあって、勝っていくと得点が上がるものである。
1年前くらいに上げた最高得点2,378点を最近クリアした。
現在は2,470点くらいの状態が続いており、最高記録を更新中である。
DS将棋は主に昼休みと義父宅への往復の新幹線の中で行った。
(8)読書関係
①今の読書関係
読書については、元々は推理小説や幕末の物語等が好きである。
また学生時代は史記、三国志、水滸伝等の中国の歴史等にものめり込んだ覚えがある。
今年も積ん読というか、本棚にあるものを何となく読む、ということを続けた。
空海の伝記は一休みというところである。
空海は真言宗の開祖とともに、土木工事や高野山開山、仏教での密教の大家、書道の大家等、西洋のレオナルド・ダ・ヴィンチにも匹敵するような天才である。
私の田舎も元々真言宗であるから、彼の業績等には昔から興味があった。
その才能の奥に潜むものを少しずつでも探してきた。
この他、老子の本もちょこちょこ読んでいる。
老子は20代に一度読んだが、どうも若い人が読むと厭世観たっぷりで、活動的にならないと考え、老人になったら再度読もうと思っていたものである。
今老人になって、やっと老子を読むのにふさわしい歳になったと思うので、これからもちょこちょこ読んでいきたいと思う。
しかし、最近は中国の傍若無人と老子・孔子の世界とのギャップを感じていたが、ふと思った。
中国は昔からこのように素行が悪い人が多いのが当たり前なのである。
三国志の世界でも、正義の諸葛孔明より、悪党の魏の曹操が最終的に勝つのである。
カンフーキッドだったか、悪玉の中で正義の若者が苦労して、太極拳を学ぶが、周りは悪党だらけだったように記憶している。
中国に孔子の精神が根付かず、老子のケセラセラ、性悪説9割、日本人の性善説9割と好対象で、だから日本で孔子の思想が根付いたのであろう。
②ネット講座関係
大学講座ということでは、今年1年はインターネットの講座を14個受講した。
終了したのは11個である。
今年は既に昨年末にネット講座団体gaccoから今年開講する講座のお知らせが来ており、それで7個の講座受講申し込みをした。他にも気に入ったものがあれば受講することにしていた。(括弧内は開始日時)
(a)総務省ICTスキル (1/16)
(b)グローバリゼーション時代の国際政治(1/16)
(c)観測的宇宙論入門(1/24)
(d)実践的防災学 (1/25)
(e)科学有機農業入門(2/1)
(f)運動と健康の理論・実践(2/1)
(g)科学技術コミュニケーション(STC) (3/7)
(h)事例に学ぶ災害対策(3/15)
(i)Iotとシステムズアプローチ(10/31)
(j)JAVAプログラミング(11/8)
(k)アクティブ・ラーニング(5/23)
(l)機械学習(11/29)
(m)スポーツと栄養(12/4)
(a)のICTはITと同義語であり、日本ではITだが、外国ではICT(Information and Communication Technology)の方が一般的のようである。
この分野ではITに関連して、サイバーセキュリティの問題があるようなので、それらについてみていきたいと思ったが、内容が違うようで興味がなくなった。
そのうちに期限切れとなり、終了できなかった。
(b)の国際政治では、今アメリカを中心に反グローバルな動きが出ており、グローバル正義論(一国では良くても、多国では通用しない考え方はしないもので、世界共通で使える考え方、例えば、自動運転は先進国では通用しても、アフリカに持っていくと、メンテナンスで多分アウト、また日本ではおそらく防災の観点、利用者の急病に関してアウト等グローバル正義論からすると不都合な真実が見える)の考えを見直してみたいと思った。
この講座では主にインド史の観点から捉えており、グローバリゼーションとしては微妙に違うかな、と思ったが、一応終了した。
(c)の宇宙論はハッブル宇宙望遠鏡で色々な真実が見えてきたこと等、宇宙の観測的広がりの情報を得ておきたいと思った。
宇宙の広がり、ダークマター、ダークエネルギー等の基本的なところは理解できたが、その根底にある理屈までは辿りつけていない。
しかし、一応終了して修了証をもらった。
(d)の防災学は東日本大震災を踏まえて、という謳い文句があったので、手拍子で申し込みした。
東日本大震災のデータは色々出ているが、この東北大学の講座が自分たちも被災したという強力な動機があるために一番迫力があるように思う。
最後のレポートでは震災の経験を踏まえて、新しい提案をするようにというので、東日本と西日本の自治体の防災連携、南海トラフ地震対策として、太平洋側と日本海側の自治体の防災連携、首都直下地震に対しては、東京23区と46道府県の自治体の相互連携を書いておいたが、あまり反響はなかったと思う。
(e)有機農業は、昨年の水耕栽培の延長線上にあり、また、植物工場等義父宅周辺で行える活動についての考えるヒントになればいいと思った。
実際の講座では、自然の環境が最もよく、地中の微生物を利用し、化学農薬を使うとこれらが死滅して効果的な産物ができないことを説明していた。
野菜等に含まれる硝酸態窒素等の規制がEUでは進み、日本で遅れていることがわかった。
野菜は栄養学的にはよくても、農薬的な面からもみていかないといけないようだ。
(f)運動と健康については、今私がやっていることは感覚的なことが多いので、科学的なアプローチでどうなのかを少し見てみたいと思った。
