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zoom RSS 科学技術コミュニケーションって何?

<<   作成日時 : 2018/04/15 14:31   >>

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 科学技術コミュニケーションのレポートを提出した。

 北海道大学の教育機関(CoSTEP)でのインターネット講座「科学技術コミュニケーション」(以下STCと略)を受講した。
 なぜSTCか、というと、福島原発事故で科学者のコミュニケーション能力の低さから、福島県の風評被害等がなかなか解決しない。
 コミュニケーション能力を磨いて、少しでも風評被害解決にチャレンジしてみようと思った。
 科学コミュニケータとしては、日本科学未来館に専門の人がいたように思ったが、他にもいるとは思わなかった。

 インターネット通信講座のgaccoから2/16に案内メールが来た。すぐに受講登録した。
 3/7より開講し、3/8より講座内容を聞いた。
 スケジュール詳細は末尾に添付する。
 概要としては、第1週では科学技術コミュニケーション(STC)の歴史、現在、科学教育の視点で説明された。
 第2週は主に対話の話があった。
 対話というのは知らない人と話すこと、会話は知っている人と話すこと、というのは新鮮な驚きだった。
 ファシリテーター(世話役)は聞いたことがなかったが、仲人さんかな、というイメージであった。
 対話の手法として、サイエンスカフェ、討論劇、体験型ワークショップ、対話型展示というのが説明された。
 第3週はライティング(文章作成)でSTCのキーポイントと思った。また、インタビューもあった。
 第4週は多様なメディアということで映像、WEB、グラフィック、アートの4つが紹介された。
 すべての週で、クイズ(確認テスト)が行われたが、ここではたと困ったのは、5択であるが、正解を複数個選ぶものがかなりあったのである。
 そのため、何問かは不正解だった。
 最後の締めくくりとして、最終レポートの提出があった。

 レポートの課題は以下の通りであった。

『最終レポート「日常と科学技術コミュニケーション」
 用意されたキーワードをもとに「日常と科学技術コミュニケーション」という文脈に沿ったテーマを設定し、それに適した科学技術コミュニケーションの活動計画を立てましょう。
 以下のキーワードから2つ以上選んでその内容を調べ、その関連性をもとにテーマを設定してください。
  キーワード:地雷、素数、マダニ、eメール、ネットショッピング、義肢、人工知能、素粒子、ルンバ、スポーツ、ペット
 活動計画は900字〜1200字とし、以下の内容を含むこと。なお企画実施者は自分自身とする。
(1) その活動の科学技術コミュニケーションとしての「活動目標」
(2) そのテーマについてどのような専門家に取材するのか、またはどのような専門家と共同で実施するのか
(3) 「誰に」「どこで」「どのように」選択した手法を用いてそのテーマについて発信するのか
(4) その活動の科学技術コミュニケーションとしての意義
また、活動計画には、選んだテーマの説明を含めると共に、講義に出てきた以下の手法のうち、1つ以上を用いること。
(1)対話(2)ライテイング(3)映像(4)Webサイト(5)グラフィックデザイン(6)アート』

 その最終レポートを提出した。以下の『』に示す。

『日常と科学技術コミュニケーション−素粒子と浦島太郎−
 キーワードは素粒子を選ぶ。
 これにライティングの技法を用いて説明する。
 企画の立案では「非日常性の素粒子についての理解」ということを目標とする。
 また対極の人工知能についても少し触れる。
 誰に向けて書くか、という点で、クラスター分類を採用し、科学と社会とも関心高のクラスター1(元会社の同僚)、科学の関心高・社会の関心低のクラスター2(息子)、科学の関心低・社会の関心高のクラスター3(娘)、科学も社会も関心・低のクラスター4(妻)の群を想定し、クラスター1と2を上級、3は中級、4は初級として、3つのランクに分けて素粒子を説明する。

(初級)
 素粒子って何?日常の生活の中で感じられない。
 でも素粒子は我々の体の中を通過している。
 ニュートリノは小柴氏のノーベル賞で有名である。これも実感はできない。
 では福島原発の原子炉内の様子の透過写真はどうか。
 宇宙線が原子炉を透過して写真撮影する。我々の体も通過する。
 また、極北のオーロラも地球上に降る電子が大気圏をキャンバスに見たてて描いた大自然の雄大なアート作品である。
 素粒子は日常に潜んで我々の生活をこっそり潤うものにしている。

