今年もユニバーサルデザインワークショップに参加

 今年もユニバーサルデザインワークショップ(5/25(土)、第1回)に参加した。

 今年3月頃に江東区のHPに、今年度のユニバーサルデザイン・ワークショップ(UD・WS)の開催案内が出ていた。
 この時点でどうしようかと思っていた。
 昨年まで2年間出ていて、もう十分かな、と思っていた。
 またこのUD・WSの中で防災意識を広げたいとは思ったものの、思うように進展したとはいえなかったからである。

 4月24日(水)に江東区の担当者から今年のUD・WS参加募集の案内が来た。
 この時点でもまだ迷っていた。

 4月27日(土)に深川消防署で、今年度の災害時支援ボランティアのスケジュール会議があった。
 この時に外国人の防災組織化、その一例として外国人の災害時支援ボランティア登録とか言ってみた。
 しかし、具体策はどうするのか、と聞かれた。
 具体策もなくてただ提案するだけではダメ、とのことであった。
 だからといって、UD・WSで何とかできるのかどうかはわからないが、参加しておかないと、外国人との接点さえない現状では、まさに空回り状態なので、とりあえず参加意思を示し、その中で考えてみようと思った。

 手帳のメモによれば、4月29日(月:昭和の日)に参加申込をしている。

 5月15日(水)に担当者から5月25日(土)午後に第1回UD・WSを開催するので、参加ください、とのメールが届いた。

 5月25日(土)は晴れていたように思う。
 途中でペットボトルのお茶500mlを買っていった。
 会場の江東区文化センター6階の受付にいくと、3班の席に座ってください、とのことだった。
 すでに座席を指定されていた。

 席について隣を見ると、外国人のようであった。
 早速話しかけてみた。
 すると、フィリピンの女性N女史であり、大学生であった。
 フィリピンはアメリカが第二次世界大戦まで支配していたので、N女史は英語が堪能のようであった。

 一瞬何を話そうか、と思って、その日の午前中にインターネットの大学講座でTAGAKI(多書き)というのを習っていたのを思い出した。
 易しい英語で、書きながら話す、ということを主眼とした講座で、ちょうどその時にはトピックとして、スポーツや音楽等のことがテーマとして挙がっていた。
 早速彼女にスポーツは何かやっているか聞いた。
 あまりやっていないようであった。
 私はボーリングをやっている、左右両手で投げられるスイッチボウラーといったら、ちょっとびっくりしていた。

 3班にはJICAのS氏もいて、彼は英語もスラスラ出てきていた。
 世界各地を回っていて、ユニバーサルデザインに興味があるので、このワークショップに参加したようだった。

 N女史に好きな音楽を聞くと、クラシックが好き、とのことで、クラシックではベートーベンやショパンが好きなのか聞くと、モーツァルトとのことで、私はモーツァルトはあまりよく知らないので、それ以上の会話はできなかった。

 ワークショップが始まると、最初に江東区役所の職員があいさつし、それからすぐにワークショップ担当のNPOのサポートグループが事務局として、司会進行を行った。

 最初に今年度の進め方として、コミュニケーションを活発にする事例を集め、「(仮称)まちを使いこなすためのコミュニケーション事例集」を作成する。
 この目的のために3つのテーマを挙げた。

  テーマ1:清澄白河の「清澄庭園」「江戸深川資料館」を多様な人が楽しむためのコースや楽しみ方を検討
  テーマ2:水辺や自然を五感で楽しみ作品をつくる
  テーマ3:商店街や日常の魅力体験まち歩き

 これらを実現するために、以下のようなスケジュールを設定した。

 第2回/第3回 清澄白河の「清澄庭園」「深川江戸資料館」とその周辺で
           「(仮称)声かけおしゃべりマップ」に向けて 7月7日(日)
 第4回/第5回 水辺や自然を五感で楽しみ作品をつくる 9月上旬 (未定)
 第6回/第7回 商店街や日常の魅力体験まち歩き 10月下旬 (未定)
 第8回      魅力を伝えるコミュニケーションマニュアルに向けての検討 11月下旬 (未定)
 編集会議    WSの意見を受けて事務局がマニュアルを作成 (未定)