実際には高齢化により身体機能が低下し、フレイル(筋力等全体が低下:虚弱)、サルコペニア(骨格筋等の低下)、ロコモティブシンドローム(運動機能の低下、要介護になりやすい)等を紹介し、これらにならないために適度の運動をしなさい、ということであった。
(g)科学技術コミュニケーション(STC)は、福島の風評被害等の一般への説明でどのようなことが重要かを少し考えてみたいと思った。
北大の中で、このSTC専門のセンターがあるので、そこでSTC用の技術開発を行っていた。
双方向の対話ということが大事で、一方通行にならないようにすることが大事と感じた。
最終レポートは浦島太郎と素粒子というタイトルで、初級、中級、上級の3段階で科学を説明した。
(h)事例に学ぶ災害対策
これは地震、津波だけでなく、風水害、土砂災害、豪雨等のハザードマップや災害対策等の講義だったので、今まで、地震・津波にのみ目が行ってたのに警鐘を鳴らす意味合いでよいと思った。
最終レポートでは防災運動会を提案した。
賛否あったように思う。
(i)Iotとシステムズアプローチ(10/31)
このタイトルからするとインターネット関連かと思ったが、そうではなくて、BABOK(Business Analysis Body of Knowledge)に代表されるように、新しいビジネスを始めようとする時にその必要性をステークホルダー(利害関係者)を含めて分析する手法であった。
講義の中では、介護施設にロボットを導入することの是非について、利用するお年寄り、介護士、施設責任者、ロボット会社の機器責任者や操作関係者等のステークホルダーの状況分析等を行うもので、直接の関係は何もなかった。
しかし、「前立腺がんの治療」という命題に関して、どのようなステークホルダーがあるか、技術的な背景等の論理的な思考の整理に役立ったように思う。
(j)JAVAプログラミング(11/8)
この講座は数年前に行った講座の使い回しのようであった。
使うJAVAのバージョンが講義で指定されているものと違っており、それをどう修正して使えばいいかわからなかったので、第1週の講義で実施を断念した。
(k)アクティブ・ラーニング(5/23)
アクティブラーニングは2020年から学習指導要領の中に取り入れられるもののようである。
その実践的な技術はこれからの先生方に必要なものとは思ったが、ここで取り上げられた事例は例えば、自分の住んでいる地域の商店街の活性化をどうするか、とかであり、地域社会の問題を取り上げたり、暮らしの中の和と洋、スープとみそ汁、パスタとそばの違い等を取り上げていた。
個々の思い付きは面白いが、それを系統的に見るとか、アクティブラーニングメニューとしてどの程度汎用化できるかがキーポイントで、先生の力量が問われる場面が多くなるように感じた。
(l)機械学習(11/29)
この講座は最初から、あるプログラムを使うことが前提で話が進められており、その前提となるプログラムのインストールの説明が全くないまま進んでいくので、早々に断念した。
(m)スポーツと栄養(12/4)
この講座はスポーツをやっているアスリートが運動後どのタイミングで栄養を取ればいいか、アスリートの献立が必要なエネルギー(カロリー)と栄養(タンパク質、脂質、カルシウム、鉄分等)を十分に満足しているか、等今まで中途半端に行ってきた食事と運動との関係を正しく理解させる講座であった。
農水省の食事バランスガイドやバランスゴマに従って、ご飯等の主食、野菜炒め等の副菜、目玉焼き等の主菜、牛乳・乳製品、果物を朝昼晩の3食でそれぞれきちんと取ることの重要性を説明した。
私の場合はカロリー、タンパク質、副菜が若干不足で、卵焼き1個分、ピーマン1個分くらいを増やすことが必要と思った。
③雑誌「TIME」のe-learning
TIMEを取り始めたのは確か湾岸戦争が始まったころと思う。
日本国内だけに目を奪われていると、海外のニュースやその動きが見えなくなる。
TIMEを購読して、海外に関する情報を海外メディアから見たいと思ったのである。
しかし、TIMEの記事は英語の単語が難しく、大学まで英語を勉強したはずなのに、TIMEの見出しに時々読めない単語が出てくる。
また、内容を読むと、独特の言い回し等についていけないことも多い。
写真や見出し等の情報のみで、あまり購読している意味がなかった。
しかし、2年前くらいから、TIMEの日本語の抄訳を行っているHPが開設された。
そのHPにアクセスすると、主要な記事の3個の抄訳があり、理解度小テストもあるので、この抄訳を見て海外の動向を把握していた。
今年は記録で残している限り、13回のe-learningを実施した。
これからもこの問題に注目して、自分の中の課題として取り組みたいと思ったが、この抄訳サービスは12/3で中止された。
Time誌がどこかの富豪に買収されて、従来の活動ができなくなったようである。
(9)雑記
雑記については、上記の範ちゅうに属さないが、私の興味があるや行動したものを取り上げる。
大学の体操部OB関係の行事や故郷の岡山関係の東京での集まり等にも参加した。
考えてみると、また今年も目標は沢山掲げたが、できたことはあまりなかったように思う。
ただ目標として大風呂敷を広げて、それに向けて努力する、という姿勢が大事と思っている。
今年1年ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
-以上-
私のブログのテーマで見ると、(1)原子力、(2)科学、(3)防災、(4)家族、(5)健康、(6)ボランティア、(7)将棋、(8)読書、(9)雑記の項目があるので、この順番に書いてみる。
