地区防災計画学会の第7回大会にオンライン参加

 地区防災計画学会の第7回大会(2021/3/6(土))にオンライン参加した。

 2月28日(日)に地区防災計画学会事務局より上記案内メールが届いた。

 以前の同学会のシンポに参加した人に送っているらしい。
 地区防災計画については今年1月7日(木)に研究会、2月14日(日)に地区防災計画フォーラムと開催し、これらにも参加しているのでもういいかな、と思った。
 1/7はコロナと豪雨等の複合災害に対応した地区防災計画、2/14は災害経験地からの地域防災の取組というテーマであった。
 3月6日(土)は地区防災計画学会の大会のようなので、少し覗いてみたい気になった。
 その中で「祭りに埋め込まれた防災機能」というタイトルの発表があった。
 確かに昔の祭りには防災を意識したものが多いようである。
 神輿を担ぐ道は整備されていないと祭りで困るが、整備されているといざという時の逃げ道になる。
 また祭りで培ったコミュニティ機能が防災に活かされる可能性は大きい。

 3/6は午後からは用事があったので、午前のみ参加ということで申し込みをした。
 すると3/2(火)には学会事務局より当日のURLが届いた。
 ただ、予稿集のようなものは有料らしく、欲しい人は買ってください、とのことだった。
 末尾にプログラム(AM/PM)を添付する。

 3月6日(土)、9時20分にはトイレに行き、マイボトルにお茶を用意してPCの前に座った。

 開会挨拶は室﨑地区防災計画学会会長が行った。
 5,000を超える計画があるらしい。
 2つメモを説明する。
 1つは3.11から10年となる。
 この学会は3.11の教訓から生まれたものである。
 2つ目はコロナ禍での開催である。
 専門家の役割がますます大きくなっている。
 地域の人と防災を計画する「地の人」と「水の人」がいる。
 学会員も現場に入っていった。
 全国の自主防災組織は16万あると言われる。
 まだこれらに関わるのは数%にとどまっている。
 量より質を追求していきたい、とあいさつした。

 次に顧問の金井氏よりあいさつがあった。
 阪神淡路大震災から26年である。
 学会誌は20号になる。
 今日の参加者は600人以上いる。
 大きな成果を願っている、とあいさつした。

 次に顧問の稲田氏があいさつした。
 多くの参加者に感謝する。
 あらゆる産業に変革の波が押し寄せている。
 10~15年で徐々に変わっていくものである。
 でもLINEやSNSの利用が当たり前になっている。
 コロナ禍で避難所の密を避ける取組も行われている。
 変革とは何か、の再定義が必要である。
 避難所がコロナ対策の影響で不足している。
 危険な場所に住まないのが基本である。
 避難場所としていろんな場所がある。
 遠くにある知人宅やホテルなどである。
 現場をベースに考える必要がある、とあいさつした。

 この発表会は第1会場と第2会場の2つがあり、第2会場は要支援者支援の会場だったので、第1会場とした。

 ①では「『クロスロード』・アドバンスト―『二者択一』の構造を超えて―」というタイトルで、京都大学の矢守氏が発表した。
 「クロスロード」とは「分かれ道」という意味である。
 この「クロスロード」ゲームは防災用に15年前に開発したものである。

R3-3-9R1 1矢守氏 1クロスロードゲーム例 .jpg
        図1 クロスロードゲームの例

 南海トラフ地震用に臨時情報が発せられることになった。
 予知情報の後継とも呼べるものである。
 今はコロナ対策も必要になっている。
 ジレンマ、コンフリクト、トレードオフという言葉が思い起こされる。
 コロナ対策と経済の両立が求められている。
 南海トラフ地震の臨時情報が出た時も同じ状況になる。
 事前に情報が与えられたとしても、それが1か月も続いたりすると、避難所にいては生活が、経済が成り立たない。
 「クロスロード」ゲームでは、3,000人の避難者が避難所にいて、食料が2,000人分しかない時に配るか、配らないか、二者択一を求めた。
 これをアドバンストに改良した。
 二者択一から発展して、どちらかを選ぶということから、両立させる知恵を出させる。
 チェスの両取りをフォークというが、これはフォーク・クロスロードである。
 2つの選択肢を両立させる考えを問う。
 そのためのツールとしてクロスロード・アドバンストがある。
 台風等が来た時に練習している。
 営業時間の短縮等である。
 南海トラフ地震の例では、臨時情報が出て、すぐに避難するのではない。
 どこが優先的に避難するか、今はそういうソフトを開発している。
 白でも黒でもない灰色・グレーの正解が求められている。
 正解を構想する力が求められている。
 アクション・クロスロードである。
 現実に進んだ道を正解にすればいい。
 学校であれば、休校にするかオープンするか。
 何かいいアイデアはないか。
 4㎞以上の道の避難路を確認するとかもあっていい。
 第3の解を見つけることが今求められている、と説明した。

