2019年日本原子力学会・秋の大会に参加(その1)-旅行記
2019年日本原子力学会・秋の大会に参加した。
(その1)は旅行記である。
期間は2019年の9/11(水)~9/13(金)の3日間で、富山大学・五福キャンパスで開催された。
東京から北陸新幹線で富山駅まで「はくたか」で約2時間半である。
今回は義父宅から9月9日(月)の夕方(いつもより1日早く)に帰京し、9月10日(火)に富山に移動しようと思っていた。
ところが9月6日(金)の段階で、台風15号の進路予想をNHKニュースで報道しており、9月9日前後に関東直撃ということであった。
慌ててすぐに親戚のY氏に連絡を取り、9月8日(日)の午前に義父宅を出るので、最寄りのJRの駅まで送って欲しいと言った。
Y氏に了解してもらい、9月8日午前に義父宅を出て、仙台まで出た。
そこで息子に連絡を取り、夕方に一緒に食事をしようと言った。
息子は土日には千葉のアパートから自宅に戻っていることが多いのである。
全体の流れとしては、
(1)学会聴講登録
(2)参加費振込
(3)ホテルと新幹線の予約
(4)聴講スケジュールの検討
(5)事前の持ち物準備等
(6)当日の参加
(7)帰京
となる。
(1)学会聴講登録
今年の6月28日(金)に学会から聴講登録案内のメールが来た。
そこで原子力学会のHPの聴講用のページにアクセスし、そこに所属、名前、連絡先を書いて送ると、受付完了のメールが来た。
(2) 参加費振込
これだけではダメなので、登録したその日に郵便局に行って、参加費1万円を振り込みした。
この振込用紙は確か原子力学会誌2019年4月号くらいに添付されていたのをとっておいたものである。
(3)ホテルと新幹線の予約
次に旅行計画である。
7月25日(木)に近くのJRの駅付近のツーリストKに行った。
富山駅までの往復の切符予約とホテル探しをするためである。
ツーリストKと契約のあるところとして、JR富山駅南口から徒歩2分の富山地鉄ホテルを勧められ、そこを頼んだ。
行き帰りの新幹線について、行きは9/10(火)15時頃の東京発の北陸新幹線予約を依頼した。
帰りは9/13(金)16時頃の北陸新幹線を依頼した。
費用は宿泊代(夕食なし、朝食付き)と切符代(東京駅-富山駅)全部合せて約5.3万円であった。
(4-1) 聴講スケジュールの検討(その1)(概略版)
次に必要なのが聴講スケジュールの検討である。
8月27日(火)に学会よりメールでweb版プログラム・予稿集が公開された、とのメールがあった。
このメールにはパスワードが添付してあり、秋の大会に聴講登録した会員に送られるものである。
このパスワードがないと、ダウンロードできないようになっている。
すぐにプログラム・予稿集をダウンロードした。
全部で1,227ページあり、269MBのボリュームであった。
ダウンロードするには数分かかった。
また当日会場受付でこの予稿集は公開扱いでよいか聞いたら、公開扱いとのことだった。
というのも気に入った予稿集の図や表があれば、このブログの中で紹介してもいいかな、と思ったからである。
9月6日(金)にはスマホでweb版のプログラム・予稿集が見られる、とのメールが来た。
これをスマホのApp storeというアプリで検索した。
すぐに学会のプログラム・予稿集アプリが見つかり、ダウンロードした。
このアプリもパスワード設定がしてあり、web版のパスワードを入力したら、開けた。
このアプリは当日会場で気になる発表がある場合に、その場で見られるという便利さがあった。
ただ、予稿集原稿の文字が小さく、指で広げて文字自体を拡大しても、その文字を追って読んでいくというのは若干疲れる作業であった。
8月31日(土)にweb版プログラムの縮刷版を見ながら、スケジュール表を書いてみた。
まずweb版プログラムと予稿集は全部で1,227ページもあるが、プログラムは最初の62ページだけであり、後は予稿集である。
これらの中のプログラムのみを「いきなりPDF」というソフトで切り離し、それを縮刷版として印刷した。
この縮刷版を順番に見ていき、興味があるものについてランダムに〇をつけた。
この〇をつけたものを曜日と時刻で整理した。
この時にプログラムの中の発表タイトルを見て、これは面白いと思う番号をピックアップしておいた。