でもまず今年1年の出来事を大雑把に振り返ってみる。
(0)今年1年の出来事の概要
まず大きな出来事として、健康面での前立腺がんの診断がある。
これについては健康の面で書く。
原子力に関しては、福島県で開催された県民健康調査の報告を聞きに行き、福島の甲状腺がん発生率が全国平均と変わらないことを確認したことが大きなことであった。
また、がん治療に関して、2月の放射線講習会、6月の放医研シンポ、11月の放射線治療シンポと3つの放射線がん治療関連シンポに参加したことが何か暗示的であった。
科学では、スポーツ科学、環境工学セミナー、可視化シンポと興味あるテーマを選んで参加した。
防災とボランティアについては災害時支援ボランティアで多く活動した。
また、東京都が主催する防災シンポに3回参加した。
家族のことは変化はない。
将棋について、個人としてはDS将棋をしているくらいであるが、将棋界では羽生さんの国民栄誉賞受賞と無冠転落に象徴される群雄割拠という状況である。
読書はあまりしていなかった。
その代わりになるのが、gacco(インターネット講座)の講座を多く受講し、ある程度の修了証をいただいた。
この他、地元有志の会で、福島スパリゾートハワイアンズ宿泊、ボーリング、大相撲観戦した。
また、ユニバーサル・デザイン・ワーク・ショップ(UD・WS)に8回参加し、防災の意識発揚に努めた。
町会に役員として加入し、夏祭、ラジオ体操、夜回り等を行った。
高齢化社会では医療費の増加が予想されているので、その予防のためにスポーツを行う必要がある。
残念ながら前立腺がんになってしまったが、通常では朝の散歩、週1回のボーリング、月に1度の温水プール等を行った。
(1)原子力
①一般の理解
まず、原子力であるが、大きく分けて2つの流れがある。
放射能の消滅に代表される研究の面と、「放射線何でも相談室」に代表されるような放射線の一般への理解、また福島で問題として残っている除染等の一般の理解促進である。
(現状認識:昨年と同じ文章)
今までに福島原発事故でわかっていることは、福島では森林や福島原発付近を除いて、ほぼ通常の放射線レベルに回復しているので、日常の生活に支障はないし、子孫への遺伝的な影響もない、ということである。
森林についても台風や豪雨で放射能を封じ込めている土が流れ出さなければ、ほぼ心配はない。
汚染土についても中間貯蔵施設で適切に管理できれば、ほとんど問題はない。
また、若狭湾エネルギー研究センターの峰原氏がセメント業界で使用しているロータリーキルンを使えば、今の汚染土壌はほとんど処理可能、としているが、JAEAをはじめとしてどの研究機関も取り上げようとしない。
また、風評被害については、人の心に関する問題なので、粘り強くその誤解を解いていくしかない。
(今年の目標への反省)
今年の目標として、上記の福島の異常のないことを原子力学会誌に投稿してみたいと思っていた。
タイトルは「放射能なんて怖くない」というもので考えている。
骨子とするのは以下の通りである。
(1)セシウムはナトリウムの親戚、
(2)セシウムの放射線は電磁波である
(3)高山に住む人の被ばくは平地より多いが、普通の生活を送っている
(4)チェルノブイリ原発事故や広島・長崎の被爆は福島と比較してはいけない
(5)紫外線による日焼けと同じで、放射線で細胞が壊れても、栄養の摂取で回復する
この原稿としては9割くらいできている。
後は福島の子どもの甲状腺の影響がないことの説明を加えた。
図表については文の末尾に一括添付を考えていたが、まだ実施していない。
また、息子にこの9割方できた資料を見せて読んで感想を聞かせて欲しい、と頼んだが、どうも読んでくれていないようである。
あまり無理強いすると断られるおそれもあるので、来年も頼んでみたい。
今年も放射線や放射線教育関係のシンポジウムにはかなり出席した。
これは若い人の教育という面の興味もあるが、私の考え方の後継者探しの意味合いも含んだものである。
「放射線何でも相談室」は開設してから今年4月で7年を迎えた。
12月現在、未だに一人の相談もない幽霊のような放射線相談室ではある。
形式上そのまま残しておきたいが、がん治療でどうなるか、である。
②原子力の研究
研究の面としては、原子核内部の研究に踏み込んだことを詳細に展開していきたいと思っていた。
学会の発表の場で今年3月にランタンLa-138の研究をしている大阪府立大学の研究者に私のダブルガンマの資料を渡したが、未だに何も連絡がない。
このLa-138はCs-137の近傍のLa-138に電子線を当てたり、Co-60のガンマ線を当てたりして、長半減期の核種を短寿命の核種に変換するものであったが、何も連絡なし、ということは私の渡した論文は検討されなかったようである。
この面での研究に関する成果は何もなかった。
また、もう一つの挑戦として、「ダブルガンマ線照射法による核変換の可能性」についての案の応用について検討してみた。
(現状認識)
従来の方法に関して、ガンマ線を原子核に照射して中性子を出すという(γ,n)反応(光核反応)を起こす考え方に一工夫加えたものである。
光核反応を発生させる前に、対象とする原子核を基底状態から励起状態に変えておく。
この励起状態に変えるために別のガンマ線を予め照射してメスバウア効果により励起させる、というものである。
こうした前処理操作を行うことにより、通常の光核反応では10Mev以上のエネルギーが必要なものでも、この2つのガンマ線を使えば、より低エネルギーのガンマ線で核変換を起こせる可能性がある、とするものである。