 ②では「コロナ禍時代における被災地の復興―茨城県大洗町を事例に―」というタイトルで、京都大学の李女史が発表した。
 大洗町の例を説明する。
 3.11から10年になる。
 復興も一定の成果をあげており、観光も振興してきた。
 でも今はコロナ禍にあり、新たな課題が突きつけられている。
 方向転換を迫られている。
 どのような問題があるのか。
 外部との関係の再構築である。
 大洗町は太平洋に面した町である。
 原子力施設もある。
 3.11による直接的な被害はなかったが、マスコミによる風評被害があった。
 情報発信しても信用されない。
 ガルパン効果があった。

R3-3-9R1 2李女史 1ガールズ&パンツァー .jpg
         図2 ガールズ&パンツァーのアニメの例

 ガールズ&パンツァーという大洗を舞台にしたアニメがヒットしていた。
 国内外のファンが訪れる。
 町の受け入れキャパシティは進んでいない。
 高齢化も進んでいる。
 コロナで自粛ムードになった。
 去年8月に感染者が出た。
 今3月3日現在22名の感染者がいる。
 クラウドファンディングで去年の5月から6月に利用して2千万円の目標に到達した。
 海水浴場は閉鎖され、今は図書館にしている。

R3-3-9R1 2李女史 2砂浜図書館.jpg
         図3 大洗町の砂浜図書館

 3密にならないように砂浜を利用するスタイルである。
 秋にもう1回開催する。
 国内外のメディアが注目している。
 3.11からの復興はコロナで先が見えない。
 コロナ以降は防災活動も縮小や中止が続いている。
 対外志向から対内志向へと向かう、と説明した。

 ③では「新型コロナウィルスが将来の災害時避難に与える影響に対する地区防災計画の役割」というタイトルで、香川大学の竹之内氏が発表した。
 コロナと避難について説明する。
 社会全体で地区防災計画をどう考えていくか。
 コロナが避難に及ぼす影響はどうか。
 短期避難は避難所であるが、長期ではどうか。
 福知山での例を示す。
 地域の災害は大きな変革の契機となる。
 コロナも同様である。
 地区防災計画における避難所はどうか、分散避難はどうか。
 Webで調査を行った。
 水害時の避難先等を聞いた。
 自宅マンションや親類宅があり、避難しない人もいた。
 公的施設への避難が減っているのはコロナのせいであろうか。
 コロナが沈静化したらどうか、との問いでは40%が避難先を変更する、と答えた。
 空間的な距離という点での避難先はあまり変化がない。
 避難先を誰が考えたか、では個人が多かった。
 分散避難への支援が必要である、と説明した。

 ④では「ウィズコロナ時代の都市の祭りとコミュニティ防災―都市の祭りに埋め込まれた防災機能は疫病の流行によって変化するのか―」というタイトルで、専修大学の金女史が発表した。
 都市の祭りに興味がある。
 福岡・博多の祇園山笠が有名である。

R3-3-9R1 4金女史 2博多祇園山笠例2 .jpg
         図4 博多祇園山笠の一例

 祭りと防災について考える。
 2014年の内閣府の調査では祭りに関係する人は防災にも関係する人が多いという。
 青森のねぷた祭り等もそうである。
 土手の花見もそうかもしれない。
 無意識の防災活動である。
 博多の祇園山笠は鎌倉時代から続いている。
 コミュニティの9割以上が参加していて、流(ながれ)というグループを作っている。
 食糧備蓄や火消しの管理も行っている。
 祭りの準備がスケジュール化されている。
 山笠に夢中になる人を「山のぼせ」という。
 祭りの中に防災が埋め込まれている。
 7月に実施されるのは豪雨が多く発生することと関係がある。
 炊き出し記録も残っている。
 山笠が通る道は避難路にもなる。
 1953年に数千人の法被姿の人が工事に関わった。
 男衆の妻は「ごりょんさん」と呼ばれ、男衆を背後で支える。
 加勢人と言われる支援の人もいる。
 発災時には祭りが防災活動に変化できる。
 今はコロナ禍で祭りは中止となっている。
 コミュニティの防災活動と祭りは深い関係がある。
 防災をストレートではなく、祭りのようなもので行う方が防災にも使えるのではないか、と説明した。

