将棋・久保棋王の活躍について

 この前毎日新聞に久保利明棋王が棋王位防衛、との記事があった。
 それで、将棋連盟のHPを久しぶりに覗いてみた。

 久保棋王が王将位を奪取していた。
 棋王戦では佐藤康光九段の挑戦を受けて防衛していることが載っていた。

 少しこれらのタイトル戦を覗いてみた。

 久保棋王が羽生善治王将に4勝2敗で王将位を奪取していた。
 久保棋王が先手の時は三間飛車の石田流に組むことが多く、後手番の時はゴキゲン中飛車のパターンであった。
 対する羽生王将はというと、第1局の後手は居飛車で対抗している。(久保棋王勝ち)
 第2局は先手で居飛車舟囲い風で羽生王将が勝っている。
 第3局の後手は向い飛車で久保棋王が勝っている。
 第4局は先手で居飛車、角替りで攻めて攻めきれないで久保が勝っている。
 第5局は後手で、居飛車、左美濃囲いで羽生王将が勝っている。
 第6局は先手で居飛車、角替りで激しい序盤で飛車と角がめまぐるしく動き、最後には羽生王将が攻めきれないで久保棋王が王将位を奪取している。
 全体的には飛車、角の交換が頻繁に行われて激しい将棋が多かったが、羽生王将が久保棋王の棋風に対してかなり踏み込んだ対策を試しているように見えた。
 多少ムキになっているという印象を受けたが、今後久保棋王と戦うための材料をしっかり蓄えておこうという深慮遠望が感じられたタイトル戦であった。
 今後戦う時に、久保棋王の土俵で争うのか、それとも久保棋王の棋風を封じる手に出るか、我が道を行くのか、興味があるところである。

 棋王戦は3勝2敗で防衛していた。
 うわっ、何だ、これは、と思った第1局である。(久保棋王先手) 第4手目にいきなり角交換であり、その後飛車と角を交互に取り合い、と乱戦の極致である。
 先手18飛車、19香、29桂、後手28角、39角という序盤の配置は何だ。
 結局この飛車は終盤まで役に立たず、最後に自分の玉を詰ませる役目をしてお終いとなった。佐藤九段勝ち。
 第2局は佐藤九段先手で久保棋王は例のごとくゴキゲン中飛車。佐藤九段は角替りで居飛車を採用。久保棋王は飛車角を切って寄せて勝ち。
 第3局は久保棋王先手で三間飛車で石田流に組もうとした時に佐藤九段は角交換。飛車と角の交換合戦を経て佐藤九段勝ち。
 第4局は佐藤九段先手で久保棋王はゴキゲン中飛車。佐藤九段は角交換後居飛車で攻める。久保棋王は王の詰むや詰まざるやの綱渡りの末に受け切って久保棋王勝ち。
 第5局は振りゴマで佐藤九段先手で佐藤九段居飛車、久保棋王はゴキゲン中飛車で穴熊囲い。また飛車角交換の華々しい切り合いの末に久保棋王の勝ちで棋王位防衛。

 いやあ、しかし、すさまじいまでの飛車角の交換劇。乱戦あり、正統派の攻撃ありで結論が容易に出ない種類の乱打戦。
 タイトル戦は今まで中原・米長の相矢倉、大山・升田の矢倉・美濃囲いのようなじっくり攻めてじっくり受けるというような将棋であろうと思っていたのが、久保棋王、佐藤九段という乱打戦歓迎の棋士の活躍で近年にないような興奮するタイトル戦であった。捌きのアーティストと言われた久保棋王であるが、近年の活躍は一皮むけた印象がある。ただし、羽生名人のように、久保棋王の先手の三間飛車石田流、後手のゴキゲン中飛車に対する研究をタイトル戦上でやろうとする棋士がいる以上、他の棋士の研究も進むと見られ、真価が問われるのはこれからであろう。

 他に今年の将棋界で一番長い日も激戦で逆転の将棋も多かったようである。
 その中で、最終戦で郷田九段相手に負けと思われた1局を逆転して挑戦権を獲得した三浦弘行八段はここ2,3年充実の度を増している。
 研究家であり、孤高の棋士という印象の棋士であるが、地道な研究に加え、新手らしきものを用意していることから、今度の名人戦も面白い戦いとなるであろう。
 第1局を見た印象では三浦八段が終始優勢であったにも拘らず、決め手を与えなかった羽生名人の勝負強さが光ったが、三浦八段の戦略も侮れないものがあるようだ。

 今、名人戦はネット上の棋譜が有料であるため、毎日新聞の棋譜を並べるしかないが、今後も注目してみてみたい。

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