また、核種を選択的に原子核変換できる可能性があり、加速器のように二次の放射能(目的の核種を消滅しても不純物を放射化して副次生成物としての放射能の発生)を発生させないことも期待できる。
まだ、未熟な理論であるが、成熟させると福島事故で飛散したセシウム放射能の消滅につながる研究になると思う。
(今年の目標の反省)
今年もどこか共同研究できるグループを探そうとしたができなかった。
英文投稿雑誌「ネイチャー」にでも投稿してみようと思ったが、そのための英文自体が止まっている状況である。
③特許等
放射能消滅及びペルチェ素子の特許の審査請求で拒絶査定を受けたので、特許に関するネタは尽きた。
今年はまた新しいネタで特許申請をしてみようと思っていた。
海水を昼間余った電力を用いて、高所に汲み上げ、夜間に発電する海水揚水発電等ができないか(中国で実施とのニュース報道があった。)と思ったが、何も活動しなかった。
(2)科学
科学についてもまた2通りの面がある。
自分が研究開発する面と楽しむ面である。
①研究開発
まず前者の研究開発面について述べる。
エネルギー利用媒体としてのペルチェ素子という面では、昨年は何も実施しなかった。
昨今のトピックスの1つに人工光合成がある。
人工光合成の2つの側面として、糖類の合成と水素製造があった。
糖類の合成システムはまだまだ先と思う。
水素製造システムについては、太陽光パネルの電気を基に、酸化チタンのような電極を使って電気分解で水素を得ることも可能である。
昨年も今年も、この面での酸化チタンのちょっと変わった実験を義父宅で実施してみた。
この酸化チタンは光合成の分野の水の電気分解での水素合成に役立つことや、屋根の塗料として使うと耐久性のある塗料になる等であり、普通の金属酸化物とはちょっと違った性質を持っている。
多分紫外線を吸収して、それを水の分解に使ったり、紫外線以外のエネルギーに変換して放散しているのではないかと思っている。
これを、草や樹木の基本単位であるセルロースナノファイバーの解繊(ファイバーが複雑に絡んで、草や樹木を形成しており、この絡みに関係する接着剤の成分を溶解するのに、硫酸を使ったりしているが、これを酸化チタンで分解可能か)ができないかと思い、義父宅で樹木の枝や紙に酸化チタンの粉をふりかけて水の中にずっとおいておく実験を行った。
この実験道具を私が義父宅にいる時に縁側の太陽が当たる場所に置いている。
これで樹木や紙が解繊できればいいと思っている。
今年も義父宅に行った時は日陰に置いてあった装置を日向に置いて実験してみたが、現在までのところ、木や紙は解繊できていなかった。
もう一つの実験としては、太陽光パネルのミニチュア版を使って、この電極の両方に樹木の枝を結んで、それぞれに酸化チタンの粉をふりかけている。電極の接触部にはアルミホイルを巻いている。これもセルロースナノファイバーの解繊の実験のつもりである。
今年も義父宅に行った時には実験してみた。
帰京する時に、これらの実験道具は金属製のお盆に乗せて、万一反応でも起こって火事が発生しないように気をつけている。
しかし、今までのところ木が分解した様子は見えなかった。
今年はまた新たな挑戦として、車のエンジンを使った純水製造器を考えた。
これは、富士山の上の方では70℃くらいで水が沸騰、というように、減圧すると100℃にならなくても水が沸騰する。
これを広げて考えると、常温でもより減圧すれば水が沸騰するはずである。
減圧沸騰した水を凝縮すれば純水を得られる。このシステムを既存のもので代用できないかと考えた。
車のエンジンが可能かもしれない。
車のエンジンは下記のような構造である。
図1 車のエンジンの燃焼構造概要(国民生活センターの資料から抜粋)
このエンジンAの構造で、点火プラグを使わないでおいて、回転を他の動力、例えば別のエンジンBか電気モーターでもよい。
吸気バルブの先を原水タンク、排気バルブの先を純水タンクにつなぐ。
ここで、エンジンAが他動力で回転し、吸気した時に原水タンクは減圧される。
ここから水が沸騰し、水蒸気がエンジンAに入る。
入った水蒸気は圧縮される。
この圧縮工程を排気バルブとつなぐと、純水タンクに凝縮した水が溜まる。
すなわち、エンジンBの回転動力とエンジンAの減圧・圧縮工程で純水製造が可能になるのではないかと考えた。
某車メーカーにこのアイデアを送付してみたが、何の連絡もない。
ちょっとこれに関連して、エンジン模型のスミソニアン模型(4気筒)を購入して組立てようとしたが、部品を紛失して組立できなかった。(10月)
図2 スミソニアン模型(エンジンの構造模型)
また、ソニーのAIソフト公開版を試していた。
今まで、手書きの4と9の区別、手書きの0から9までの文字の判別もチュートリアルに従ってできた。
今年11月くらいにソニーから新バージョンのものが公開されたというメールが来た。
すぐにダウンロードしておいたが、まだ手をつけていない。
解析パターン例が増えれば、福島のトリチウム水の処理方法も見えてくるかもしれない。
②科学を楽しむ
もう一つの側面は純粋に科学を楽しむということである。
原子力情報を主要新聞のHPで毎日収集しているが、この時に科学の面白いトピックスや防災の情報もついでに収集している。
これらについて、原子力情報リスト、科学情報リスト、防災情報リストとして、EXCELで保存している。
これらの情報を後で追跡しようとすると、ネット検索する時にキーワードが重要である。