 ⑤では、「段階的な安否確認・避難システム形成に関する考察-堺市南区美木多校区におけるケーススタディー」というタイトルで、大阪市立大学の西田氏が発表した。
 安否確認について説明する。
 堺市の美木多校区というところでの実践である。
 泉北ニュータウンに近い。
 人口は1万人ほどである。
 高齢化率は27%である。
 山間部や住宅地もある。
 土砂災害警戒区域がある。
 旧集落の高齢化率は40%にもなっている。
 幹線道路は1本しかない。
 避難計画策定のメンバーもコロナ禍で絞っている。
 住宅のアンケート調査を見ると、土砂の課題が多い。
 避難場所についても多い。
 山間部は土砂災害を危惧している。
 避難所に行かない時の安否確認をどうするか。
 隣組の単位での行動となる。
 避難場所としては自治会館や小学校となる。
 「無事ですマーク」を配布している。
 情報共有をどうするか。
 情報集約をどうするか。
 無線機を用いた情報伝達の試験を行っている。
 ハンディ型の無線機などを使って停電等にも対応できるようにしている、と説明した。

 ここでここまでに発表した人の間で全体討論があった。
 経済かコロナか。
 東京オリンピックでなく、地元で何ができるか。
 公的機関から影響を受けることが多い。
 行政はコロナ中心の対策を打ち出してくる。
 地域はどうしていくか。
 祭りの組織が防災組織になり得るか。
 新しく入ってきた住民との間でコミュニティ活動が難しい。
 コロナで行事が停滞している。
 手紙は会えない時の手段であるが、この機会に見直してみるのはどうか、等の意見があった。

 ここで10分の休憩となった。

 休憩後に、⑪では『あかちゃんも安心できる助け合いのまち「札幌時計台ビル」―全国初のビル地区防災計画の実践―』というタイトルで、跡見学園女子大学の鍵屋氏が発表した。
 (筆者注:鍵屋氏は防災士会のセミナー活動でもよく講師として招かれているので、馴染みがあった。)
 オフィスビルでの地区防災計画について説明する。
 札幌時計台のビルが対象である。
 1982年に建設された。
 在館人数は1400人くらいである。
 消防訓練等は実施しているが、これでいいのか、という思いがあった。
 震度6強の地震が想定されている。
 2017年10月から地区防災計画のワークショップが開催された。
 ワールドカフェ方式である。

R3-3-9R1 11鍵屋氏 1ワールドカフェ例 .jpg
         図5 ワールドカフェの概要

 (筆者注:第1ラウンドで4人いる席で、第2ラウンドは1人を残して他の席に移動して、意見を拡散していく方式)
 このビルには保育園があり、その園長がキーパーソンである。
 籠城するときにどうするか。
 アイデアを3~5個出す。
 点数をつけあう。
 他のテーブルに行き、アイデアを見に行く。
 みんなで悩みを共有する。
 集合知である。
 2018年に北海道で地震が起こった。
 液状化やブラックアウト(全道停電)が起きた。
 コンビニもスッカラカンとなった。
 あかちゃんも安心できる助け合いのまちにしたい。
 保育園支援をする。
 そのためには3日何とか持ちこたえたい。
 情報ステーションを6階会議室に設定した。
 1階には情報の貼り出しを行う。
 同じタイムラインにする。
 6階の会議室には発電機や災害対応キットを用意した。
 保育園対応チームを作った。
 園児を守る。
 災害時共助は可能か。
 できると答えた人は59%いた。
 残る41%は備蓄などの必要性を指摘していた。
 ビルの地区防災計画は新しい共助の道具である。
 各テナントの防災活動は企業のBCP(災害後企業継続活動計画)の強化にもなる。
 都市防災をビルの地区防災計画面から見直してみたい、と説明した。