これは福島復興とは関係のないもので、私の個人的な趣味である。
ちなみにそれを挙げておくと、宇宙炉(2K08)、原子炉ニュートリノ(2N15)、La138の放射線照射によるベータ崩壊(2N12)である。
これらについては、予稿集から番号検索したが印刷はしなかった。
スケジュール表はできたが、同じ時刻に興味あるテーマが3つも4つもダブっていることがあった。
でも、これはとりあえずこのままにしておいた。
(4-2) 聴講スケジュールの検討(その2)(絞り込み版)
上記のように、興味あるテーマがダブっているのを解消しなければならない。
学会の予稿集はあったのに、全然何もしていなかった。
9月7日(土)に義父宅で、このスケジュール表を見ながら、スケジュールの絞り込みを行った。
この時、予稿集は東京から持ってきていなかった。
しかし、web版予稿集のパスワードはノートに記録しておいた。
だから、原子力学会Hpから予稿集をダウンロードし、それを見ながら絞り込みをした。
(5) 事前の持ち物準備等と行きの新幹線日記
旅行用の切符は8月28日(水)にツーリストKから届いていたが、東北釜石旅行で不在だったので、不在者伝票があった。
それを翌日に受け取った。
予約日付と時刻を確認してOKだった。
また、ホテルでパソコン(PC)を使いたいと思い、宿泊する富山地鉄ホテルのHPを見た。
PC貸し出しはないようで、ロビー近くに2台設置してあるようだった。
このPC利用を考えて、USBに予稿集をコピーして持って行った。
しかし、結局1回しかPCを使わなかった。
人通りが多く、雑然としているので、部屋での利用のような集中ができないためである。
ホテルのアンケートにPCレンタルの要望を書いておいた。
富山大学・五福キャンパスの交通も確認しておいた。
JR富山駅から市電で約15分の時間とわかった。
またJR用カードSUICAと東京メトロのPASMOカードはともに使えないようであった。
そのため、千円札と100円玉を多少多めに準備し、不足したらコンビニで1万円札を崩す、ということをやった。
備品等の準備としては、旅行用ということで、着替えのセット(下着、靴下、Yシャツ)<これらは以前もらった青色の手提げ袋に入れた>と、スマホ、ニンテンドーDSの将棋ゲームとその充電器、また電源用コンセント等を用意した。
ホテルのコンセント差し込みは通常1個か2個であり、私の場合、スマホ、i-Pod、ニンテンドーDS、髭剃りシェーバーの4個の電源が必要で、そのため差込口が4個あるコンセントが必要なのである。
また、雨に関係なく、折り畳み傘は常に入れてある。
他に、入れ歯用ポリデント3袋、歯間ブラシ1本、髭剃りと充電器、北陸新幹線往復の切符2枚を用意した。
(聴講記録用に会議ノートを用意していたが、結局使わず、A4の方眼紙をノートの代用として使った。)
持ち物として、通常使っているカバン(i-Pod、DS等)、青い手提げ袋(学会資料一式、衣類等)の2つである。
出発日の9月10日(火)の午後に北陸新幹線「はくたか」569号に無事乗った。
大宮で東北新幹線と別れて、高崎、長野を経由して金沢まで行くが、その2駅前の富山駅で降りた。
途中黒部という地名があって、黒部ダムの場所と思ったが、黒部川と書いてあった川は貧弱な小川みたいで、ちょっとがっかりした。
富山駅で降りてホテルを探したが、駅の近くのはずだがわからない。
「とやマルシェ」というわけのわからない店に入り、ウロウロしたが結局わからなかった。
事前に富山地鉄ホテルの住所と電話番号を登録しておいたので、ホテルに電話した。
ホテルは駅の横にあるビルの一角にあり、そこの2階がロビーになっており、そこでチェックインした。
9階ということだったので、部屋に着いてすぐ非常口を確認した。
荷物を置いて、夕食を食べに外に出た。
すぐ隣に「マリエ」というデパートみたいな建物があり、そこの6階がレストラン街のようだったので、そこに行った。
岡万という寿司屋に入り、刺身定食を食べたが、あまりおいしくなかった。
この店でコンビニのあるところを教えてもらった。
セブンイレブンで、牛乳1L、バナナ3本、野菜・果物ジュース1L、ヨーグルトゼリー3個、お茶500mlのペットボトル1本を買って帰った。