このニュースの見出しの用語や見出しの言い回しの記録、出所(どこの新聞か)、発信年月日をリストとして取っておくと、追跡がしやすいことが分かっている。
今年のトピックスとして、iPS細胞ではパーキンソン病やALS(体が徐々に動かなくなる病気)治療、血小板合成、脊椎移植、小腸合成等があった。
自動運転研究が加速しており、郵便物の配達や山手線運転等の話題があった。
人工知能AIでは、体操のひねり判定に使ったり、マグロ養殖やJR東日本のコールセンターに使ったりしていた。
ロボットについては託児所で本読み、ロボットスーツ、ランドマークタワーで人型ロボが案内、等があった。
がん治療では小児がんを尿で検査、がん治療に免疫療法とウィルスの組合せ、線虫でがん発見、本庶博士のがんの免疫療法のノーベル賞等がん治療の進展がいろいろあった。
12月には万能型がん治療薬キイトルーダも厚労省認可、というニュースもあった。
これはまだ重症患者のみらしい。
医療関係では豚で人間の臓器を作る、雄2匹でマウス誕生、遺伝子編集ベビー誕生(?)と、従来にない新しい方法が次々と出てきている。
これらの情報を受け取る人間側の頭の中の整理ができていない状況にあるのではないか。
(3)防災
①災害時支援ボランティアの活動
一昨年に地元の深川消防署から災害時支援ボランティアの身分証をいただいた。
災害時支援ボランティアとして、深川消防署の防災活動支援をした。
今年は東京海洋大学、木場ギャザリア、障害者防災講習会、豊洲ららぽーと、江東こども祭、ボランティアリーダー研修、南陽小、豊洲幼稚園、わんぱく防災(木場公園)、防災訓練(木場公園)、区民祭(木場公園)、子育てメッセ(江東区文化センター)における深川消防署の防災活動に参加した。
②防災士としての活動
防災士としての活動について、3年前からマンションの集会室で月に1度サロンを開設し、これで隣近所の顔合わせというか、近所付き合いによる共助または近助の第一歩は踏み出している。
今も時々町会のKu氏が来てくれる程度でほとんど参加者はないが、防災の共助の視点を大切にして、これを続けていきたい。
防災士会としては総会等には出席した。
防災士会が開催しているマンション防災シンポ、男女共同参画での防災講習会に参加した。
この他、東京都が開催する防災シンポジウムが3回あり、防災と女性、防災と外国人、被災地に学ぶ、というテーマに参加した。
来年も首都直下地震に対する住民対策等で3回シンポジウムが予定されており、既に登録済で、前立腺がんの放射線治療スケジュールに問題がない限り、参加する予定である。
③防災情報収集
防災において、ロボットスーツやドローン等についても情報を収集している。
介護の現場の人手不足に加えて、建設現場でもこのロボット活用を考えているらしい。
ドローンについては、功罪相半ば、というところである。
しかし、その発展性については確実に進化しているのでこれからも情報収集していきたいと思う。
ドローンの教習所も出てきているようである。
ドローンでワクチン配達とか、光化学スモッグの活用しようという動きもある。
ただし、落下や、落下に伴う発火で火災等の安全性についても、パラシュート、パラシュート型飛行体形状、エアバッグタイプの緩衝機器等の安全装備等の情報も収集したいと思う。
また、火災の発生防止という観点で、ドライアイスや液体窒素の活用を考えた。
米国の大規模な山火事等があると、上記のようなシステムがあれば、と思う。
一時期、冷凍に関する勉強もしていたのだが、最近何も行っていない。
ドライアイス手りゅう弾、ペットボトルロケットのドライアイス版等を考えたい。
災害のエネルギーの平和利用(地震や津波等の災害エネルギーを生活用のエネルギーに変換、原爆の代わりに原子力発電という構想と同じ)についても、考えてはいるが、最近は活動していない。
また、私は現在フォスタープランでアフリカの子どもの養親となっている。(6万円/年)
この地域でもやはり水の確保ということが、今でも重要なことである。
江東区でも防災の面で用水路の潮水と雨水の混合した汽水を何とか飲み水にできないかと思う。
家庭用の簡易浄水器はペットボトル型のものを2本持っている。
これは、ろ過機能と脱塩機能を持ったタイプであるが、一定量ろ過脱塩すると再生できない。
これでは、防災の観点で長期間水の不足がある場合に対応できない。
できれば、蒸発冷却のシステムが必要と考えている。
化学の時間に習ったリービッヒ冷却器はフラスコの水を下からアルコールランプで熱してフラスコ内の水を蒸発して、蒸発した水蒸気は枝管のところで水で冷却して水蒸気を水に戻して試験管でその純水を受ける、というものであった。
これと同じようなシステムが太陽光とその光を集光して、リービッヒ冷却器のようなシステムと組合わせることで、メンテナンスフリーの浄水器ができればいいと思う。
また科学のところでも述べた車のエンジンを使った浄水器も考えたが、実用にはまだ遠い段階である。
④家庭における防災
家庭の備えとして、神戸の防災センターのようなところで、防災に関する家庭用品のチェックリストがあるので、それらを基に見直してみたいと思ったが、実施していない。
また、家庭内にある賞味期限切れの保存食品の処分や新たな食品補充に関して、災害時ボランティアの活動に参加して非常食をもらったら古くなったものを食べて、非常食の更新システムのような形にしていきたいと思ったが、できていない。
(4)家族・親戚及び義父宅関係等
①家族
家族としては、息子と娘がいるので、彼らとの生活を大事にしたいと思う。
②義父宅関係