画像

         図1 清澄庭園と深川江戸資料館のある地域概略

 2年前は亀戸・門前仲町(江東区東部と西部)、昨年は豊洲・有明(江東区南部)とまち歩きした。
 今年度は清澄庭園・深川江戸資料館(江東区西部)とまち歩きするので、だいたい江東区の観光スポットは巡ることになるようだ。

 この後、アドバイザーとして参加している車椅子の元東洋大学教授の川内氏が講演を行った。
 タイトルは「江東区のUDを一歩進めるために『使える』まちを目指して」であった。
 ちょっと意表を突かれた講演であった。
 最初に学生に「差別」を聞くと、いけないという。
 でもなぜ「差別」がいけないのか、という問いに明確に答えられない。
 一つの例で、イチゴ町とバナナ町の人を同数入れる。
 自分の町の名前を書いた名札をつける。
 すると見知らぬ人同士でも、イチゴ町の人はイチゴ町の人同士で集まる。
 バナナ町の人はバナナ町の人同士で集まる。
 バナナ町の人は走り回る人が多く、イチゴ町の人は静かな人が多いとすると、イチゴ町の人はバナナ町の人は騒がしいという気持ちを持つ。
 2つの町の人の間に、考え方の溝ができる。

 こういうことが日常でも起きる。
 身体障害者とその付き添いの健常者が買物に行くとすると、店の人は身体障害者の人に話すより、付き添いに親近感を持ち、そちらにばかり話しかける。
 イチゴ町の人とバナナ町の人との名札と同じ意識がそこにある、という。
 「合理的配慮」(身体障害者に対する配慮)についても言及し、まずコミュニケーションを行うには相手を知るということで、手話をするとか、ではない。

 私は質問で、町の名前以外に別のカテゴリーの区別はできるか、聞いた。

 それは男性と女性という区別や年寄りと若者というように区別していくものもできる。
 人間は差別する生き物である、という。
 この理由として、古代の人間が牙もなく体力もない人間が生き残って来たのは自分の仲間と自分を害する人間または動物を区別(差別?)してきたことによるものである。
 だから区別や差別は人間の本性である。

 それはよいことか、日本人特有のものか聞いた。

 よい、悪いではなく、そういう本性を持っているのは自然なことであり、これは何も日本人に限った話ではなく、人間は皆そういう性質なのだということを知って、その上で努力することが重要なのだ、という主張であった。

 この後、休憩があり、それから4人の障害のタイプの違う人が「コミュニケーションの話題提供」ということで話した。

 最初は視覚障害者のK女史であった。
 街中で声をかけられても、私に言っているのか、他のもっと重度の障害者やお年寄りに言っているのかわからない。
 近くにいる人が誰かわからない場合も多いので、一声かけてもらえればいいと思う。

 車椅子のS氏が話した。
 電動の車椅子に乗っているが、坂道を上る時に押しましょうか、とよく言われる。
 しかし、この声掛けはあまりありがたくない。
 スーパー等で、高いところの商品を取りましょうか、というのはありがたい。

 言語障害者のY氏は手話で話し、それを通訳の人が話してくれた。
 でもY氏は見かけでは異常が感じられないので街中ではおそらく気がつかない。
 電車の中で電車が止まって車内放送があって事故が起きても、それを気がつかないこともある。
 こういうように情報が遅れることがある。
 ヘルプマーク(赤地に白十字のワッペンのようなもの)をつけているので、それで気がついてもらえればいいと思う。

 外国人のN女史は昨年9月に日本に来た。
 日本語で自己紹介の仕方を学んだ。
 道に迷うこともあった。
 人に聞けなかったり、店で注文等もできないこともあった。
 今はいろいろ翻訳の器具とかあるので、助かっている。

 この後、地震が起きた。
 震度4か3くらいだった。
 (今考えると、この時が外国人のN女史に防災の大切さを知ってもらう絶好の機会であったが、チャンスを逃してしまった。)