こちらでのテレビで放映しているテレビ局とテレビ番組を確認した。
1CHが北日本放送(日テレ系)、2CHはEテレ、3CHがNHK総合、6CHがチューリップテレビ(TBS系)、8CHが富山テレビ(フジテレビ系)と、ホテルのパンフレットに書いてあった。
「科捜研の女」や「刑事7人」等テレビ朝日系の番組が好きなのであるが、こちらでは見えない。
予め出発前に、9/10-9/13の番組は予約録画しておいたので差支えはないが、帰京してからテレビを見る時間がどんどん長くなるのも退屈かな、と思った。
お風呂に入り、出た後は流さずにそのままにしておいた。
部屋の乾燥を防ぐためである。
最近のホテルは加湿器を置いているところもあるが、噴霧型だとカルキでテレビ等が故障する率が高いので、風呂場の水を溜めている。
あくる朝起きた時に水を流した。

図1 富山地鉄ホテルでの風景
(6)当日の参加
①9/11(水)
いよいよ学会初日である。
朝食はロビー横のレストランでバイキング形式であった。
初日は和食(ごはん、みそ汁、納豆、漬物系)、2日目は洋食(クロワッサンのパンとスクランブルエッグ、ウィンナーソーセージ、果物、牛乳等)、3日目はまた和食とした。
富山地鉄ホテルのフロントで、富山大学・五福キャンパスへの行き方を聞いた。
富山大学HPで富山駅から市電で15分ということは知っていたが、念のために聞いたのである。
すると、市電が利用できるといって、市電の半額利用券4枚(市電料金200円なので、100円で利用できる)をもらった。
昨日利用したコンビニに行ったが、昼食の弁当が気に入らなかったので、すぐ目の前にあったローソンで巻きずしとペットボトル500mL1本を買った。
新聞は毎日新聞がなく、仕方なく読売新聞を買った。
市電の駅に行って時刻表を見ると、1時間に約6本が運行していた。
田舎の市電にしては多いと思った。
この市電は路面電車のようで、途中信号待ちでかなり止まった。
終点が富山大学で、降りるときに半額利用券は使えるか聞くとOKということで、100円と一緒に料金箱に入れた。
市電を降りて、歩いて5分とのことで方向がよくわからなかった。
しかし、多くのサラリーマン風の会場に向かうらしい一団が歩いていたので、その一団について行ったら正門に着いた。
そのままついていったら会場に着いた。

図2 富山大学・五福キャンパスでの原子力学会・秋の大会開催の状況
まず、原子力学会の受付を探した。
会場受付の正会員担当のところで、登録用カード(その場で名前と所属のみ記載)と名刺を出すと、正会員用の青の参加証カードをくれた。
これは下部が参加登録費の領収証になっている。
また、プログラムと会場の地図を示した冊子をくれた。
自分もプリントアウトしたものを持っていたが、バラバラなので、この後はこの冊子とスケジュール表の2つで移動を行った。
前回までは会場の案内図も事前にプリントアウトしていたが、今回はそれをしていなかったので、会場までの道筋がわからなかった。
各発表会場は5つの建物(A~E棟がブロックになっていたが、入口が微妙に違うので、最初は入口を探すのに苦労した。)に分散していた。
最初にその会場と休憩室の確認が必要であり、冊子で確認した。
受付終了後、午前中に聞く予定のD会場(環境放射能)に行った。
時間前に着いたので、新聞を読みながら発表を待った。
お昼は休憩室で巻きずしを食べた。
午後の聴講は1時からはJ会場のSMRに行ってみたが、会場はほぼ満員で空いている席がみつからなかった。
(SMR:Small Modular Reactor:最近世界的に研究が流行している小型炉で、小型炉での大量生産を狙っているらしい。)
だからこのセッションに出ることをあきらめて、元の休憩室に戻った。
さすがに立って1時間半の聴講は無理と思った。
この後、ずっとD会場<福島事故関連>にいた。
夕方は6時頃に聴講終了した。
帰りは市電にしようか、正門前にあったバスにしようかと思ったのだが、ちょうど雨が降っていた。
折りたたみ傘があるので、雨自体は構わないが、この雨の中をバス停で待つのは嫌なので、また市電を利用して富山駅まで戻った。
富山地鉄ホテルに帰り、カギを受け取り、部屋に荷物を置いて外に出た。