義父宅や貸家は30年経って老朽化しており、雨漏り等の心配もある。
今年は水道の元栓が老朽化しており、バルブが固くて閉めにくくなっていたので、11月に元栓周辺のコンクリートをはつりして、元栓を配管部分から丸ごと取り換えた。
これらの財産はほとんど息子や娘の名義であるが、彼らに代わり、これらの管理もしていきたいと思う。
義父宅も月に10日くらい行って生活し、放射線相談室を開き、また科学実験や防災実験等をやっている。
将来的には、義父宅と貸家、また先祖を含めた義父の墓と義父宅の仏壇の処理等も含めて考えていきたいと思う。
③従姉等
父方の従姉とは年賀状のやり取りのみである。
母方の従兄も似たようなものである。
考えてみると、親戚関係は、仙台のY氏以外は法事で会う以外に会うことがない。
法事で会うと、近況報告等をしてお互いの親睦を深めるのであるが、それ以外の何かを必要としているかもしれない。
(5)健康関係
健康管理については、年1度の人間ドックが基本である。
しかし今年は前立腺がんが見つかったので、それを後ろに特別項目を設けて書く。
①人間ドック
今年の人間ドックは水分補給の多少心配のいらない6月に実施した。
前立腺がん以外にも胃に突起部があるというので、7月に胃カメラを実施し、がんではなさそうだから、来年再検となった。
②栄養関係
朝起きた時にバナナ1本、午前中にも果物、午後にも果物で、リンゴ、カキ、ミカン類等季節毎に異なる果物を摂取した。
私は「フルーツ革命」と言っているが、要するに、果物を摂って体内の不要な活性酸素を除去して病気にならない体内環境を整え、健康維持に努めるということである。
これは病気になって、薬を飲む前の予防の飲み薬みたいなものと考えている。
また、朝にはヨーグルト、夜には納豆、海苔、アマニ油スプーン1杯(NHK「ガッテン」でえごま油かアマニ油を推奨)を必ず食べるようにして、腸内環境を整えて、病気にかかりにくい身体作りを目指した。
この他、牛乳は毎日約1L飲むつもりであったが、今年痛風の疑いがあると整形外科の先生に言われたので、今は若干減らした。
③歯の管理等
歯の治療については、3か月に1回の割合で定期健診を行った。
これは定期的にかかりつけの医院から、定期検診のお知らせがくるので、それも利用した健康管理ができたと思う。
④運動関係
毎朝30分くらい近所の公園の散歩を継続した。
公園内では、軽いジョギング、シャドーボクシング、シャドーピッチング、ボウリング投球模擬、後ろ歩き、肩回し、体幹ねじり運動を行った。
運動としては、ボーリングクラブを継続して加入しており、週に1度金曜日午前に実施した。
ただし、義父宅にいる10日間は無理なので、月に2、3回の頻度である。
この他、健康のために時々温水プールに行った。
中では水中ウォーキングのみで泳ぎはしなかった。
私は岡山の海辺育ちなので、小さい頃から泳げたが自己流なのできれいではない。
今は泳ぐことより、水中での歩行、腕にかかる負荷の具合を確認している。
着衣水泳の感覚に近いことをしている。
④前立腺がん他の病気について
まず大きな出来事として、前立腺がんの診断がある。
前年まで人間ドックで、前立腺肥大を毎年指摘されていたので、5年くらい前からマーカーとして血液中のPSA値をオプションで測定してもらっていた。
PSA値が4を超えると、前立腺がんの疑いが出てくるが、2前後であった。
普通の人は1.0以下、とのことである。
それが今年は7くらいに上がって、精密検査をしたところ前立腺がんが見つかった。
幸い現在のところ転移はないが、骨やリンパ節に転移しやすいがんらしい。
来年はがん治療を最優先したいと思う。
その他ではちょこちょこ病院に行っている。
5月1日の腰痛は足を曲げずにハンカチを取ろうとして起きた。
この時は病院に行かなかった。
5月末にボーリングで右手薬指をネンザして、整形外科に行った。
6月には左足中指と薬指がなぜか痛むので整形外科に行ったら、痛風の疑いがあると言われたので、それ以後食事量を8割くらいに減らしている。
また眼科には3か月に1回くらい行っているが、飛蚊症は相変わらずで、よくも悪くもなっていないことから、来年からは半年に1度くらいでいい、とのことであった。
(6)ボランティア関係
ボランティアについても、2つの面がある。
一つは国境なき医師団等ボランティア団体への寄付等である。
もう一つは、地元有志との活動がある。
①寄付関係
これ等は「情けは人のためならず」と思っている。
昨年まで数団体に寄付をしたが、あまりたくさんの団体に寄付していると、お金が足りなくなる感じがして、これからは寄付対象の団体を絞っている。
今は国境なき医師団とプランジャパンのみである。
②地元有志の活動
1か月に1回の頻度で行っている。
今年はボーリング、福島スパリゾートハワイアンズ1泊2日、大相撲観戦等を行った。
(7)将棋関係
将棋についても2つの面がある。
一つは将棋のプロの棋戦を鑑賞して、その技術のすばらしさを鑑賞することである。
もう一つは自分で指す将棋である。
①将棋鑑賞等
毎日新聞で将棋連盟の名人戦のA級順位戦の棋譜鑑賞をした。
また各タイトル戦があると、名人戦と王将戦以外は毎日新聞の片隅にそれらの結果が小さく出ているので、それを基に、インターネットで調べてその棋譜鑑賞等を行った。
名人戦以外はネット検索できる。
名人戦については毎日新聞の棋譜解説を見た。
インターネットで有料のサイトがあるらしいが、利用するつもりはない。
②将棋実践等
今のところ、ニンテンドーDSとパソコンに入っている「激指」という将棋ソフト相手に行っているだけである。