 ⑫では「防災教育推進校の閉校に伴う地域防災活動への影響に関する研究(1)―防災ミュージアムの設立に向けて―」というタイトルで、京都大学の岡田女史が発表した。
 防災の避難所によく学校が指定される。
 しかし、学校が閉校したらどうなるか。
 学校と地域の連携が途切れるおそれがある。
 学校の廃校が全国で行われており、10年くらいで5,000校くらい閉校になっている。
 高知県四万十町興津地区を対象とする。
 南海トラフ地震の津波想定区域である。
 中学校と小学校が閉校となる。
 何がなくなるのか。
 複合的な防災学習がなくなる。
 問題なのは地域の交流がなくなることである。
 5W1Hで整理してみる。
 何かの工夫が必要となる。
 防災の継続という視点から、防災ミュージアムを考えた。
 ミュージアムを見るために人が集まる。
 防災の成果物を収集・展示する。
 興津防災ミュージアムである。

R3-3-9R1 12岡田女史 1興津防災ミュージアム .jpg
         図6 興津防災ミュージアムの構想

 この中にこれまでの防災活動や興津の文化を収める。
 このミュージアムは進化させていく。
 過去と現在と未来を可視化していく、と説明した。

 ⑬では「防災教育推進校の閉校に伴う地域防災活動への影響に関する研究 (2)―防災ミュージアムの展望―」というタイトルで、京都大学の中野氏が発表した。
 上記の続きを説明する。
 ミュージアムの展示はぼうさいマップや活動記録写真、地域の体験談、防災コンクールの表彰状等がある。
 このミュージアムには2つの価値がある。
 ジェネラルな価値とローカルな価値である。
 公共財として、公共知として多くの視察団が訪れる。
 学ぶ価値は普遍的なものである。
 ローカルな価値としては歴代の子どもの生み出した展示等がある。
 うぁー圧巻だ。
 防災の営みをローカルに実感できる。
 また2つの視点がある。
 展示/リアルである。
 そこにはレトロスペクティブ(振り返り)の視点がある。
 社会からの切り抜きという視点もある。
 6年生の防災マップがベースになって、福祉施設が高台に移転した事例もある。
 リアルという点では、津波到達時間表示板がある。
 多言語表記板がある。

R3-3-9R1 13中野氏 1多言語表記板.jpg
         図7 多言語表記板の例

 地区防災の拠点化ができる、と説明した。

 ⑭では『地区防災計画における「メゾスケール」の視点の重要性 ― 高知県黒潮町の事例から ―』というタイトルで、京都大学の松原氏が発表した。
 メゾスケールについて黒潮町の例を説明する。
 海がきれいな土地である。
 南海トラフ地震での津波が34mと想定されている。
 地区防災計画が6年目を迎える。
 地区担当職員が61の地区に配置されている。
 全町的に進めている。
 地区の役員さん、役場や大学の担当が交代することもある。
 でもメゾスケールの視点が確保されている。
 マクロとミクロの中間という意味である。
 過去の発表を見ると、45件の発表のうち、28件がミクロに関するものである。
 メゾスケールは6件にとどまる。
 A地区では岩手県の津波の紹介があった。
 今年は小学生に手紙を書いてもらった。
 避難所の見学を行った。
 手紙を書くだけでなく、小学生が地区を回り、呼びかけを行った。
 その結果参加率が上がった。
 一般化の試みを行っている。
 6年間の蓄積がある。
 地区防災シンポも行っている。
 次年度以降の種まきも行っている。
 視察も多い。
 鳥取県の村おこし運動があった。
 最初は村長が個人的に始めたことが町内にスケールアップされた。
 近隣の地区町村にもコミットしている。
 マーケティングにおけるドミナント戦略が使えないか。

R3-3-9R1 14松原氏 1ドミナント方式 セブンイレブンの例.jpg
         図8 ドミナント戦略の例(セブンイレブンのHPより)

 (筆者注:同じ地域に集中的に出店することで、店舗自体が他店舗の宣伝役になるようにしている。セブンイレブンのフランチャイズ制が近いかもしれない。)
 「防災版ドミナント戦略」の有効性を立証できないか、と思っている、と説明した。

 ⑮では「降雨に対する体感を用いた地区防災計画の検討」というタイトルで、京都大学の杉山氏が発表した。
 降雨における体感について説明する。
 災害情報と避難スイッチがよく話題になる。
 H29年の九州北部豪雨で成果があった。
 独自の避難スイッチ(避難の目安となる川の水位等の兆候、目安値を超えたら避難等)があった。
 兵庫県宝塚市で始まっている。