部屋はオートロック式だが、カギは預けるようにして欲しい、とのことでそうした。
部屋は9階だったので、非常口を確認した。
自分の部屋の目の前に非常階段のドアがあった。
ドアにはプラスチックケースがかぶせてあり、容易に開閉ができないようになっていた。
エレベータに乗る時は地震の際に備えてボタンに近い場所にいて、地震が起きた時は一斉にすべてのボタンを押す用意をしていた。
すべてのボタンを押すと、一番近くの階に止まる可能性があるから、閉じ込め防止の措置である。
夕食をまたウロウロ探すのは面倒なので、昨日のデパートに行った。
今回は和風食堂に入って「北前船定食」(うどんとおにぎり等)を頼んだ。
夕食後部屋に帰って、お風呂に入った。
水は抜かずにそのまま翌朝までにして、朝起きた時に抜いた。
②9/12(木)
朝はバイキングで、洋食系とした。
ラウンジに新聞の棚があり、そこで毎日新聞を読んだ。
部屋に帰ってバナナとヨーグルト、牛乳を摂った。
出掛ける時に、コンビニに寄って、昼食の幕の内弁当とペットボトル500ml1本を買った。
この日も朝のNHKドラマが終わってからホテルを出た。
この日も午前・午後ほとんどD会場にいた。
昼食はやはり昨日と同じ休憩室でとった。
会場のプロジェクタにRGBプラグを接続して、スクリーンに自分が持ってきたPC画面を映し出すのだが、何人かはこの接続がうまくいかず、数分ロスする例があった。
この日は夕方6時半頃には聴講終了となり、市電で帰ろうとしたが、行った時には電車は満員で、10分くらい待って次の市電で戻った。
戻った時に7時を過ぎていて、食堂に行く気力がなかった。
駅横の「とやマルシェ」(富山のマルシェ<市場>の意味らしい)で二色チラシを買って、ホテルで食べた。
何気なくテレビを見ていたら、大相撲の朝乃山が横綱・鶴竜に勝ったことを報道していた。
朝乃山はご当地出身力士らしい。
仙台の義父宅では、夕方にプロ野球の楽天イーグルス、サッカーのベガルタ仙台のことをよく報道していたことを思い出した。
夕食後しばらくしてお風呂に入った。
水はあくる日の朝に抜いた。
③9/13(金)
この日も、朝食はホテルのモーニングで、ご飯とみそ汁と漬物主体の和食を食べた。
部屋で荷物の片付けをした。
フロントに行ってカギを返し、チェックアウトした。
コンビニで幕の内弁当、朝刊(読売新聞)、ペットボトル500ml1本を買った。
富山駅で、2日目の朝にロッカーのある位置を確かめていたので、そこに行った。
JRの電子マネーSUICAも使えたのだが、100円玉4個を予め用意し、カギ付きのロッカーに青い手提げ袋のみを入れて、カバンだけ持って行った。
この時に大学の同級生S氏と会った。
ちょっと話をして別れた。
この後市電で大学に行った。
この日午前午前もD会場の「環境放射能」の会場に行った。
午後1時からもD会場の「保健物理・環境科学」にいた。
午後2時45分から、同じD会場の「放射線測定・線量評価」を聴講しようとした。
しかし、新幹線の帰りの時間が16時15分の「かがやき510号」となっていた。
この帰りのスケジュールを組んだ時は7月末であり、15時頃まで聞けばいい、と即断してしまった。
だから、2時45分から3件の発表くらいは聞けたのだが、何かのトラブル(市電や市電通行路の事故など)があるといけないので、これらの聴講はあきらめて、2時半にD会場のセッションが終わってすぐに富山大学を出た。
(7)帰京
市電で3時過ぎには富山駅に着いた。
近所の喫茶店で少し時間をつぶした。
4時少し前にロッカーから青い手提げ袋を取り出し、北陸新幹線に乗って、東京に6時半頃に着いた。
その後は東京メトロ東西線で家に帰った。
今回は東北新幹線で早めに帰京、北陸新幹線利用ということで、大丈夫と思っていた。
しかし、台風15号の関東直撃という事態に遭遇し、危機管理において予定より1日早めて帰京という、またも貴重な経験ができたと思う。
来年の原子力学会・春の年会は3/16-3/18に福島大学ということで、福島復興を内外にアピールするという目的があるのかもしれない。
トリチウム水放出問題などを注意していきたいと思う。
また、今回の学会の発表内容については準備が整い次第、(その2)として掲載するつもりである。
-以上-
