将棋・竜王戦は酣(たけなわ)

 竜王戦のその後について書いてみる。

 第1局と第2局は渡辺竜王が勝った。新世代の研究成果かなあ、と感想を述べた。

 第3局は渡辺竜王先手で横歩取り85飛車戦法となった。この後、渡辺竜王は58玉、羽生名人は中原玉。羽生名人の31玉が新手らしい。
 しかし、形勢にどういう影響があるのかはっきりしない。この後、7筋の攻防から渡辺竜王の73角成に解説他会場関係者がびっくり。飛車を9筋に固定すると同時に73角から香を取る展開である。羽生名人は歩切れとなる。
 その後羽生名人は2筋にアヤをつけてから再度7筋から攻める。しかし、歩切れが痛い。羽生名人は王手飛車を視野に入れながら、金を引いて歩の確保を図る。また9筋に隠居していた飛車を8筋に戻して飛車成を狙う。
 このあたりでは渡辺竜王が優勢らしいが、羽生名人も金銀4枚の守りが堅い。ただ、渡辺竜王に78銀の緩手が出て少し形勢が戻ったらしい。またその後の68桂を逃してどうも逆転したらしい。
 飛車を交換して29飛のあたりでははっきり羽生名人優勢となったらしい。その後は一方的に羽生名人が押し切った。

 第4局は羽生竜王先手で角替り腰掛け銀の展開となった。どうも個人的にこの角替り腰掛け銀というのは訳がわからないので指したことがない。
 したがって、展開の予想が想像しにくい。渡辺竜王の65歩から戦端を開いた。するといきなり羽生名人が64角。渡辺竜王が8月に先手で指したことがあるらしい。9筋に飛車が寄った後に恒例の4筋攻勢となった。
 羽生名人の攻め、渡辺竜王の受け、の展開となった。羽生名人は再度64角から55銀と打たれて角切りとなった。この後、羽生名人は2筋を破り、飛車が成り込んだ。駒割りは角金交換で後手が得らしいが、素人目には、飛車が成り込み、手駒に金銀桂を持っているので先手羽生名人が有利と思っていたが、渡辺竜王も中段の玉で「中段の玉寄せにくし」で入玉も狙える構図らしい。
 ただ、その後、羽生名人が巧みに入玉を阻止して渡辺玉は5筋から8筋まで遁走している。この段階で渡辺竜王が攻め急いで69銀と指したのがいけなかったらしい。最終局面では羽生名人の竜切りから即詰みとなって、羽生名人が2勝2敗の五分に戻した。

 第5局は渡辺竜王先手で横歩取りとなったが、羽生名人は85飛とはせずに84飛車とした。この後、羽生名人は2筋、また8筋と飛車を戻し、戻した時に渡辺竜王は86飛とぶつけた。飛車交換はすきの多い羽生陣は不利なので交換を拒否し、渡辺竜王は56飛。その後、飛車を2筋、4筋と振り、3筋から攻め込んだ。渡辺竜王が圧倒的に有利かと思ったが、羽生名人の玉も5筋方面に遁走し、また羽生名人の頑強な受けで渡辺竜王も攻めあぐねて、局面が混とんとしてきた。
 その後、渡辺竜王の2枚竜、羽生名人の2枚角と面白い展開となる。羽生名人の角が玉頭を狙っているあたりではどうも逆転したらしい。その後、2枚角を渡辺玉玉頭に利かせようとした24角右が悪手で、これで再度形勢が逆転し、最後の51角が24角を抜く詰めろ逃れになっていて羽生名人が投了した。

 これで渡辺竜王の3勝2敗となり、防衛に王手がかかった。

 ここ3局を見ていると、どの局も優劣がころころ変わってどちらも一方的な展開になることはないようだ。羽生名人にとって、渡辺竜王は新たな世代の挑戦者として油断できない世代となってきたようだ。
 羽生名人相手にふるえない、羽生マジックをおそれない世代の台頭で将棋界も新たな力の台頭といえそうだ。

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