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zoom RSS 防災士会の通常総会に参加

<<   作成日時 : 2017/07/23 08:11   >>

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 防災士会の通常総会(6/24)に参加した。

 5月20日くらいに防災士会から防災士会報と一緒に総会案内と出席用はがきが入っていた。
 あまり参加する気持ちはなかったが、第二部で「防災士は語る」とあり、各地の防災士による体験発表がある、とのことで、防災士の活動について知っておくのもいいかと思い、参加のハガキを出した。

 6月24日(土)も快晴であった。
 12時過ぎには家を出て、東西線、千代田線を乗り継ぎ、国会議事堂前駅で降りた。総会案内に会場の地図が付いており、それによると、日比谷高校や自民党本部が近くにある会場であった。途中で500mLのペットボトルを買った。
 会場に着いて受付に行った。13時過ぎには着いたのだが、結構混雑していた。
 発表用の資料と発表者の略歴、各地区の防災士会支部の活動の一部の資料を渡された。会場に入ってみると、150人くらいはいたように思う。

 第一部の総会は肩の力を抜いて、楽に聞いていようと思った。

 まず最初に浦野理事長よりあいさつがあった。ちょっと容貌は土光敏夫元経団連会長みたいであったが、中身の挨拶は型通りのようだった。
 総会に必要な人数は8,400人くらいの定足数で、有効数は定足数の3分の1の2,800人必要であり、出席122名、委任状1,178名、書面回答2,337名の計3,637名で総会は成立した、との説明があった。

 議長は松尾副理事長が選出された。
 議事録署名人が2人選出された。

 議案審議では、第1号議案・事業経過報告が説明された。
 報告で防災意識の啓発事業、災害支援事業、防災関連用品の普及、支部支援事業、広報事業、地区防災計画の推進、組織の拡大、会員のスキルアップ等が説明された。

 私は質問で、今防災士はどのくらいいるのか、防災士となっても防災士会に入会しない比率が大きいが、それに対してどう思うかを聞いた。
 浦野理事長は今現在防災士は13万人いるとのことであり、防災士会員は8,000名くらいなので、防災士会入会は今後も取り組んでいくという答えであった。
 防災士の1割も加入していない現状を問いただしたかったが、やめた。会長を責めてもいいアイデアが出ることはなさそうなのである。

 他の人の質問では、熊本地震の時に被害の大きかった益城町に防災士会熊本支部を中心とした現地支援本部が結成されたが、こういう支援本部の結成基準はあるか、と聞いた人がいた。
 事務局の橋本常務理事から回答があり、今回の場合は特例であり、基準が決まっているわけではない、とのことだった。
 また、国民保護計画(テロ対策)のことを聞いた人もいたが、あまりはっきりした回答はなかったように思う。

 第2号議案も収支決算と監査報告もあまり議論なく承認された。
 この中で挙げておきたいのは、総額予算が約6千万円ということである。
 会員数約8千人で会費が5千円/年であるから、ほとんどが会員による会費収入が柱である。
 防災講演等の事業約1千万円、防災グッズ販売約6百万円、防災士機構の補助金約4百万円が収入の柱である。
 この予算では大した活動ができるはずもない。
 仮に防災士13万人すべてがこの防災士会に加入すると6億5千万円くらいになり、多少の余裕は出るのであるが、現状は防災士になっても、各自が自分の地域で一匹オオカミ的に活動することが多いみたいである。
 防災のような自然災害に対抗するには人間の微力な力を結束するしか方法はないはずであるが、いかんせん日本人はこういう組織化が一番苦手な民族なのであろう。
 ちょっと例えは悪いが、戦前の大政翼賛会的な組織はどうやってできたのか知りたいような気になった。

 第3号議案は平成29年度事業計画であり、28年度と大して変わらない内容であった。

 私は質問で、防災士会の組織を強化するために、戦略会議のようなものを立ち上げて、首都直下地震に対して、東京23区と46道府県の防災相互連携や若者を防災士会に加入させるために、ドローンやロボットスーツを活用した防災活動等を考えるべきではないか、と言った。
 またしても会長が回答したのだが、何を言っているのかわけのわからない回答であった。
 私はこの質問は会長の回答を引き出すというより、会場にいる200人くらいの人に聞かせるという意味で質問したので、会長の回答は当てにしていなかった。でもあまり反響らしいものはなかった気がする。
 
 他の人の質問では、災害時のトイレの重要性指摘1件、スキルアップ講習をしてもその後のフォローがないという1件、避難所訓練をしたいが、そのシナリオがなくて、という1件があった。
 事務局の橋本理事が回答していたが、そつないというか、優等生の回答だった気がするが、どういう内容だったか覚えていない。

 第4号議案の収支予算も28年度とほぼ同じで承認され、第5号議案の役員選任も第6号議案の定款改訂もあっさり承認された。
 第6号の定款改訂は役所から用語の不適切なものを正規な用語にするように(例、「収支決算」を「予算決算」に、その年度の「収入」をその年度の「収益」に、等文言の訂正)、とのことなので、あっさり承認された。