(その1)は旅行記である。
期間は2019年の9/11(水)~9/13(金)の3日間で、富山大学・五福キャンパスで開催された。
東京から北陸新幹線で富山駅まで「はくたか」で約2時間半である。
今回は義父宅から9月9日(月)の夕方(いつもより1日早く)に帰京し、9月10日(火)に富山に移動しようと思っていた。
ところが9月6日(金)の段階で、台風15号の進路予想をNHKニュースで報道しており、9月9日前後に関東直撃ということであった。
慌ててすぐに親戚のY氏に連絡を取り、9月8日(日)の午前に義父宅を出るので、最寄りのJRの駅まで送って欲しいと言った。
Y氏に了解してもらい、9月8日午前に義父宅を出て、仙台まで出た。
そこで息子に連絡を取り、夕方に一緒に食事をしようと言った。
息子は土日には千葉のアパートから自宅に戻っていることが多いのである。
全体の流れとしては、
(1)学会聴講登録
(2)参加費振込
(3)ホテルと新幹線の予約
(4)聴講スケジュールの検討
(5)事前の持ち物準備等
(6)当日の参加
(7)帰京
となる。
(1)学会聴講登録
今年の6月28日(金)に学会から聴講登録案内のメールが来た。
そこで原子力学会のHPの聴講用のページにアクセスし、そこに所属、名前、連絡先を書いて送ると、受付完了のメールが来た。
(2) 参加費振込
これだけではダメなので、登録したその日に郵便局に行って、参加費1万円を振り込みした。
この振込用紙は確か原子力学会誌2019年4月号くらいに添付されていたのをとっておいたものである。
(3)ホテルと新幹線の予約
次に旅行計画である。
7月25日(木)に近くのJRの駅付近のツーリストKに行った。
富山駅までの往復の切符予約とホテル探しをするためである。
ツーリストKと契約のあるところとして、JR富山駅南口から徒歩2分の富山地鉄ホテルを勧められ、そこを頼んだ。
行き帰りの新幹線について、行きは9/10(火)15時頃の東京発の北陸新幹線予約を依頼した。
帰りは9/13(金)16時頃の北陸新幹線を依頼した。
費用は宿泊代(夕食なし、朝食付き)と切符代(東京駅-富山駅)全部合せて約5.3万円であった。
(4-1) 聴講スケジュールの検討(その1)(概略版)
次に必要なのが聴講スケジュールの検討である。
8月27日(火)に学会よりメールでweb版プログラム・予稿集が公開された、とのメールがあった。
このメールにはパスワードが添付してあり、秋の大会に聴講登録した会員に送られるものである。
このパスワードがないと、ダウンロードできないようになっている。
すぐにプログラム・予稿集をダウンロードした。
全部で1,227ページあり、269MBのボリュームであった。
ダウンロードするには数分かかった。
また当日会場受付でこの予稿集は公開扱いでよいか聞いたら、公開扱いとのことだった。
というのも気に入った予稿集の図や表があれば、このブログの中で紹介してもいいかな、と思ったからである。
9月6日(金)にはスマホでweb版のプログラム・予稿集が見られる、とのメールが来た。
これをスマホのApp storeというアプリで検索した。
すぐに学会のプログラム・予稿集アプリが見つかり、ダウンロードした。
このアプリもパスワード設定がしてあり、web版のパスワードを入力したら、開けた。
このアプリは当日会場で気になる発表がある場合に、その場で見られるという便利さがあった。
ただ、予稿集原稿の文字が小さく、指で広げて文字自体を拡大しても、その文字を追って読んでいくというのは若干疲れる作業であった。
8月31日(土)にweb版プログラムの縮刷版を見ながら、スケジュール表を書いてみた。
まずweb版プログラムと予稿集は全部で1,227ページもあるが、プログラムは最初の62ページだけであり、後は予稿集である。
これらの中のプログラムのみを「いきなりPDF」というソフトで切り離し、それを縮刷版として印刷した。
この縮刷版を順番に見ていき、興味があるものについてランダムに〇をつけた。
この〇をつけたものを曜日と時刻で整理した。
この時にプログラムの中の発表タイトルを見て、これは面白いと思う番号をピックアップしておいた。
これは福島復興とは関係のないもので、私の個人的な趣味である。