DSの中ではレーティングシステムというのがあって、勝っていくと得点が上がるものである。
1年前くらいに上げた最高得点2,378点を最近クリアした。
現在は2,470点くらいの状態が続いており、最高記録を更新中である。
DS将棋は主に昼休みと義父宅への往復の新幹線の中で行った。
(8)読書関係
①今の読書関係
読書については、元々は推理小説や幕末の物語等が好きである。
また学生時代は史記、三国志、水滸伝等の中国の歴史等にものめり込んだ覚えがある。
今年も積ん読というか、本棚にあるものを何となく読む、ということを続けた。
空海の伝記は一休みというところである。
空海は真言宗の開祖とともに、土木工事や高野山開山、仏教での密教の大家、書道の大家等、西洋のレオナルド・ダ・ヴィンチにも匹敵するような天才である。
私の田舎も元々真言宗であるから、彼の業績等には昔から興味があった。
その才能の奥に潜むものを少しずつでも探してきた。
この他、老子の本もちょこちょこ読んでいる。
老子は20代に一度読んだが、どうも若い人が読むと厭世観たっぷりで、活動的にならないと考え、老人になったら再度読もうと思っていたものである。
今老人になって、やっと老子を読むのにふさわしい歳になったと思うので、これからもちょこちょこ読んでいきたいと思う。
しかし、最近は中国の傍若無人と老子・孔子の世界とのギャップを感じていたが、ふと思った。
中国は昔からこのように素行が悪い人が多いのが当たり前なのである。
三国志の世界でも、正義の諸葛孔明より、悪党の魏の曹操が最終的に勝つのである。
カンフーキッドだったか、悪玉の中で正義の若者が苦労して、太極拳を学ぶが、周りは悪党だらけだったように記憶している。
中国に孔子の精神が根付かず、老子のケセラセラ、性悪説9割、日本人の性善説9割と好対象で、だから日本で孔子の思想が根付いたのであろう。
②ネット講座関係
大学講座ということでは、今年1年はインターネットの講座を14個受講した。
終了したのは11個である。
今年は既に昨年末にネット講座団体gaccoから今年開講する講座のお知らせが来ており、それで7個の講座受講申し込みをした。他にも気に入ったものがあれば受講することにしていた。(括弧内は開始日時)
(a)総務省ICTスキル (1/16)
(b)グローバリゼーション時代の国際政治(1/16)
(c)観測的宇宙論入門(1/24)
(d)実践的防災学 (1/25)
(e)科学有機農業入門(2/1)
(f)運動と健康の理論・実践(2/1)
(g)科学技術コミュニケーション(STC) (3/7)
(h)事例に学ぶ災害対策(3/15)
(i)Iotとシステムズアプローチ(10/31)
(j)JAVAプログラミング(11/8)
(k)アクティブ・ラーニング(5/23)
(l)機械学習(11/29)
(m)スポーツと栄養(12/4)
(a)のICTはITと同義語であり、日本ではITだが、外国ではICT(Information and Communication Technology)の方が一般的のようである。
この分野ではITに関連して、サイバーセキュリティの問題があるようなので、それらについてみていきたいと思ったが、内容が違うようで興味がなくなった。
そのうちに期限切れとなり、終了できなかった。
(b)の国際政治では、今アメリカを中心に反グローバルな動きが出ており、グローバル正義論(一国では良くても、多国では通用しない考え方はしないもので、世界共通で使える考え方、例えば、自動運転は先進国では通用しても、アフリカに持っていくと、メンテナンスで多分アウト、また日本ではおそらく防災の観点、利用者の急病に関してアウト等グローバル正義論からすると不都合な真実が見える)の考えを見直してみたいと思った。
この講座では主にインド史の観点から捉えており、グローバリゼーションとしては微妙に違うかな、と思ったが、一応終了した。
(c)の宇宙論はハッブル宇宙望遠鏡で色々な真実が見えてきたこと等、宇宙の観測的広がりの情報を得ておきたいと思った。
宇宙の広がり、ダークマター、ダークエネルギー等の基本的なところは理解できたが、その根底にある理屈までは辿りつけていない。
しかし、一応終了して修了証をもらった。
(d)の防災学は東日本大震災を踏まえて、という謳い文句があったので、手拍子で申し込みした。
東日本大震災のデータは色々出ているが、この東北大学の講座が自分たちも被災したという強力な動機があるために一番迫力があるように思う。
最後のレポートでは震災の経験を踏まえて、新しい提案をするようにというので、東日本と西日本の自治体の防災連携、南海トラフ地震対策として、太平洋側と日本海側の自治体の防災連携、首都直下地震に対しては、東京23区と46道府県の自治体の相互連携を書いておいたが、あまり反響はなかったと思う。
(e)有機農業は、昨年の水耕栽培の延長線上にあり、また、植物工場等義父宅周辺で行える活動についての考えるヒントになればいいと思った。
実際の講座では、自然の環境が最もよく、地中の微生物を利用し、化学農薬を使うとこれらが死滅して効果的な産物ができないことを説明していた。
野菜等に含まれる硝酸態窒素等の規制がEUでは進み、日本で遅れていることがわかった。
野菜は栄養学的にはよくても、農薬的な面からもみていかないといけないようだ。
(f)運動と健康については、今私がやっていることは感覚的なことが多いので、科学的なアプローチでどうなのかを少し見てみたいと思った。