 休憩をはさんで、各地の防災士の経験が話された。

 発表1は岸氏である。
 彼は東日本大震災時に石巻市開北小学校校長だった、とのことである。
 石巻市は海沿いにあるから、地震の後の津波は想定できた。
 彼は東北を広く襲った8世紀の貞観津波のことを知っていたので、大きな地震の後の津波を予測できた。
 防災意識を常に持っていた。避難場所を決めていた。保護者や地域の人との良好な関係を持っていた。学校が避難所となっても良好な運営ができた。
 カーラジオの利用、簡易ランタンの作成、水中ポンプによるトイレ水の輸送、ボルトカッターで駐車場の鎖切断等を行った。
 正常性バイアス(通常時の常識にとらわれて判断を誤ること)にとらわれず、最悪の場合を想定して行動した、等を説明した。

 2番目の東滝女史は兵庫県の防災士であるが、夫が転勤族で阪神淡路大震災と東日本大震災を経験した。
 普通の主婦が防災士になった経験を話す。
 夫が転勤族で今まで10回転勤している。宝塚市で被災、水戸市で被災した。
 そこで防災士との出会いがあった。主婦仲間で自慢していたが、水戸市で被災した時は家族バラバラで、メールも携帯も通じない。
 水戸第一小学校が避難場所だが、水戸駅が近いので、人がどんどん来る。地元住民は他の地域の人に帰れ、と言ったらしい。
 停電で信号機が停止している。
 帰宅困難者が多数いた。
 車の中で一晩過ごした。
 事前にきちんと調べておかないとダメである。家族の安否確認をどうするか。家族に何もアドバイスできない。余震も多かった。
 茨城県民は大らかだと思っていたが、東日本大震災後は豹変した。
 ガソリン買うのに朝2時、3時から並んで買えないこともあった。根性が悪い人になった。(後で、そんなことはありませんとどこかからフォローが入った。)
 以前住んでいた富山県民はみんな親切だった。みんなで除雪したし、隣近所にも親切だった。
 地域を何とかしよう。日常生活と密接した活動が必要である。
 女性目線で動く。女性目線の講座を開く。防災の難しい話は嫌われる。知って得する防災講座、のようなキャッチフレーズ。関西の人は損得に敏感である。
 携帯のメモリに電話番号あっても、携帯の電源ないと使えない。手帳に連絡先を書いて置く。
 女性が防災に関心を持つためには、大切な家族を守る、ということが大切な点である。

 3番目の青木氏はBCNの代表であるが、発表者プロフィールの『地震体験車(起震車)を購入した』というところにびっくりした。
 浦安に住んでいる。浦安は東日本大震災の際の液状化被害の大きかったところである。浦安で被災した。
 液状化では卵の腐ったような臭いがした。
 40件のメールアドレスに向けて、自転車で走って得た情報を個人発信源として発信した。
 刻々と状況が変わるので、それに合わせた情報の発信を行う。
 東日本大震災の被害の大きかった大川小学校のことを知る。70名の子どもが亡くなった。防災士の資格を取り、防災士の服を着て大川小に行った。
 先生と子どもの無念を思った。
 ドローンを購入して、130m上空からドローンで風景を撮った。大川小で濱畑氏に会う。油断だった、とのことだった。
 活動の起爆剤として起震車を買った。
 起震車があると、防災訓練で呼ぶと参加者が倍に増える。震度7の地震体験ができる。そこから、家具の転倒防止等の話ができる。起震車体験を待っている人と話ができる。うちにも来て欲しいとなる。
 今は防災士20名くらいで活動している。

 残念なことにこれらの人への質疑応答は一切なく、一方的に経験を発表するのみであった。

 防災士の活動としては、まだ組織的な動きにはなっていない。

 地元で災害ボランティアで活動することしかできていない。
 防災士会で戦略的な動きが出てくればいいのだが、現状は6千万円の予算で、会長が昼行燈みたいな人では期待が薄いが、何も活動しなければ、何も生まれないので、何かしらの活動は続けたいと思う。


<日本防災士会平成29年度通常総会等>

1.日時:2017年(平成29年)6月24日(土)13:30-17:00
2.場所:星陵会館ホール(千代田区永田町2-16-2)
3.プログラム:
 第一部 通常総会
  開会の挨拶 理事長 浦野修
  出席状況報告 事務局 
  議長選出
  議事録署名人選任
  議案審議 
   第1号議案 平成28年度事業経過報告
   第2号議案 平成28年度収支決算報告及び監査報告
   第3号議案 平成29年度事業計画(案)
   第4号議案 平成29年度会計収支予算(案)
   第5号議案 役員選任
   第6号議案 定款変更について

 第二部 防災士は語る−各地の防災士による体験発表
  発表1 岸澄夫防災士 前石巻市立開北小学校長
  発表2 東滝弘子防災士 兵庫県会社員
  発表3 青木信夫防災士 防災コミュニティネットワーク(BCN)代表

     −以上−

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