ちなみにそれを挙げておくと、宇宙炉(2K08)、原子炉ニュートリノ(2N15)、La138の放射線照射によるベータ崩壊(2N12)である。
これらについては、予稿集から番号検索したが印刷はしなかった。
スケジュール表はできたが、同じ時刻に興味あるテーマが3つも4つもダブっていることがあった。
でも、これはとりあえずこのままにしておいた。
(4-2) 聴講スケジュールの検討(その2)(絞り込み版)
上記のように、興味あるテーマがダブっているのを解消しなければならない。
学会の予稿集はあったのに、全然何もしていなかった。
9月7日(土)に義父宅で、このスケジュール表を見ながら、スケジュールの絞り込みを行った。
この時、予稿集は東京から持ってきていなかった。
しかし、web版予稿集のパスワードはノートに記録しておいた。
だから、原子力学会Hpから予稿集をダウンロードし、それを見ながら絞り込みをした。
(5) 事前の持ち物準備等と行きの新幹線日記
旅行用の切符は8月28日(水)にツーリストKから届いていたが、東北釜石旅行で不在だったので、不在者伝票があった。
それを翌日に受け取った。
予約日付と時刻を確認してOKだった。
また、ホテルでパソコン(PC)を使いたいと思い、宿泊する富山地鉄ホテルのHPを見た。
PC貸し出しはないようで、ロビー近くに2台設置してあるようだった。
このPC利用を考えて、USBに予稿集をコピーして持って行った。
しかし、結局1回しかPCを使わなかった。
人通りが多く、雑然としているので、部屋での利用のような集中ができないためである。
ホテルのアンケートにPCレンタルの要望を書いておいた。
富山大学・五福キャンパスの交通も確認しておいた。
JR富山駅から市電で約15分の時間とわかった。
またJR用カードSUICAと東京メトロのPASMOカードはともに使えないようであった。
そのため、千円札と100円玉を多少多めに準備し、不足したらコンビニで1万円札を崩す、ということをやった。
備品等の準備としては、旅行用ということで、着替えのセット(下着、靴下、Yシャツ)<これらは以前もらった青色の手提げ袋に入れた>と、スマホ、ニンテンドーDSの将棋ゲームとその充電器、また電源用コンセント等を用意した。
ホテルのコンセント差し込みは通常1個か2個であり、私の場合、スマホ、i-Pod、ニンテンドーDS、髭剃りシェーバーの4個の電源が必要で、そのため差込口が4個あるコンセントが必要なのである。
また、雨に関係なく、折り畳み傘は常に入れてある。
他に、入れ歯用ポリデント3袋、歯間ブラシ1本、髭剃りと充電器、北陸新幹線往復の切符2枚を用意した。
(聴講記録用に会議ノートを用意していたが、結局使わず、A4の方眼紙をノートの代用として使った。)
持ち物として、通常使っているカバン(i-Pod、DS等)、青い手提げ袋(学会資料一式、衣類等)の2つである。
出発日の9月10日(火)の午後に北陸新幹線「はくたか」569号に無事乗った。
大宮で東北新幹線と別れて、高崎、長野を経由して金沢まで行くが、その2駅前の富山駅で降りた。
途中黒部という地名があって、黒部ダムの場所と思ったが、黒部川と書いてあった川は貧弱な小川みたいで、ちょっとがっかりした。
富山駅で降りてホテルを探したが、駅の近くのはずだがわからない。
「とやマルシェ」というわけのわからない店に入り、ウロウロしたが結局わからなかった。
事前に富山地鉄ホテルの住所と電話番号を登録しておいたので、ホテルに電話した。
ホテルは駅の横にあるビルの一角にあり、そこの2階がロビーになっており、そこでチェックインした。
9階ということだったので、部屋に着いてすぐ非常口を確認した。
荷物を置いて、夕食を食べに外に出た。
すぐ隣に「マリエ」というデパートみたいな建物があり、そこの6階がレストラン街のようだったので、そこに行った。
岡万という寿司屋に入り、刺身定食を食べたが、あまりおいしくなかった。
この店でコンビニのあるところを教えてもらった。
セブンイレブンで、牛乳1L、バナナ3本、野菜・果物ジュース1L、ヨーグルトゼリー3個、お茶500mlのペットボトル1本を買って帰った。
こちらでのテレビで放映しているテレビ局とテレビ番組を確認した。