R3-3-9R1 15杉山氏 1ため池の水位.jpg
         図9 ため池の水位の例

 十分に活用されているとは言い難い。
 黒潮町の地区防災計画がある。
 昨年9月に集中豪雨があった。
 1時間に80㎜という土砂降りの雨であった。
 一時集落や保育所が孤立した。
 H30年に地区防災計画を実施してきた。
 ならまえの道が冠水した時等昨年の豪雨にはあまり役に立たなかった。
 避難行動に関するアンケートがある。
 観測値と体感との差異を可視化する必要がある。
 一つの例が水位変化である。
 1時間に17%も上がる例もある。
 川の水位を気にしていない人が30%くらいいた。
 豪雨避難において避難しなかった人は危険は承知していた。
 田んぼの水位を見て大丈夫と判断していた。
 避難者は迎えに来てくれた人がいた、知り合いが避難したから、という理由であった。
 降雨の具体的なイメージを持てていない。
 川の水位に関心が薄いことが問題である、と説明した。

 この後、このセッションの発表者で全体討論を行った。
 ビルの地区防災計画は面白い。
 資産価値を高めるのは大したことではない。
 興津防災ミュージアムのモデルはあるのか。
 メキシコの防災プロジェクトの中に、コンテナ収納の移動式ミュージアムの例があった。
 メキシコでは津波防災の教育を行っていなかった。
 閉校で避難所がなくなるのは問題があるが、それに逆転の発想をしているのがいい。
 ガソリン(推進力)となるのは被災体験である。
 黒潮町の職員は担当張り付きで疲れていないか。
 なぜビル防災だったのか。
 FM放送のパーソナリティの人が心配して、本当に災害の時に放送できるのか。
 停電の時にトイレは使えるか。
 うん?
 テナント間の交流がない。
 他のビルに声をかけてもなかなか動かない。
 正常性バイアス(自分だけは災害に遭わないという思い込み)に囚われているかもしれない。
 ミュージアムの主体はまだ課題である。
 地域外の学校かもしれない。
 行政もミュージアムに人を配置する、とのことだが、逆に負担が大きくなるかもしれない。
 エコミュージアムを目指してもいいかもしれない、というような意見があった。

 午後からは用事があったので、これ以降は参加していない。

 祭りに防災を埋め込む、ビルの防災、閉校後の防災ミュージアム構想、ドミナント戦略等の面白いヒントが出てきた。
 「祭りに防災」は、私の構想する防災運動会に似ている。
 ビルの防災ということでは、企業の動きが鈍いようであるが、BCP(災害後事業継続計画)やESG投資と絡めてみると、企業が関心を持つかもしれない。
 閉校後のミュージアム構想においては、ぜひノアの箱舟を置いて欲しい。
 またはノアの箱舟型ミュージアムを構想してもいいかもしれない。
 要支援者支援等は時間が切迫している時に高台避難が難しければ、ミュージアム型ノアの箱舟に乗ることで救済できるかもしれない。
 ただノアの箱舟も沈没の恐れがあるだろうから、救命胴衣を身に着けて救命ボートを準備しておく必要がある。
 ドミナント戦略は日本人の横並び意識を利用したものとして、防災戦略として面白いかもしれない。

