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zoom RSS 前立腺がんの転移はなかった

<<   作成日時 : 2018/11/18 20:04   >>

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 前立腺がんの転移はなかった。

 前回のブログで前立腺がん転移の検査をしたことを書いた。
  https://hitotsunoishi.at.webry.info/201811/article_2.html

 11月13日(火)AMにその結果を聞きに行った。
 この日は、この他に、PMに東京都防災シンポ、夕方に町会定例会があった。

 やはり行くのは気が重かった。
 転移していた時にはどうしようか、とか色々頭の中で考えが堂々巡りをしていた。

 今回は検査結果を聞くだけなので、飲食物は何も買って行かなかったが、新聞だけを買った。
 ただ、R病院の手前のコーヒーのドトールだったかのコーヒー店に入り、気分を落ち着かせようとして、新聞を読んでいたが、やはり頭には入らなかった。

 8時半には病院に着いて、受付機器に診察カードを通して、検査結果説明の画面が出てきて、確認ボタンを押すと、受付レシートが出てきた。
 それを持って、泌尿器科外来の窓口に行った。
 窓口で、受付レシートと診察カードを出した。
 月が変わっていたので、保険証を求められたので提示した。

 待っている時間は30分くらいだったが、1時間にも2時間にも感じられた。
 名前を呼ばれて診察室に入ると、前回からの担当のS先生はすぐに検査結果を説明してくれた。

 前立腺がんの転移はなかった、と言ってくれた。
 私は昨年すい臓腫瘍の疑い、と言われていて、精密検査では異常なしと言われた。
 それが出てきて、それが前立腺がんを引き起こしたことはないか聞いたら、すい臓の画面を確認してくれて異常は見当たらない、と言ってくれた。

 その後は、前立腺がん治療の説明資料を提示して、詳しく説明してくれた。

 画像検査、病理診断の結果、前立腺がんの病期はステージBと言われた。
 これはがんが前立腺のみに存在して「外に出ていない状態」とのことだった。
 ただし、ということで、外には出ていないが、内部に浸潤があり、外に広がりそうな状況、とのことで、ステージC(がんが前立腺から「外に出ている状態」で転移がない)に近い、との説明だった。

 さてここからは、今後の治療の相談である。

 前立腺がんの治療法として、4種類がある。

 (1)前立腺全摘術、(2)放射線治療、(3)内分泌療法、(4)積極的経過観察である。

 (1)前立腺全摘術 
 へその下を約6-8cm切って前立腺と精のうを摘出する。
 ボウコウと尿道を新たにつないで尿路を再建する。
 約2-3週間の入院が必要となる。
 手術を勧めるのは75歳以下で、75歳以上は希望があれば行う。
 手術の時の血は自己血輸血のみで可能であるが、突然の大量出血があり得る手術である。(手術予定の約3-4週間前から1週おきに400mlずつ自分の血を貯血、800-1200mlを採血しておく。)

 手術の代表的な合併症は術中の大量出血に伴う輸血製剤の使用・術後尿失禁(術後3年で軽症から重症を含め、8.4%がコントロール不良)、直腸障害、勃起障害(状況によっては神経温存手術も可能)がある。
 入院期間は10日〜30日程度で、治療費は約100万円(20日入院と仮定、3割負担で約30万円)である。

<メリット>
 @前立腺を検査に出すことで、前立腺がんの進行度・悪性度を確実に判定し、術後治療の目安ができる
 A手術でがん部を摘出することで根治性(85%)が最も高い。
 B前立腺肥大症による排尿障害を合併している場合には改善が見込める。

<デメリット>
 @手術に伴う合併症が生じる可能性がある。
 特に尿失禁(改善のない時に経尿道的ヒアルロン酸注入手術、簡便だが、全身麻酔が必要で効果が一定期間で消失する)、または尿失禁用に人工括約筋手術(日本では保険適用外で約100万円必要となる。)等が心配される。
 A神経温存の適応がない場合は勃起機能を失う。温存手術での勃起率は両側温存で60%、片側温存で30-40%で、機能が温存されないこともある。
 B2-3週間の入院が必要である。
  場合によってはそれ以上の可能性もある。

 (2)放射線治療
 体外から前立腺に放射線を約35回照射する。
 平日毎日の通院(土日・祝祭日を除く)が必要で、約2か月間の治療となる。
 合併症としては、ボウコウ刺激症状(頻尿、排尿時痛、血尿等)、消化器症状(下痢、血便等)が出現する場合がある。
 治療費は約100万円(3割負担で約30万円)である。

 その他の放射線療法としては、IMRT(より放射線の副作用を低減できる放射線治療:他院紹介)や小線源療法(前立腺生検のような手順で治療用放射線を前立腺に挿入する治療法:他院紹介)がある。