1CHが北日本放送(日テレ系)、2CHはEテレ、3CHがNHK総合、6CHがチューリップテレビ(TBS系)、8CHが富山テレビ(フジテレビ系)と、ホテルのパンフレットに書いてあった。
「科捜研の女」や「刑事7人」等テレビ朝日系の番組が好きなのであるが、こちらでは見えない。
予め出発前に、9/10-9/13の番組は予約録画しておいたので差支えはないが、帰京してからテレビを見る時間がどんどん長くなるのも退屈かな、と思った。
お風呂に入り、出た後は流さずにそのままにしておいた。
部屋の乾燥を防ぐためである。
最近のホテルは加湿器を置いているところもあるが、噴霧型だとカルキでテレビ等が故障する率が高いので、風呂場の水を溜めている。
あくる朝起きた時に水を流した。

図1 富山地鉄ホテルでの風景
(6)当日の参加
①9/11(水)
いよいよ学会初日である。
朝食はロビー横のレストランでバイキング形式であった。
初日は和食(ごはん、みそ汁、納豆、漬物系)、2日目は洋食(クロワッサンのパンとスクランブルエッグ、ウィンナーソーセージ、果物、牛乳等)、3日目はまた和食とした。
富山地鉄ホテルのフロントで、富山大学・五福キャンパスへの行き方を聞いた。
富山大学HPで富山駅から市電で15分ということは知っていたが、念のために聞いたのである。
すると、市電が利用できるといって、市電の半額利用券4枚(市電料金200円なので、100円で利用できる)をもらった。
昨日利用したコンビニに行ったが、昼食の弁当が気に入らなかったので、すぐ目の前にあったローソンで巻きずしとペットボトル500mL1本を買った。
新聞は毎日新聞がなく、仕方なく読売新聞を買った。
市電の駅に行って時刻表を見ると、1時間に約6本が運行していた。
田舎の市電にしては多いと思った。
この市電は路面電車のようで、途中信号待ちでかなり止まった。
終点が富山大学で、降りるときに半額利用券は使えるか聞くとOKということで、100円と一緒に料金箱に入れた。
市電を降りて、歩いて5分とのことで方向がよくわからなかった。
しかし、多くのサラリーマン風の会場に向かうらしい一団が歩いていたので、その一団について行ったら正門に着いた。
そのままついていったら会場に着いた。

図2 富山大学・五福キャンパスでの原子力学会・秋の大会開催の状況
まず、原子力学会の受付を探した。
会場受付の正会員担当のところで、登録用カード(その場で名前と所属のみ記載)と名刺を出すと、正会員用の青の参加証カードをくれた。
これは下部が参加登録費の領収証になっている。
また、プログラムと会場の地図を示した冊子をくれた。
自分もプリントアウトしたものを持っていたが、バラバラなので、この後はこの冊子とスケジュール表の2つで移動を行った。
前回までは会場の案内図も事前にプリントアウトしていたが、今回はそれをしていなかったので、会場までの道筋がわからなかった。
各発表会場は5つの建物(A~E棟がブロックになっていたが、入口が微妙に違うので、最初は入口を探すのに苦労した。)に分散していた。
最初にその会場と休憩室の確認が必要であり、冊子で確認した。
受付終了後、午前中に聞く予定のD会場(環境放射能)に行った。
時間前に着いたので、新聞を読みながら発表を待った。
お昼は休憩室で巻きずしを食べた。
午後の聴講は1時からはJ会場のSMRに行ってみたが、会場はほぼ満員で空いている席がみつからなかった。
(SMR:Small Modular Reactor:最近世界的に研究が流行している小型炉で、小型炉での大量生産を狙っているらしい。)
だからこのセッションに出ることをあきらめて、元の休憩室に戻った。
さすがに立って1時間半の聴講は無理と思った。
この後、ずっとD会場<福島事故関連>にいた。
夕方は6時頃に聴講終了した。
帰りは市電にしようか、正門前にあったバスにしようかと思ったのだが、ちょうど雨が降っていた。
折りたたみ傘があるので、雨自体は構わないが、この雨の中をバス停で待つのは嫌なので、また市電を利用して富山駅まで戻った。
富山地鉄ホテルに帰り、カギを受け取り、部屋に荷物を置いて外に出た。
部屋はオートロック式だが、カギは預けるようにして欲しい、とのことでそうした。
部屋は9階だったので、非常口を確認した。
