ユニバーサルデザインワークショップ第4回・第5回に参加

 ユニバーサルデザインまちづくりワークショップ(UD・WS)第4回・第5回に参加した。

 開催日は9月1日(日)で、午前10時からが第4回、午後からが第5回である。

 本来であればもう少し早めに書くつもりであったが、原子力学会秋の大会があり、そちらを優先して書いたので、少し遅くなってしまった。
 通常であれば義父宅にいる日であるが、1日が日曜の時は2日の月曜に義父宅に行くことにしている。
 だから今回のUD・WSには東京の自宅から参加した。

 今回の開催場所の江東区文化センターは東陽町にあって、すぐ近くに江東区役所や防災センターがある。
 割と近いので楽であった。
 途中で500mlのペットボトルのお茶とおにぎり2個を買って行った。

 会場に着くと、受付で名札を受け取った。
 班は指定されて3班の席に行ってください、とのことだった。
 今回外国人のゲストは一人もいなかった。
 夏休みで皆故郷に帰っているのではないか、とのことだった。

 私の3班はSa女史、視覚障害者N女史とその付き添いのSe女史、私、Y氏、N氏、NPOのK女史の8人であった。

 簡単なプログラムを末尾に添付する。

 まず、最初に区役所の担当者のあいさつがあり、それからサポートのNPOの司会で始まった。

 今回のテーマとしては水辺や自然を五感で楽しみ、作品をつくる(大人の夏休みの宿題つくり)、そのため、江東区の魅力の一つである水辺において、「声かけや会話」を集め、コミュニケーションについて考える、とのことだった。
 あわせて、アイマスクをして音を聞いたり、風を感じたりして楽しみ、作品づくりを通して声かけについて考えるワークショップとする、とのことだった。
 進め方としては、「最初の声かけ」(ファースト会話)について考える、場所の魅力を感じ、いろいろな人に魅力を伝えることのようである。
 またどのようにして会話を続けるか(セカンド会話)も考えて欲しい、とのことだった。

 午前の第4回は横十間川公園と仙台堀川公園の見学のために、両公園に移動しながら「最初の声かけ」を考える個人ワークであった。

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         図1 仙台堀川公園・横十間川公園の概要

 横十間川公園と仙台堀川公園の名前は江戸時代の仙台藩の蔵屋敷にコメなどの特産物を運び入れたことに由来する、との説明があった。

 私は右横に座った若い男性が緊張して顔がこわばっているように見えたので、「緊張しているんですね。」と声をかけた。
 すると、その男性Y氏いわく、インターンシップで研修にきている、とのことだった。

 大学生が企業に2、3週間の研修に行く、というのはよくあるようで、私も数十年前には某企業に2週間インターンシップで研修に行った経験があった。
 そのことを話すと、Y氏は少し緊張がほぐれたようであった。
 その後、出身はどことか、その近くに一族はいるのか、とかを話した。
 アイマスクも渡されたが、話をするのに忙しく、ついはしょってしまった。

 またK女史とも一緒になり、K女史の苗字や名前の由来などを聞いたりした。
 公園に行く途中では、視覚障害のN女史がいたので、Y氏ともう一人の男性N氏で交互にN女史の腕を取り、エスコートして公園まで連れて行った
 私はN女史に右耳と左耳の機能は同じか尋ねてみた。
 私はイヤホンでiPodの音楽を聴いている時、右耳の方が左耳よりよく聞こえるように思ったからである。
 N女史は両方の耳で試してみている、とのことだった。
 要するに右耳で聞いてみて、次に左耳で同じように聞いてみるということらしい。

 公園に着いて、この公園の魅力、ということで、どこにしようか、と皆で相談した。
 私は以前ここに来た時に鳥小屋等があったように思い、その場所を提案すると了解されて、そこに行った。
 鳥小屋にインコとかいて、また傍に鳥の絵のリストパネルのようなものがあった。
 この公園にはずいぶんたくさんの種類の鳥がいることに驚いた。
 川の中を見ると、森蔭の辺りに鳥らしきものが見えた。

 また鳥のパネルの横辺りに少女像が立っていた。
 私は絵心を発揮して、その少女像を描いた。
 その後、すぐ近くにボート場があったので、そこに行った。
 N女史が乗りたいというので、確か足漕ぎボートにN女史とY氏がしばらく乗っていた。