実際には高齢化により身体機能が低下し、フレイル(筋力等全体が低下:虚弱)、サルコペニア(骨格筋等の低下)、ロコモティブシンドローム(運動機能の低下、要介護になりやすい)等を紹介し、これらにならないために適度の運動をしなさい、ということであった。
(g)科学技術コミュニケーション(STC)は、福島の風評被害等の一般への説明でどのようなことが重要かを少し考えてみたいと思った。
北大の中で、このSTC専門のセンターがあるので、そこでSTC用の技術開発を行っていた。
双方向の対話ということが大事で、一方通行にならないようにすることが大事と感じた。
最終レポートは浦島太郎と素粒子というタイトルで、初級、中級、上級の3段階で科学を説明した。
(h)事例に学ぶ災害対策
これは地震、津波だけでなく、風水害、土砂災害、豪雨等のハザードマップや災害対策等の講義だったので、今まで、地震・津波にのみ目が行ってたのに警鐘を鳴らす意味合いでよいと思った。
最終レポートでは防災運動会を提案した。
賛否あったように思う。
(i)Iotとシステムズアプローチ(10/31)
このタイトルからするとインターネット関連かと思ったが、そうではなくて、BABOK(Business Analysis Body of Knowledge)に代表されるように、新しいビジネスを始めようとする時にその必要性をステークホルダー(利害関係者)を含めて分析する手法であった。
講義の中では、介護施設にロボットを導入することの是非について、利用するお年寄り、介護士、施設責任者、ロボット会社の機器責任者や操作関係者等のステークホルダーの状況分析等を行うもので、直接の関係は何もなかった。
しかし、「前立腺がんの治療」という命題に関して、どのようなステークホルダーがあるか、技術的な背景等の論理的な思考の整理に役立ったように思う。
(j)JAVAプログラミング(11/8)
この講座は数年前に行った講座の使い回しのようであった。
使うJAVAのバージョンが講義で指定されているものと違っており、それをどう修正して使えばいいかわからなかったので、第1週の講義で実施を断念した。
(k)アクティブ・ラーニング(5/23)
アクティブラーニングは2020年から学習指導要領の中に取り入れられるもののようである。
その実践的な技術はこれからの先生方に必要なものとは思ったが、ここで取り上げられた事例は例えば、自分の住んでいる地域の商店街の活性化をどうするか、とかであり、地域社会の問題を取り上げたり、暮らしの中の和と洋、スープとみそ汁、パスタとそばの違い等を取り上げていた。
個々の思い付きは面白いが、それを系統的に見るとか、アクティブラーニングメニューとしてどの程度汎用化できるかがキーポイントで、先生の力量が問われる場面が多くなるように感じた。
(l)機械学習(11/29)
この講座は最初から、あるプログラムを使うことが前提で話が進められており、その前提となるプログラムのインストールの説明が全くないまま進んでいくので、早々に断念した。
(m)スポーツと栄養(12/4)
この講座はスポーツをやっているアスリートが運動後どのタイミングで栄養を取ればいいか、アスリートの献立が必要なエネルギー(カロリー)と栄養(タンパク質、脂質、カルシウム、鉄分等)を十分に満足しているか、等今まで中途半端に行ってきた食事と運動との関係を正しく理解させる講座であった。
農水省の食事バランスガイドやバランスゴマに従って、ご飯等の主食、野菜炒め等の副菜、目玉焼き等の主菜、牛乳・乳製品、果物を朝昼晩の3食でそれぞれきちんと取ることの重要性を説明した。
私の場合はカロリー、タンパク質、副菜が若干不足で、卵焼き1個分、ピーマン1個分くらいを増やすことが必要と思った。
③雑誌「TIME」のe-learning
TIMEを取り始めたのは確か湾岸戦争が始まったころと思う。
日本国内だけに目を奪われていると、海外のニュースやその動きが見えなくなる。
TIMEを購読して、海外に関する情報を海外メディアから見たいと思ったのである。
しかし、TIMEの記事は英語の単語が難しく、大学まで英語を勉強したはずなのに、TIMEの見出しに時々読めない単語が出てくる。
また、内容を読むと、独特の言い回し等についていけないことも多い。
写真や見出し等の情報のみで、あまり購読している意味がなかった。
しかし、2年前くらいから、TIMEの日本語の抄訳を行っているHPが開設された。
そのHPにアクセスすると、主要な記事の3個の抄訳があり、理解度小テストもあるので、この抄訳を見て海外の動向を把握していた。
今年は記録で残している限り、13回のe-learningを実施した。
これからもこの問題に注目して、自分の中の課題として取り組みたいと思ったが、この抄訳サービスは12/3で中止された。
Time誌がどこかの富豪に買収されて、従来の活動ができなくなったようである。
(9)雑記
雑記については、上記の範ちゅうに属さないが、私の興味があるや行動したものを取り上げる。
大学の体操部OB関係の行事や故郷の岡山関係の東京での集まり等にも参加した。
考えてみると、また今年も目標は沢山掲げたが、できたことはあまりなかったように思う。
ただ目標として大風呂敷を広げて、それに向けて努力する、という姿勢が大事と思っている。
今年1年ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
-以上-
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