<メリット>
 @勃起機能をしばらく保てる。長期的には勃起障害を発生する。
 A外照射療法の場合には入院する必要がない。手術をしないことにより、輸血・直腸損傷等の合併症がない。

<デメリット>
 @がんが根治したという確証が得られず、前立腺組織が体内に残るという不安がある。
 A放射線治療期間中にボウコウ炎、下痢症状、直腸出血、直腸狭窄、血尿出現の可能性がある。
 B前立腺に伴う排尿障害がある場合はそれが悪化する傾向にある。
 C放射線治療後に手術を希望した場合は合併症のリスク(輸血、直腸損傷、尿失禁等)が上昇する。
  またR病院では、このCは行わない。

画像

         図1 放射線療法の一例(東大病院の資料より抜粋)


 (3)内分泌療法
 前立腺がんの多くは男性ホルモン存在下で増殖するので、男性ホルモンを抑えるために注射薬もしくは両側精巣摘出術+内服薬治療を行う。
 合併症としては勃起障害、乳房腫大/乳房痛/肝機能障害等がある。

 内服薬と注射薬の併用で、月に21,000円(3割)である。

<メリット>
 @外来通院のみで治療できる。

<デメリット>
 @男性ホルモンが低下し、勃起障害やうつ傾向、骨粗しょう症等ホルモン治療に伴う全身の副作用のおそれがある。
 Aがんを根本的に治すことは難しく、悪性度が高い/進行している場合には高率で再発の可能性があり、第一の選択にはできない。
 Bホルモン療法の治療費が受診毎にかかる。 
 
 (4)積極的経過観察
 前立腺がんの悪性度が極めて低く(Gleason score3+3)、腰痛量が少ない場合(生検本数12本であった場合に1-2本)、PSA(前立腺腫瘍マーカー)値を見ながら、経過観察する方法もある。

 この場合には再生検が前提として必要で、初回生検後1年、3年等定期的な生検により、がんが進行していないか確認の必要がある。
 PSA値が上昇する場合には即時生検や何らかの治療が必要となる。

<メリット>
 @侵襲的な治療を遅らせたり、命にかかわらない前立腺がんであった場合に有効である。

<デメリット>
 @命にかかわる前立腺がんであったことに気づかず、治療が遅れてしまうことがある。
 Aがんがあるという治療していないという精神的な負担がある。

 以上の4種の治療法を提案された。

 S先生としては、前立腺全摘出術を行い、その後、周囲に浸潤している可能性もあるので、放射線療法を勧められた。

 私は今のところ、(2)の放射線療法にしようかと思っている。

 何といっても、退職以前に私が放射線業務従事者であったこと、だから放射線に対して、メリットとデメリットを自らの治療データでみたいということがある。
 昔から医療用放射線被ばくについて、関心があったこともある。

 また、私はRH−AB型であり、2,000人に一人の血液であるので、いざという時に血液不足という可能性もあり、余分な出血をしたくないのである。

 後は通常の放射線療法か、IMRTという前立腺がんに有効と言われている治療法にするか相談したいと思っている。

画像

         図2 通常の放射線療法とIMRT療法の比較(阪大の論文より抜粋)

 また、もし放射線治療をする場合に、東京の病院に転院できないか相談するつもりである。
 しかし、今の流れからすると、横浜近辺の病院になりそうであるが、そうなると通院が大変になる。


 この後に東京都の「防災×外国人」のシンポジウムに行った。

 11月13日(火)の14:00-15:30まで都庁第一庁舎5階の会議室で開催され、400人くらいいたようである。

 外国人が災害に遭った時に無力であるのは既定の事実である。
 大阪北の地震や北海道胆振地震でも立ち往生した外国人が多かったらしい。
 渋谷で外国人の避難訓練を実施、というニュースがちょっと前にあったが、東京オリンピック2020年に4千万人の外国人を呼ぼうとしているのであれば、これでは不足である。

 あまり内容は覚えていないが、一つだけ印象に残ったエピソードがあった。
 災害があった地域で、避難所に食糧が来た時に、好きなように持って行ってくださいと貼り紙すると、日本人は他の人のことを考えて数個しか持っていかない。
 しかし、外国人は全部持っていく、というのである。
 それからは一人2個まで、というように数量制限するようにした、というのである。

 また、会場に来ていた外国人に東京都防災アプリのダウンロードを勧めていた。

 私がちょっといいと思ったのは、自治体国際化協会というのがあって、多言語情報の提供をしてくれるというのがあった。
 この協会のHPにアクセスして、防災用語の多言語マニュアルのようなものを見つけた。
 これを活用してみたいと思っている。

 また夕方には地元の町会の定例会が近くの食堂で開催され、この会に出席して、前立腺がんになったことを言っておいた。
 割と多くの人がなっている、との認識であり、驚かれはしなかった。

 忙しい1日は終わった。

 次のステップに向けて準備していきたいと思う。

     −以上−

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