将棋の停滞と普及のアイデアについて

  今将棋界が騒がしい。これについて少し考えてみる。

  事の発端は日本将棋連盟(米長邦雄会長)が名人戦の主催社の毎日新聞に対して来年度から(平成19年3月~6月)の名人戦契約を更新しない旨を通告した。どうも赤字の連盟としては、契約金の金額が高くするという朝日新聞と契約したいから、ということらしい。
 ここから大騒動になる。毎日新聞は怒る。世の将棋ファンも大勢は反対らしい(将棋掲示板、プロ棋士ブログの書き込み、毎日新聞のコメント等を読んだことのみで判断)。棋士たちも戸惑いを感じているらしい。米長会長個人のスキャンダルや連盟の非常識を非難する声も多い。

 元は将棋連盟の赤字ということであるから、将棋の普及という観点から考えてみる。

 私は昭和20年代生まれであり、小さい頃は近所のおじさんたちが将棋をしているのを見たり、友だちと将棋を指したりしていた。だから将棋は小さい頃から親しんでいた。だから、息子が学校で将棋を指して、私とも何回か指している。最近は息子の方が強くなってきて3回指しても2回くらい負けるのでくやしいので指していない。でも息子も学校であまり指していないらしい。そもそも学校で指せる相手が少ないらしい。高校の時、友人の一人と囲碁・将棋同好会を起こしたらしいが、結局その友人と2人で指していただけらしい。

  このことから、将棋を知っている人が少なくなっているらしい。将棋の普及が必要である。学校にクラブを作ることが一番いいけど、そのために指導が必要である。将棋連盟で学校を選んでプロ棋士の派遣ができるといい。学校ダイレクトが無理なら、地区の将棋センターに定期的派遣とするのはどうか。
  もう少し大きい話では国や地方自治体で奨励して欲しい。国の文化を大事にするという観点で国歌を無理に斉唱させるより、自分の国の伝統的な文化を大事にしていくことにより、自分の国を大事に思う心を育んでいくことが、急がば回れでよいと思う。

 将棋連盟の棋士には大リーグのプロ野球選手のようにボランティアをして欲しい。老人施設慰問や小学校訪問等をして欲しい。これは日本のプロ野球選手でも同じである。プロの人間がアマチュアと接触できない、ということであれば、これを改訂することが必要である。

 「ヒカルの碁」のような漫画があれば、もう少し普及するかも。「ヒカルの碁」によって囲碁を習う少年少女が増えたときく。「月下の棋士」等の漫画はあるが、大人向けで将来将棋を指したいと子供に思わせるものではない。私個人としては、「羽生善治物語」や「天野宗歩物語」のようなものを変形した少年の物語等を書いていける人があればいいと思う。

 つい最近、アマ棋士の瀬川晶司さんがいる。アマがプロになるのは大変であるからニュースになる。でもその大変というのが障害ということにもなる。プロになるのが奨励会だけというのは純粋培養で今回の名人戦騒動に対応できるような人が育たない。門戸を広げるべきである。囲碁界の年間勝ち抜き戦でオープンなものとするシステムが必要である。その代り、プロ棋士でも成績が悪いとプロ棋士をやめさせる。またはプロの棋戦を棋戦毎に賞金をつけるプロゴルフ方式とするのもいいかもしれない。やめたプロ棋士が再度入りたいということであれば、年間勝ち抜き戦で勝ちあがるシステムで入門させることも必要である。
 これに連動して、というわけではないが、プロ・アマ統一戦を行うべきである。ハンディキャップ戦でも構わない。最初の戦いでは平手で指し、3年連続でプロ側が勝った場合は香車落ち、角落ち、とランクを下げ、下げてアマが勝つとまた、ハンディキャップを少なくするということである。
 また、インターネットが普及しているので、インターネットにおけるプロ棋士の指導対局を行うべきである。日時指定で有名プロ棋士の指導対局を行う。そのスケジュールは将棋連盟のHPに掲載する。
 有名人とプロの対局をNHKの棋戦の中に盛り込むことも必要である。プロ棋士同士の戦いだけでは普及しない。私の妻等は将棋に関心がないから、私と息子がNHKの棋戦をみていても見ない。でももし、キムタクが羽生三冠と指していれば見るかもしれない。そうすると娘もみるかもしれない。まず関心を持たせることが必要である。24時間テレビ等の催しの一つとして将棋の100面指し等を行うことも注目されることになるかもしれない。

 こうしたことを地道に続けて、将棋の普及を図り、結果として将棋連盟の財政にもプラス、というように深慮遠謀が必要と思う。

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