(中級)
 素粒子は陽子、中性子、電子がある。
 陽子と中性子で原子核となり、その周りを電子が回る。
 この素粒子を分解すると、クォークになるが、クォークが単独で発見されてない。
 また、電子0.5Mevと陽子や中性子の930Mevの中間のエネルギーの素粒子として、100-200Mevの中間子が発見され、原子炉の透視等に使われている。

(上級)
 素粒子は特殊相対論に従う。
 光速付近の素粒子の寿命は伸びる。(追記:ここで浦島太郎効果が見えるのだが、レポート提出時に気づかず)
 原子炉透視のミュー中間子は1秒以下の寿命で空中ですぐ消滅するはずだが、光速付近で寿命が伸び、地上に到達する。
 素粒子には荷電の反対な反粒子がある。
 電子と陽電子、陽子と反陽子等である。
 これらはお互いに衝突すると消滅して光となる。
 また、光1.02MeV以上で電子と陽電子が生成する逆反応も起きる。
 ただ、現代の宇宙には通常の素粒子しか存在が確認されておらず、反粒子世界がなぜないのか謎である。

 素粒子は非日常的なものであるが、人工知能(AI)は日常生活の中に入り込んでいる。
 将棋や囲碁、自動運転のような特定の分野に特化したAIや文章や音楽を作り出すような汎用のAIまで出現している。
 私も公開AIソフトを入手し、手書きの数字認識等を行わせている。
 このソフトを使って、福島原発事故の汚染水処理の答えを出せないか検討している。
 科学は楽しい。
 楽しみながら世界を変える変革ができるかもしれないことにわくわくしている。(文字数1094文字)』

(私の感想:自分自身の感想を書く欄がある)
 私が科学技術コミュニケーションの講座を受講した動機は福島原発事故である。
 原子力の専門家として、何かできることはないか。
 残念ながらキーワードには原子力に直接関連するものはないので、間接的に関連するものとして、素粒子を選んだ。
 川本氏(第1週の講師)のクラスター分類に沿って議論を進めた。
 パク氏(第4週の講師)の、関心のない人にいかに関心を持ってもらうか、というのが印象的でした。
 女性に関しては、ダイエットや美容に関連したテーマから掘り起こすといいのかもしれない。

 また、この最終レポートは相互評価で、他受講者からの各項目における評価点がある。
 通常5人の評価だが、私のレポート評価は4人であり、4人の評価の中間値が得点となる。
 なお本講座の全点数は88点(60点以上で合格)で合格の予定である。

 (1)字数は適切か総得点1out of 1 点
   他の受講者による採点結果(中央値) - 1 点: 適切
 (2)適切な引用元と適切な引用の表示があるか 総得点0 out of 1 点
   他の受講者による採点結果(中央値) - 0 点 :適切な引用元と適切な引用の表示がない
 (3)設定したテーマにキーワードが二つ以上入っているか 総得点1 out of 1 点
   他の受講者による採点結果(中央値) - 1 点 :設定したテーマにキーワードが二つ以上入っている
 (4)設定したテーマがキーワードに関連しているか 総得点1 out of 1 点
   他の受講者による採点結果(中央値) - 1 点: 設定したテーマがキーワードに関連している
 (5)活用する手法についての言及があるか 総得点1 out of 1 点
   他の受講者による採点結果(中央値) - 1 点: 活用する手法についての言及がある
 (6)どのような専門家に取材または共同で実施するのか言及しているか 総得点0 out of 1 点
  他の受講者による採点結果(中央値) - 0 点: なんらかの専門家に取材または共同で実施するのか言及していない
 (7)対象者について言及しているか 総得点1 out of 1 点
   他の受講者による採点結果(中央値) - 1 点: 対象者について言及している
 (8)具体的に活動を行う場所について言及しているか 総得点0 out of 1 点
   他の受講者による採点結果(中央値) - 0 点: 具体的に活動を行う場所について言及していない
 (9)活動の具体的な内容について言及しているか 総得点0 out of 1 点
   他の受講者による採点結果(中央値) - 0 点: 活動の具体的な内容について言及していない
 (10)活動の科学技術コミュニケーションとしての意義について言及しているか 総得点1 out of 1 点
   他の受講者による採点結果(中央値) - 1 点: 活動の科学技術コミュニケーションとしての意義について言及している
 (11)テーマ設定があるか、設定したテーマが科学技術に関連しているか、設定したテーマが日常と関係しているか 総得点3 out of 3 点
   他の受講者による採点結果(中央値) - 3 点: 設定したテーマが科学技術に関する内容であり、かつ日常と関連したテーマになっている
 (12)選択した手法の根拠への言及があるか、根拠が適切か、活動目的に沿っているか、対象者・テーマ・場所・意義への関連付けはあるか 総得点1 out of 3 点
   他の受講者による採点結果(中央値) - 1 点: 選択した手法の根拠への言及はあるが、主観的である(活動目的に沿っていない、対象者・テーマ・場所・意義について関連付けがない)
 (13)活動の科学技術コミュニケーションとしての意義への言及があるか、講義への関連づけがあるか、日常への関連付けがあるか 総得点2 out of 3 点
   他の受講者による採点結果(中央値) - 2 点: 科学技術コミュニケーションとしての意義が講義内容に関連付けて述べられているが、日常への関連づけがない
 (14)課題に対する総評
    採点者 1
     一部採点基準に沿っていない点もありますが、具体的な計画になっていると感じました
    採点者 2
     ライティングの手法を用いることはわかったが、その書いたもの?を「どのように」読んでもらうのか、具体性があればよかった。
    採点者 3
     難しいことを述べておられますが、「科学技術コミュニケーション」のあり方として適切でしょうか?
    採点者 4
     科学技術コミュニケーションとは、趣旨がずれているように感じます。対象者が家族である。


<科学技術コミュニケーション講座の詳細スケジュール>

Week1 科学技術コミュニケーションとは 講義&課題: 2018年3月7日15時 公開
    ← すべて日本時間 JST (UTC+9) とする
 Part1 科学技術コミュニケーションとは
  1-1-1. 講義の流れと目標 
  1-1-2. 科学技術コミュニケーションとは
  1-1-3. 科学技術コミュニケーションの定義
  1-1-4. 科学技術コミュニケーターとは
  1-1-5. 確認
  1-1. クイズ
 Part2 科学技術コミュニケーションの歴史
  1-2-1. 目標
  1-2-2. 科学技術コミュニケーションの歴史
  1-2-3. 科学技術コミュニケーションのモデル
  1-2-4. 日本における科学技術コミュニケーション
  1-2-5. 確認
  1-2. クイズ
 Part3 科学技術コミュニケーションの現在
  1-3-1. 目標
  1-3-2. 科学技術コミュニケーションの現在 科学者の状況
  1-3-3. 科学技術コミュニケーションの現在 市民の状況
  1-3-4. 科学技術コミュニケーションの危機
  1-3-5. 確認
  1-3. クイズ
 Part4 科学教育からみる科学技術コミュニケーション
  1-4-1. 目標
  1-4-2. 科学的知識と関心の関係
  1-4-3. 学習観と科学技術コミュニケーション
  1-4-4. 確認
  1-4. クイズ

* Week1 課題. 理解度確認クイズ 各1~2点、計20点
* 提出締切日時: 2018年4月17日23時59分

Week2 対話でつなぐ科学と社会 講義&課題: 2018年3月14日15時 公開
 Part1 科学技術コミュニケーションとしての対話
  2-1-1. 目標
  2-1-2. 科学技術コミュニケーションとしての対話
  2-1-3. 対話の場の事例紹介
  2-1-4. 確認
  2-1. クイズ
 Part2 対話の場を企画する
  2-2-1. 目標
  2-2-2. 対話の場を企画する
  2-2-3. プログラムデザイン
  2-2-4. プログラムデザインの事例
  2-2-5. 確認
  2-2. クイズ
 Part3 対話の場を創る
  2-3-1. 目標
  2-3-2. ファシリテーションとは何か(注記:世話役)
  2-3-3. ファシリテーションのプロセス 場のデザイン
  2-3-4. ファシリテーションのプロセス 対話のデザイン 議論の促進(発散)
  2-3-5. ファシリテーションのプロセス 対話のデザイン 合意形成・まとめ(収束)
  2-3-6. ファシリテーションのプロセス 対話のデザイン 共有
  2-3-7. 確認
  2-3. クイズ
 Part4 対話の実践をめぐる対談
  2-4-1. 目標
  2-4-2. サイエンス・カフェ
  2-4-3. 討論劇とワークショップ
  2-4-4. 体験型ワークショップ
  2-4-5. 対話型展示
  2-4-6. アイディアを形にする
  2-4-7. 確認
  2-4. クイズ

* Week2 課題. 理解度確認クイズ 1~2点、計19点
* 提出締切日時: 2018 年4月17日23時59分

Week3 文章でつなぐ科学と社会 講義&課題: 2018年3月22日15時 公開
 Part1 科学技術コミュニケーションとしてのライティング(注記:文章作成)
  3-1-1. 目標
  3-1-2. ライティングとは
  3-1-3. サイエンスライティングにおける注意点
  3-1-4. ライティングの媒体
  3-1-5. ライティングのフロー
  3-1-6. 確認
  3-1. クイズ
 Part2 ライティングを企画する〜多様な表現を目指して〜
  3-2-1. 目標
  3-2-2. ライティングを企画する
  3-2-3. テーマの展開
  3-2-4. 実例で見るライティングの切り口
  3-2-5. 確認
  3-2. クイズ
 Part3 インタビューという実践
  3-3-1. 目標
  3-3-2. サイエンスライティングとインタビュー
  3-3-3. インタビューとは
  3-3-4. インタビューの要素 傾聴
  3-3-5. インタビューの要素 質問
  3-3-6. インタビューの心得
  3-3-7. 確認
  3-3. クイズ
 Part4 文章で科学をどう伝えるか
  3-4-1. 目標
  3-4-2. 文章のピントを合わせる1
  3-4-3. 文章のピントを合わせる2
  3-4-4. 説明とは何か1
  3-4-5. 説明とは何か2
       例文『生き物をめぐる「4つのなぜ」』
       『生き物をめぐる「4つのなぜ」』の答え合わせ
  3-4-6. 問うことの大切さ
  3-4-7. 確認
  3-4. クイズ
* Week3 課題. 理解度確認クイズ 1~4点、計20点
* 提出締切日時: 2018年4月17日23時59分

Week4 科学と社会をつなぐ多様なメディア表現 講義&課題: 2018年3月28日15時 公開
 Part1 映像というメディア
  4-1-1. 目標
  4-1-2. 映像メディアの変革期
  4-1-3. ビジュアル表現の特性
  4-1-4. 映像メディアと科学技術コミュニケーション
  4-1-5. 映像メディアの注意点
  4-1-6. 確認
  4-1. クイズ
 Part2 WEBというメディア
  4-2-1. 目標
  4-2-2. WEBの特徴と活用法1
  4-2-3. WEBの特徴と活用法2
  4-2-4. WEBの効果的運用
  4-2-5. 確認
  4-2. クイズ
 Part3 グラフィックというメディア
  4-3-1. 目標
  4-3-2. デザインとは
  4-3-3. 適材適所のデザイン
  4-3-4. 発信者と受け手の間をとりもつデザイン1
  4-3-5. 発信者と受け手の間をとりもつデザイン2
  4-3-6. 確認
  4-3. クイズ
 Part4 アートというメディア
  4-4-1. 目標
  4-4-2. アートについて考える-科学とアートの関係-
  4-4-3. アートの歴史
  4-4-4. コンテンポラリーアート1
  4-4-5. コンテンポラリーアート2
  4-4-6. 科学技術コミュニケーションとアート
  4-4-7. 確認
  4-4. クイズ
* Week4 課題. 理解度確認クイズ 1~2点、計21点
*提出締切日時: 2018年4月17日23時59分
* 最終レポート20点
* 提出締切日時: 2018年4月17日23時59分
* 採点締切日時: 2018年4月24日23時59分

 修了条件
 得点率60%以上
  −以上−

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