 いずれにしても、地区防災計画は発想の面白さを活かせばかなり充実した計画になるかもしれないと思う。
 今後もこうした防災情報を収集していきたいと思う。


<地区防災計画学会 2020年度 第7回大会>
 1.日時:2021年(令和3年) 3月6日(土) 9:30~17:30
 2.場所:オンライン(YouTube Live配信)
 3.主催:地区防災計画学会
 4.共催:情報通信学会災害情報法研究会、(一財)関西情報センター
 5.後援Yahoo!基金、(公財)江頭ホスピタリティ事業振興財団
 6.プログラム:
  9:30~9:35    開会挨拶     室﨑益輝 会長
  9:35~9:45    最高顧問挨拶  
【個人報告 ※筆頭報告者のみ記載】(各個人報告10分、各セッション討論20分)
第1会場 司会 磯打千雅子(香川大学)(第2会場は要支援者支援のセッション)
  9:50~①矢守克也(京都大学)「「クロスロード」・アドバンスト―「二者択一」の構造を超えて―」
  10:00~②李旉昕(京都大学)「コロナ禍時代における被災地の復興―茨城県大洗町を事例に―」
  10:10~③竹之内健介(香川大学)「新型コロナウィルスが将来の災害時避難に与える影響に対する地区防災計画の役割」
  10:20~④金思穎(専修大学)「ウィズコロナ時代の都市の祭りとコミュニティ防災―都市の祭りに埋め込まれた防災機能は疫病の流行によって変化するのか―」
  10:30~⑤西田佳弘(大阪市立大学)「段階的な安否確認・避難システム形成に関する考察ー堺市南区美木多校区におけるケーススタディー」
  10:40~全体討論
  11:00~休憩 司会 生田英輔(大阪市立大学)
  11:10~⑪鍵屋一(跡見学園女子大学)「あかちゃんも安心できる助け合いのまち「札幌時計台ビル」―全国初のビル地区防災計画の実践―」
  11:20~⑫岡田夏美(京都大学)「防災教育推進校の閉校に伴う地域防災活動への影響に関する研究(1) ―防災ミュージアムの設立に向けて―」
  11:30~⑬中野元太(京都大学)「「防災教育推進校の閉校に伴う地域防災活動への影響に関する研究 (2) ―防災ミュージアムの展望―」
  11:40~⑭松原悠(京都大学)「地区防災計画における「メゾスケール」の視点の重要性 ― 高知県黒潮町の事例から ―」
  11:50~⑮杉山高志(京都大学)「降雨に対する体感を用いた地区防災計画の検討」
  12:00~全体討論
  12:20~昼食休憩 司会 鍵屋一(跡見学園女子大学)
  13:30~㉑田中隆文(名古屋大学)「土砂災害に備える地区防災計画の作成マニュアルのあり方を比較研究から探る」
  13:40~㉒鈴木猛康(山梨大学)「土砂災害警戒区域のオーダーメイド警戒避難システム」
  13:50~㉓生田英輔(大阪市立大学)「大阪市新東三国地区の地区防災計画策定の取り組み」
  14:00~㉔室﨑益輝(兵庫県立大学)「宮城県気仙沼市大浦地区における地区防災計画策定支援について」
  14:10~全体討論
  14:30~14:40休憩
  (これ以降、17:00まで【第1会場】です)
  14:40~15:40シンポジウム「コロナ禍での地区防災計画モデル事業①」
   コンセプト:2020年度から開始された「地区防災計画モデル事業」の成り立ちや狙いについて紹介するとともに、高知県高岡郡四万十町興津地区、三重県南牟婁郡紀宝町鮒田地区、岡山県倉敷市真備町川辺地区、大阪府堺市南区美木多校区のモデル事業の事例を踏まえて、コロナ禍での地区防災計画づくりの在り方について考察を行う。

  シンポジスト
   矢守克也(京都大学)、田中耕司(大阪工業大学)、磯打千雅子(香川大学)、西田佳弘(大阪市立大学)
  モデレーター
   西澤雅道(前福岡大学(内閣官房))

  15:40~15:50休憩
  15:50~16:50シンポジウム「コロナ禍での地区防災計画モデル事業②」
   コンセプト:上記の議論を踏まえつつ、大阪府大阪市淀川区新東三国地域、静岡県沼津市戸田地区、岐阜県関市武儀地域、山梨県都留郡西桂町下暮地、高知県高岡郡四万十町興津地区、宮城県気仙沼市大浦地区のモデル事業の事例を踏まえて、コロナ禍での地区防災計画づくりの在り方について考察を行う。

  シンポジスト
   室﨑益輝(兵庫県立大学)、鈴木猛康(山梨大学)、生田英輔(大阪市立大学)、小山真紀(岐阜大学)、中野元太(京都大学)
  モデレーター
   加藤孝明(東京大学)

  16:50~17:00 学会賞発表(室﨑益輝会長、矢守克也副会長)

 7.概要:
  2020年度は、コロナ禍での避難が新しい論点になる等、従来とは異なったタイプの災害対策が必要になっています。
  これまでの経験や常識とは異なる災害が続く中で、コミュニティは、どのように災害に立ち向かうべきでしょうか。
  当学会の9つのモデル地区の事例をはじめ、会員の先生方が、全国で取り組まれている事例を踏まえて、想定外が続く中での地区防災計画づくりの在り方について、検討を行います。
  -以上-

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント