健康状態のチェック
私の健康状態のチェック(主に血圧)を行った。
そもそも、なぜそんなことを行う気になったのか。
きっかけは今年の1月に国立がん研究センターで、前立腺がんの放射線治療後の9か月後定期健診に行った時のことである。
待合室の廊下に血圧計が置いてあった。
暇なものだから、ちょっと測ってみようと思って測ってみた。
その時に血圧の下の値は忘れたが、上の値が158だったのである。
今その時の記録メモ(血圧測定した時に自動的にレシートみたいなものがプリントアウトされる)が見つからない。
まあ、病院の血圧計だし、ガンマーカーの血中PSA濃度(4以下で正常)のことが気になっていたから、たまたまだったのだろうと見過ごしていた。
その後、2月下旬にボーリングクラブのボーリングに行った。
ボーリングを終わった後に何か目がおかしいことに気がついた。
以前、左目が飛蚊症だったのが、今度は右目も発症したのである。
原因として考えられるのは、ボーリングしかないが、以前からやっていて何も変化はなかったのに、その時に発症した。
眼科に行って、みてもらった。
これはきっと血圧が高いせいに違いないと思い、今年3月にオムロンの血圧計を購入した。
早速血圧を測定してみると、やはり150を超えていた。
私の通常の血圧上値110くらいの低血圧の状態が多かったのに、急に高血圧になったようである。
それで、食生活について考えてみた。
血圧が高いのは塩分を多く摂りすぎていることに原因があると思った。
元々塩分控えめの食事を心がけて、調味料の類はほとんど使わない。
塩分の増加原因について考えてみた。
去年の2月に前立腺がんの放射線治療を受ける前に、看護師さんから注意事項の資料を渡された。
そこには放射線治療における注意事項が7項目書いてあった。
①治療を正しく行うために
治療部位につけたマジックで書いたマーカーは消さないように、入浴の際に気をつける。
②全身的な副作用
具体的な症状は「疲れやすい」「食欲がなくなる」ので無理しないで疲れたら休息をとる、等。
③炎症の症状の出現時期
炎症は治療開始から2週間後頃から徐々に出現する。
治療終了後3週間くらいで症状は落ち着く。
治療の範囲の皮膚が日焼けした時のように赤くなったり、かゆくなることがある。
④日常生活のポイント
日焼けのようなものが出ても、ローションやクリームは塗らない。
お風呂でもゴシゴシ洗わない。
締め付ける衣類は着ない。
⑤下痢
治療の範囲に腸が含まれる時には下痢が起こることがある。
水分も多めに取る。
下痢が激しい時は相談のこと。
⑥便秘
便秘になる人もいる。
⑦膀胱炎
排尿が頻繁になったり、すっきり出ないことがある。
水分を多めに取ること。
一方、私は生物学においての放射線の身体的影響を学生時代から知っていたし、放射線取扱主任者の試験前に何度も復習した。
放射線における急性障害として、以下の症状が出る。
ただし、この症状は全身照射における場合であり、私の放射線治療のように局部照射の場合ではないことに注意が必要である。
・1Gy(グレイ):吐き気、嘔吐、全身倦怠、リンパ球の減少等
・4Gy:照射後30日間で50%死亡
・7Gy:100%死亡、致死線量
私の場合は1回に4Gyの放射線照射(計40回で80Gy被ばく、γ線、X線ではほぼ80Svまたは8万mSv、通常の生活であれば、宇宙線や壁の放射線、食料のカリウム被ばく等で年間2.4mSvだから、その約3万倍の被ばく)を受ける。
全身照射ではないから死ぬわけではないが、それでもおそらく相当な副作用が出るであろうと最初から思っていた。
ただし、私はこの副作用は紫外線における日焼けと同じで、栄養を十分に摂ればかなり抑制できると考えていた。
これは2016年に原子力学会誌に掲載された女子栄養大学の香川氏の「放射線照射による細胞のダメージの、栄養による回復」の論文をベースにした考え方である。
宇宙飛行士は1日で地上の半年分の放射能(1mSv程度)被ばくする。
だから、葉酸、ビタミンC、ビタミンEを地上の基準の2倍摂ることが米ロの宇宙飛行士に規定されている(日本人は適用されているかは不明)。
それに倣えば、栄養を十分摂れば、これらの副作用を抑制できると推定した。
だから、放射線治療の前後から、通常の食事以外で、1日にコップ5杯の牛乳、海苔、アーモンド、ヒジキ、レバー等をかなり頻繁に摂っていた。
そのせいかどうかわからないが、看護師さんの資料のような副作用は頻尿が一時出たくらいで、後はほとんど出ないで、1年が過ぎようとしている。
しかし、ここには落とし穴があった。
これらの余分な栄養摂取には塩分の摂り過ぎになるということが抜け落ちていた。
牛乳、海苔、ヒジキ、レバー等は食塩を豊富に含んだ食材である。
これらを過剰に摂取していたために、いつの間にか血圧上昇を招いていたのである。
これではいけないと、3月後半から、これらの過剰摂取を一気に減らすということはしなかった。
とりあえず、牛乳は1杯/日、ヒジキは毎日摂取を2日に1回、レバーは中止、ということで様子を見ることとした。
以下はその経過を見たものである。

図1 今年3月以降の血圧の変化(毎朝起きてすぐに測定)

図2 昨年までの血圧変化(人間ドックの病院での値)
まだ少し下がり方は弱いが、何とか血圧上値120-130、血圧下値80-90くらいになってきている。
また、この栄養過剰摂取に関連して、体重と血糖値についても見てみた。

図3 最近の体重の変化

図4 昨年までの継続的な体重変化
体重も一時期72㎏くらいまで上昇したことがあったように記憶(記録していない)しているが、今は68㎏くらいに下がってきた。
体重増加は牛乳による効果のような気がしている。

図5 最近の血糖値変化

図6 去年までの継続的な血糖値変化
元々糖尿病予備軍ということで、常に数値は90-110の間をいったり来たりの状態であった。
今年4月にちょっと基準値をオーバーしているので、気になるところである。
最近コーヒーを飲む時に、砂糖を入れないで飲んでいる。
また、放射線による被ばくでは、リンパ球減少ということもあるので、それについても見てみた

図7 最近の白血球の変化

図8 去年までの継続的な白血球変化
この図を見る限りでは、白血球の数値は4000~6000の間を変動していて、異常がないように見える。
おまけで、PSAについてもみておく。

図9 最近のPSAの変化

図10 去年までの継続的なPSA変化
PSAについては元々2くらいで、前立腺肥大を人間ドックで指摘されており、その指摘以降に血中PSA値をオプションで測定していた。
いつもPSA危険領域の4に近い数値であったが、一昨年一気に7に上昇して、精密検査を受けて、前立腺がんの病気がわかった。
放射線治療のみしか受けていない(手術による前立腺全摘とホルモン療法<がんの栄養となる男性ホルモン抑制>は両方とも断る)によって多少改善したようにも見える。
しかし、数値が3と4の間をいったり来たり、で、担当のM医師も、まあ下がってきているから様子をみましょう、とのことであった。
今年もいつもの病院に人間ドックを6月後半に予約しており、PSAの値と血糖値の変化に注意していきたいと思う。
-以上-
そもそも、なぜそんなことを行う気になったのか。
きっかけは今年の1月に国立がん研究センターで、前立腺がんの放射線治療後の9か月後定期健診に行った時のことである。
待合室の廊下に血圧計が置いてあった。
暇なものだから、ちょっと測ってみようと思って測ってみた。
その時に血圧の下の値は忘れたが、上の値が158だったのである。
今その時の記録メモ(血圧測定した時に自動的にレシートみたいなものがプリントアウトされる)が見つからない。
まあ、病院の血圧計だし、ガンマーカーの血中PSA濃度(4以下で正常)のことが気になっていたから、たまたまだったのだろうと見過ごしていた。
その後、2月下旬にボーリングクラブのボーリングに行った。
ボーリングを終わった後に何か目がおかしいことに気がついた。
以前、左目が飛蚊症だったのが、今度は右目も発症したのである。
原因として考えられるのは、ボーリングしかないが、以前からやっていて何も変化はなかったのに、その時に発症した。
眼科に行って、みてもらった。
これはきっと血圧が高いせいに違いないと思い、今年3月にオムロンの血圧計を購入した。
早速血圧を測定してみると、やはり150を超えていた。
私の通常の血圧上値110くらいの低血圧の状態が多かったのに、急に高血圧になったようである。
それで、食生活について考えてみた。
血圧が高いのは塩分を多く摂りすぎていることに原因があると思った。
元々塩分控えめの食事を心がけて、調味料の類はほとんど使わない。
塩分の増加原因について考えてみた。
去年の2月に前立腺がんの放射線治療を受ける前に、看護師さんから注意事項の資料を渡された。
そこには放射線治療における注意事項が7項目書いてあった。
①治療を正しく行うために
治療部位につけたマジックで書いたマーカーは消さないように、入浴の際に気をつける。
②全身的な副作用
具体的な症状は「疲れやすい」「食欲がなくなる」ので無理しないで疲れたら休息をとる、等。
③炎症の症状の出現時期
炎症は治療開始から2週間後頃から徐々に出現する。
治療終了後3週間くらいで症状は落ち着く。
治療の範囲の皮膚が日焼けした時のように赤くなったり、かゆくなることがある。
④日常生活のポイント
日焼けのようなものが出ても、ローションやクリームは塗らない。
お風呂でもゴシゴシ洗わない。
締め付ける衣類は着ない。
⑤下痢
治療の範囲に腸が含まれる時には下痢が起こることがある。
水分も多めに取る。
下痢が激しい時は相談のこと。
⑥便秘
便秘になる人もいる。
⑦膀胱炎
排尿が頻繁になったり、すっきり出ないことがある。
水分を多めに取ること。
一方、私は生物学においての放射線の身体的影響を学生時代から知っていたし、放射線取扱主任者の試験前に何度も復習した。
放射線における急性障害として、以下の症状が出る。
ただし、この症状は全身照射における場合であり、私の放射線治療のように局部照射の場合ではないことに注意が必要である。
・1Gy(グレイ):吐き気、嘔吐、全身倦怠、リンパ球の減少等
・4Gy:照射後30日間で50%死亡
・7Gy:100%死亡、致死線量
私の場合は1回に4Gyの放射線照射(計40回で80Gy被ばく、γ線、X線ではほぼ80Svまたは8万mSv、通常の生活であれば、宇宙線や壁の放射線、食料のカリウム被ばく等で年間2.4mSvだから、その約3万倍の被ばく)を受ける。
全身照射ではないから死ぬわけではないが、それでもおそらく相当な副作用が出るであろうと最初から思っていた。
ただし、私はこの副作用は紫外線における日焼けと同じで、栄養を十分に摂ればかなり抑制できると考えていた。
これは2016年に原子力学会誌に掲載された女子栄養大学の香川氏の「放射線照射による細胞のダメージの、栄養による回復」の論文をベースにした考え方である。
宇宙飛行士は1日で地上の半年分の放射能(1mSv程度)被ばくする。
だから、葉酸、ビタミンC、ビタミンEを地上の基準の2倍摂ることが米ロの宇宙飛行士に規定されている(日本人は適用されているかは不明)。
それに倣えば、栄養を十分摂れば、これらの副作用を抑制できると推定した。
だから、放射線治療の前後から、通常の食事以外で、1日にコップ5杯の牛乳、海苔、アーモンド、ヒジキ、レバー等をかなり頻繁に摂っていた。
そのせいかどうかわからないが、看護師さんの資料のような副作用は頻尿が一時出たくらいで、後はほとんど出ないで、1年が過ぎようとしている。
しかし、ここには落とし穴があった。
これらの余分な栄養摂取には塩分の摂り過ぎになるということが抜け落ちていた。
牛乳、海苔、ヒジキ、レバー等は食塩を豊富に含んだ食材である。
これらを過剰に摂取していたために、いつの間にか血圧上昇を招いていたのである。
これではいけないと、3月後半から、これらの過剰摂取を一気に減らすということはしなかった。
とりあえず、牛乳は1杯/日、ヒジキは毎日摂取を2日に1回、レバーは中止、ということで様子を見ることとした。
以下はその経過を見たものである。

図1 今年3月以降の血圧の変化(毎朝起きてすぐに測定)

図2 昨年までの血圧変化(人間ドックの病院での値)
まだ少し下がり方は弱いが、何とか血圧上値120-130、血圧下値80-90くらいになってきている。
また、この栄養過剰摂取に関連して、体重と血糖値についても見てみた。

図3 最近の体重の変化

図4 昨年までの継続的な体重変化
体重も一時期72㎏くらいまで上昇したことがあったように記憶(記録していない)しているが、今は68㎏くらいに下がってきた。
体重増加は牛乳による効果のような気がしている。

図5 最近の血糖値変化

図6 去年までの継続的な血糖値変化
元々糖尿病予備軍ということで、常に数値は90-110の間をいったり来たりの状態であった。
今年4月にちょっと基準値をオーバーしているので、気になるところである。
最近コーヒーを飲む時に、砂糖を入れないで飲んでいる。
また、放射線による被ばくでは、リンパ球減少ということもあるので、それについても見てみた

図7 最近の白血球の変化

図8 去年までの継続的な白血球変化
この図を見る限りでは、白血球の数値は4000~6000の間を変動していて、異常がないように見える。
おまけで、PSAについてもみておく。

図9 最近のPSAの変化

図10 去年までの継続的なPSA変化
PSAについては元々2くらいで、前立腺肥大を人間ドックで指摘されており、その指摘以降に血中PSA値をオプションで測定していた。
いつもPSA危険領域の4に近い数値であったが、一昨年一気に7に上昇して、精密検査を受けて、前立腺がんの病気がわかった。
放射線治療のみしか受けていない(手術による前立腺全摘とホルモン療法<がんの栄養となる男性ホルモン抑制>は両方とも断る)によって多少改善したようにも見える。
しかし、数値が3と4の間をいったり来たり、で、担当のM医師も、まあ下がってきているから様子をみましょう、とのことであった。
今年もいつもの病院に人間ドックを6月後半に予約しており、PSAの値と血糖値の変化に注意していきたいと思う。
-以上-
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