また、将棋の話について


 前回の将棋の話(9/11)の続きを少し書いてみる。

http://hitotsunoishi.at.webry.info/201109/article_2.html

 前回では、第52期王位戦の第6局までを書いた。
 今回は第7局を見てみた。第7局は先後を改めて振りゴマで決めるものであり、振りゴマで広瀬章人王位先手となった。得意の四間飛車穴熊で必勝を期したようである。広瀬王位の四間飛車穴熊は定評があるようで、これで負ければ仕方ないということか。
 対する羽生善治二冠は居飛車穴熊である。金銀4枚のガチガチの穴熊であり、4筋に飛車を振り、33角も加えると戦力のほとんどが左辺というものである。最初の角交換から66角と打った手が羽生二冠の好手だったようで桂馬を取られるのを嫌った広瀬王位が85桂と跳ねたが、この桂はこの後役に立たないままであった。
 66角は57角成から飛車と交換し、羽生二冠の二枚飛車、広瀬王位の二枚角の戦いとなった。
 しかし、羽生二冠の取った香車と広瀬王位の桂の働きの差が後半大きく差がつく原因となったようである。羽生二冠は二枚の飛車を切り、広瀬王位の穴熊に肉薄する。
 広瀬王位は得た二枚飛車を敵陣5筋に重ねて打ち、自陣の守りに利かせながら、羽生玉をにらむ展開となった。皮肉なことに、最後には84角と打つことにより、広瀬王位の玉に受けなし、また受けると二枚飛車の一枚を抜かれ、その抜かれた飛車により広瀬玉が即詰となる局面となり、広瀬王位が投了した。
 勝因は羽生二冠の香車の働きの良さであり、敗因としては広瀬王位の桂の無力化ではないかと思う。
 この結果、羽生二冠は王位タイトル奪取で三冠となった。

 第59期王座戦は渡辺明竜王の先勝で始まった。
 第2局は羽生王座の先手で、相掛りとなった。羽生王座が攻め、渡辺竜王が守る展開となり、一手の緩手が即命取りの局面で渡辺竜王が巧みに羽生王座の攻めをしのいで、最後に95角で羽生王座の投了となった。
 第3局は渡辺竜王の先手で横歩取りとなった。渡辺竜王の82歩が面白い手で、これをどう生かすかが焦点となったようだ。
 渡辺竜王の2枚角、羽生王座の2枚飛車の戦いとなった。59飛車と打ち下した時点で羽生王座の優勢かと思ったが、ここからの渡辺竜王の受けがまたしぶとい。
 羽生王座の二枚飛車を相手にしながら、決め手を与えず、82とをついに羽生王座の守りの銀と換えてしまった。また、飛車いじめのみに打ったと思っていた桂馬が勇躍働き出し、羽生王座の守りの金と交換になった。
 羽生王座は最後に再度2枚飛車を使い、自陣の守りに利かそうとしたが、渡辺竜王が角を使い、うまく即詰めにして3連勝し、羽生王座から王座のタイトルを奪取した。
 羽生王座は王座戦20連覇はならなかったが、19連覇でもすごいと思う。また渡辺竜王は初の二冠となった。

 この他、最近第24期竜王戦が始まった。渡辺竜王に挑戦するのが、丸山忠久九段である。久保二冠(棋王、王将)に挑戦者決定三番勝負で先勝されながら、逆転で挑戦者となったのである。
 かつての名人であり、一芸入試での早稲田大学卒業の学士棋士である。丸山九段の棋風としては攻めより受けに独特の感覚を持つという印象がある。
 さて第1局が10月13、14日に始まっている。先手渡辺竜王で後手丸山九段は一手損角替り戦法を取った。渡辺竜王の64角が意表の一手だったようで解説陣も驚いていた。この手から、角と金銀二枚替えとなり、丸山九段はその後何とか勝負形に持っていったように思ったが、渡辺竜王の86桂であっさり投了した。
 2日目の夕方4時頃に投了と早かったようで時間が余って困ったようである。少し投了が早いようであるが、見込みがないという時にどうするかは各棋士で様々らしい。
 最近の若手棋士は粘り抜くタイプが多いらしいが、丸山九段は彼なりの美学があるのであろう。

 今後は年末までこのタイトル戦が楽しいかもしれない。


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この記事へのコメント

ごっちゃん
2011年10月18日 12:26
こんにちは!
返信が遅れ申し訳ありません。
大変貴重な予防法ありがとうございました。確かに整形外科に行ってもリハビリ、シップ、薬の服用で痛みが軽減するだけで、また再発の繰り返しです。
根気よく実行したいと思います。
ありがとうございました。

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