 私は暇だったので、そこでもまたボート場とその向こうに見える橋の風景画を描いた。
 別に絵が好きなわけでも得意なわけでもない。
 ただ、左手でご飯を食べる等感情と芸術の右脳の活性度を確認しようと思って、小学校の夏休みの宿題のような感覚で描いたのである。
 ボート場は日曜ということもあり、かなり手漕ぎボート、足漕ぎボートが出ていた。
 お昼の時間間近だったので、会場に引き返した。
 他の人は近所の食堂などに行っていたようであるが、私は会場に戻り、おにぎりを食べた。

 午後の第5回は2つの公園の中で思ったことの発表とそのまとめを行い、各班の発表となる。

 最初の「声かけ」について、皆で議論していたら、Y氏がフセンに「緊張していますね」と書いていた。
 この声かけについては、私は会社員時代の出張の車中で隣の席にいる人によく話しかけた経験がある。
 その経験から言えば、名前(姓と名)、出身地、住所、どこに行くのか、珍しい名前であれば一族はいるか、とか、運動、音楽
等の話題がファースト会話、セカンド会話かと思ったが、ここの趣旨と少し違うので、これらの意見は差し控えた。

 2つ目の公園の魅力については鳥のパネル・鳥小屋とボート場についてまとめた。
 私の少女像とボート場の絵も模造紙に貼り付けた。
 私が描いたのは白黒のデッサン風だったので、N氏がY氏に色付けするように言い、Y氏は私のデッサンの色付けをしていた。
 少女像の写真とボート場の写真を誰か撮っていたので、それを見ながら、であった。
 さて誰が発表するか、という時に、N氏が発表する、と手を挙げた。
 私はちょっとほっとしたかもしれない。

 さて発表では1班から順に行った。
 1班はアイマスクを全員5分間した、とのことだった。
 課題の中にあった俳句を詠んでいる人が数人いた。
 カメがたくさんいた、風が気持ちよかった、とのことであった。

 2班も私たちと同じくボート場に行っていた。
 いこいの森にも行って、水が汚れていない、とのことだった。
 貨物列車が通った、とか、車いすの人が知らないルートがあった、と言っていた。

 私たち3班は野鳥の森に行った、ボート場に行った、ここは30分100円でボートに乗れる、と説明した。
 私の2つの絵も着色されて貼られていた。
 一つ面白い発表だったのは、N女史が「エンビジョン」という視覚障害者用のスマホアプリを持っていた。
 鳥のパネルの説明図をスマホで撮影すると、説明が音声になって出ることを説明したことである。
 後で調べてみると、オランダで開発されたAIアプリのようで、お試し期間で少し安く入手したが、本格発売となると1万円以上の価格となるらしい。

 4班もボート場に行ったようであった。
 車いすのトイレが少ない。
 自販機が見えない。
 ボート場での親子の会話があり、楽しそうだった。
 カッパが水理を知らせる。
 俳句をいくらか作ったようだった。

 5班は川の十字路の西に行った。
 菖蒲園があった。
 カメがいた。
 野鳥の「う」がいた。ウォフウォフと鳴いていた。
 カルガモが羽ばたく練習をしていた。
 切り絵を作っていた。
 貯木場があった。
 自転車が多い。
 自由律の俳句を作った。
 オレンジのつり橋があった。

 6班もアイマスクをかけてみた。
 赤信号で静かであった。
 自転車の音が聞こえない。
 スマホがあるから人と話さない。
 ウサギ小屋があった。
 エイが出没、クラゲが出た。

 以上の発表で今回のワークショップは終了した。

 

 またこのUD・WSで、事前に準備したことで、東京オリンピックとパラリンピックのピクトグラム比較図を作って、WSの間にNPOの人や3班の何人かに配った。
 本当は外国人がいれば彼らにも渡したかった。
 東京オリンピックとパラリンピックでは種目のピクトグラム比較で前者は50種目なのに、後者は23種目である。

R1-9-28 R1東京オリンピックとパラリンピックのピクトグラム比較.jpg
         図2 東京オリンピックとパラリンピックのピクトグラム比較

 後の27種目はできないのかと思ったが、そうでもないように見える。
 またオリンピックとパラリンピックのピクトグラムの図面比較をしてみると、パラリンピックのピクトグラムでは車いすの図が多い。