 その後、各班で自己紹介とどういう声かけ、どういう心がけがあればいいか話した。

 私たちの班では、以下の話題が出た。
 笑顔で近づく、ということで、道に迷った人等には警戒心を解く効果があるというものである。
 キャッチフレーズとして”MIND”とした。
 (私個人としてはだまそうとする人も笑顔で近づいてくるかもしれないけど、とちょっとひねくれて思っていた。)
 ”ACTION”として、エレベータの中に乗っていてドアが開いて出る時は開ボタンを押して最後に出るラストマンになる、という人がいた。
 電車の中の優先席はできるだけ譲るというのはあるが、日本人は昔は身体の弱い人に席を譲るというマナーが自然にあったが、それが劣化しているという意見もあった。
”MANNER”とした。
 困っている人がいても、ヘルプマークをつけていないとわからないことや外国語で早口に言われても答えられない”CONFUSED”ということもあった。

 最後に、これらを模造紙にまとめて、誰が発表するかじゃんけんで決めようということになった。
 私一人が勝ったのだが、私が発表者にされてしまった。

 私は上記のことを発表し、司会が6班すべての発表についてコメントを行い、第1回のUD・WSは終了した。

 他のグループの発表のメモを取っていなかったから、どんな発表だったか忘れた。

 今回の主要なキーワードは「コミュニケーション」ということで、今までと違う工夫が必要なのではないかと思った。

<令和元年度 ユニバーサルデザインまちづくりワークショップ 第1回>

 1.日時:2019年(令和元年)5月25日(土曜日) 午後1時30分から午後4時30分まで
 2.場所:江東区文化センター6階 第1から3会議室
 3.主催:江東区役所まちづくり推進課
 4.参加者:江東区民、相談員、江東区役所職員、サポートグループ、留学生
 5.プログラム
  13:30 【開会】あいさつ
  13:35 【今年度の進め方】趣旨と取組の内容
  14:05 【講座】
        江東区のUDを一歩進めるために「使える」まちを目指して
        講師 川内美彦アドバイザー
  14:50 ~休憩~
  15:00 【グループワーク】
       ・どんなコミュニケーションが必要か
       ・はじめて会う人にどうやって声かけするか
       ・各回のワークショップで体験したいこと
  16:00 【発表と意見交換】
  16:25 事務連絡
  16:30 終了

 6.ワークショップの目的
 第32回オリンピック競技大会、東京2020パラリンピック競技大会(以下、オリンピック・パラリンピックという)では、江東区に障害者を含む多くの人が訪れると予想されます。 
 2016年3月に策定した江東区ブランディング戦略では「区を訪れたすべての人が、江東区阿過ごしやすい、心地よいと感じる」ための一つのコンセプトとして「人情」を掲げています。
 これをユニバーサルデザイン(以下、UDという)の視点から見ると、「障害者は助けが必要だ」というような一方的な決めつけではなく、「合理的な配慮」の理解を広げ、気軽な「声かけ」や、相手の要望を尋ねる「コミュニケーション」が大切です。

 これまでまちづくりワークショップでコミュニケーションをテーマとして取組を進めてきましたが、「声かけ」の重要さは理解していても、どのように声かけしたらよいのかわからないので躊躇してしまう」「声かけをしても、その後どんな話をしたらよいかわからない」という課題があることがわかってきました。

 具体的な声かけの方法や気軽な会話の方法は多様です。
 そこで、今年度は、以下のテーマのまちあるきを体験し、「江東区の魅力をそれぞれが感じ、自分のやり方で伝える」という検討を通して、コミュニケーションを活発にする事例を集め、その結果をまとめた「(仮称)まちを使いこなすためのコミュニケーション事例集」を作成します。

 以下の3つのテーマを通して、「(仮称)声かけおしゃべりマップ」を作成します。

 ・テーマ1:清澄白河の「清澄庭園」「江戸深川資料館」を多様な人々が楽しむためのコースや楽しみ方を検討
 ・テーマ2:水辺や自然を五感で楽しみ作品をつくる
 ・テーマ3:商店街や日常の魅力体験まち歩き
       -以上-

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