自分の部屋の目の前に非常階段のドアがあった。
ドアにはプラスチックケースがかぶせてあり、容易に開閉ができないようになっていた。
エレベータに乗る時は地震の際に備えてボタンに近い場所にいて、地震が起きた時は一斉にすべてのボタンを押す用意をしていた。
すべてのボタンを押すと、一番近くの階に止まる可能性があるから、閉じ込め防止の措置である。
夕食をまたウロウロ探すのは面倒なので、昨日のデパートに行った。
今回は和風食堂に入って「北前船定食」(うどんとおにぎり等)を頼んだ。
夕食後部屋に帰って、お風呂に入った。
水は抜かずにそのまま翌朝までにして、朝起きた時に抜いた。
②9/12(木)
朝はバイキングで、洋食系とした。
ラウンジに新聞の棚があり、そこで毎日新聞を読んだ。
部屋に帰ってバナナとヨーグルト、牛乳を摂った。
出掛ける時に、コンビニに寄って、昼食の幕の内弁当とペットボトル500ml1本を買った。
この日も朝のNHKドラマが終わってからホテルを出た。
この日も午前・午後ほとんどD会場にいた。
昼食はやはり昨日と同じ休憩室でとった。
会場のプロジェクタにRGBプラグを接続して、スクリーンに自分が持ってきたPC画面を映し出すのだが、何人かはこの接続がうまくいかず、数分ロスする例があった。
この日は夕方6時半頃には聴講終了となり、市電で帰ろうとしたが、行った時には電車は満員で、10分くらい待って次の市電で戻った。
戻った時に7時を過ぎていて、食堂に行く気力がなかった。
駅横の「とやマルシェ」(富山のマルシェ<市場>の意味らしい)で二色チラシを買って、ホテルで食べた。
何気なくテレビを見ていたら、大相撲の朝乃山が横綱・鶴竜に勝ったことを報道していた。
朝乃山はご当地出身力士らしい。
仙台の義父宅では、夕方にプロ野球の楽天イーグルス、サッカーのベガルタ仙台のことをよく報道していたことを思い出した。
夕食後しばらくしてお風呂に入った。
水はあくる日の朝に抜いた。
③9/13(金)
この日も、朝食はホテルのモーニングで、ご飯とみそ汁と漬物主体の和食を食べた。
部屋で荷物の片付けをした。
フロントに行ってカギを返し、チェックアウトした。
コンビニで幕の内弁当、朝刊(読売新聞)、ペットボトル500ml1本を買った。
富山駅で、2日目の朝にロッカーのある位置を確かめていたので、そこに行った。
JRの電子マネーSUICAも使えたのだが、100円玉4個を予め用意し、カギ付きのロッカーに青い手提げ袋のみを入れて、カバンだけ持って行った。
この時に大学の同級生S氏と会った。
ちょっと話をして別れた。
この後市電で大学に行った。
この日午前午前もD会場の「環境放射能」の会場に行った。
午後1時からもD会場の「保健物理・環境科学」にいた。
午後2時45分から、同じD会場の「放射線測定・線量評価」を聴講しようとした。
しかし、新幹線の帰りの時間が16時15分の「かがやき510号」となっていた。
この帰りのスケジュールを組んだ時は7月末であり、15時頃まで聞けばいい、と即断してしまった。
だから、2時45分から3件の発表くらいは聞けたのだが、何かのトラブル(市電や市電通行路の事故など)があるといけないので、これらの聴講はあきらめて、2時半にD会場のセッションが終わってすぐに富山大学を出た。
(7)帰京
市電で3時過ぎには富山駅に着いた。
近所の喫茶店で少し時間をつぶした。
4時少し前にロッカーから青い手提げ袋を取り出し、北陸新幹線に乗って、東京に6時半頃に着いた。
その後は東京メトロ東西線で家に帰った。
今回は東北新幹線で早めに帰京、北陸新幹線利用ということで、大丈夫と思っていた。
しかし、台風15号の関東直撃という事態に遭遇し、危機管理において予定より1日早めて帰京という、またも貴重な経験ができたと思う。
来年の原子力学会・春の年会は3/16-3/18に福島大学ということで、福島復興を内外にアピールするという目的があるのかもしれない。
トリチウム水放出問題などを注意していきたいと思う。
また、今回の学会の発表内容については準備が整い次第、(その2)として掲載するつもりである。
-以上-
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