 オリンピックとパラリンピックのピクトグラム比較を通して、競技としてのオリンピックのユニバーサルデザイン(オリンピックとパラリンピックの平等化)ということも考えてみたいと思う。

 このワークショップの後のある日の東京駅で白い杖をついてエスカレーターに乗ろうと悪戦苦闘している人がいたので、声をかけた。
 どこまで行かれるんですか、と言った。
 23番ホームの新幹線に乗りたいのだが、駅員も忙しいらしく、エスコ-トしてもらえなかった、とのことだった。
 彼が悪戦苦闘していたのは21番線ホーム行きのエスカレーターであった。
 彼は私の時間は大丈夫か聞くので、私は時間に余裕があるというと、安心したようだった。
 私が手を引いて23番線に行こうとすると、手を引くのではなく、肩を貸して欲しい、といい、私の肩に手をかけた。
 そのまま23番線ホームに連れて行き、その途中で今江東区のユニバーサルデザインワークショップに参加していて、その席でよく視覚障害者の人と話をする機会がある、というと、感心していた。
 新幹線の自由席に行く、というので2号車の空いた席まで一緒に行った。
 大学の先生らしかった。
 お礼を言われて列車を降りたことがあった。
 ユニバーサルデザインワークショップに参加して、今までとは違う視野も開けたかもしれない。

 このUD・WSでは、最初の動機が防災という思惑があって参加した。
 どこまで防災ということで役に立つかは不明であるが、参加した以上はできる限りのことをしていきたいと思う。
 また障害者への理解という、意図したこととは別の面での視野が広がったことはうれしい誤算である。


<江東区ユニバーサルデザインまちづくりワークショップ第4回・第5回>
 1.日時:2019年(令和元年)9月1日(日)10:00~16:00
 2.場所:江東区文化センター5階 6,7,8会議室
 3.主催:江東区役所まちづくり推進課
 4.参加者:区民、相談員、区職員、サポートのNPO、留学生、ゲスト(イラン)
 5.プログラム
  第4回
   10:00 【開会】あいさつ
   10:05 【今日の進め方】趣旨説明/仙台堀川公園の説明
   10:30 【まち歩き】江東区文化センター→仙台堀川公園→江東区文化センター
        1)公園に移動しながら「最初の声かけ」を考える(個人ワーク)
        2)体感する<グループ分け→グループワーク 30分>
         1:景色を眺める
         2:空(上)を見上げる
         3:土や水、植物に近づく(視点を低くしてみる)
          〇生き物、花、実を見つける
          〇においをかぐ 
          〇触れてみる
         4:アイマスクで音を聞く
         5:傾斜を感じる(歩道、水辺、樹林地)
        3)この場所の魅力を考える<フセンに書き出してグループで共有 20分>
          〇この場所で、どんなことをしたいですか?
          〇子どもの頃、こんな場所で遊んだ楽しい記憶はないですか?
        4)この場所の魅力を表現して、他の人に伝える
        <個人作業20分+お互いに表現を聞いたり体験したりして感想を言い合う30分>
          〇この場所の魅力を、だれに、どんな風に伝えたいですか?
          ※初対面の人の場合は? ※いっしょにいる人、活動している人とは?
         例:鳥の声を視覚表現してみる(子ども、視覚障害者)
          :水辺で遊んだ子どもの頃の楽しい記憶を、絵や詩で表現してみる(子ども、保護者)
          :果実の香りを、言葉や色で表現してみる(子ども、視覚障害者)
          :遊歩道の傾斜を測る(車いす、ベビーカー、足が悪い人)
          :車いすトイレまでの距離、アクセシブルルート
          :水に触れた面白さを、写真や詩で表現する(子ども、車いす、視覚障害者)
         〇声かけポイント、情報ポイントを検討する
          ※声かけポイント:声をかけたりおしゃべりするのによいポイント→他の場所でも応用できる
          ※情報ポイント:公園の情報があるポイント→追加のアイデアもだしてください

  12:40 休憩(60分)

 第5回(午後)
  13:40 【グループワーク】まち歩きまとめ(80分)
     ・まち歩きをしながら考えた作品や、声かけポイントを模造紙に書き出す。
     ・1グループ1枚をつくる。(画用紙、絵の具、クレヨンなどは事務局が用意)
 
  15:00 休憩(10分)
  15:10 【発表と全体での意見交換】(40分)
  15:50 事務連絡、アンケート記入
  16:00 終了
        -以上―

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