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zoom RSS ユニバーサルデザインって何?

<<   作成日時 : 2017/06/04 09:50   >>

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 ユニバーサルデザインワークショップに参加した。

 ユニバーサルデザインとは、wikipediaによれば、文化・言語・国籍の違い、老若男女といった差異、障害・能力の如何を問わずに利用することができる施設・製品・情報の設計(デザイン)をいう。

 私は一応メーカーに勤めていたので、この用語は知っていた。
 簡単に言えば、誰でも使える万能デザインといえばよいかもしれない。バリアフリーとよく似ているが、バリアフリーや外国人を含めたもっと大きな概念である。
 最近温泉マークや手荷物受取所等のマークを国際基準に変えるようなニュースがあったように思うが、これもユニバーサルデザインの一環かもしれない。

 江東区のHPに、4月11日にこのユニバーサルデザイン・ワークショップ(以降UD・WSと略す)に関する募集があった。
 応募する時に作文を出さないといけないようで、私は防災に興味があるから、防災の観点でUD・WSに参加したいと翌日12日に申し込んだ。
 でもその後何も音沙汰がないので、落選したのかな、と思っていた。

 5月11日に江東区から参加依頼のメールが来た。
 でもこれは1回だけでなく、5月1回、6月1回、7月2回、9月1回、10月2回、11月1回の計8回のWSがあるというスケジュール表と共に連絡があった。

 まさかこんなにたくさんあるとは思わなかったが、仕方ない。選ばれたのであるから、スケジュールの許す限り参加することとした。

 最初のWSは5月21日の日曜であった。ブログの上では環境工学の講演会と前後逆になっている。
 会場に行って、受付をした。プログラムと資料一式をもらった。
 末尾に一応プログラムを添付する。
 概要としては講演とグループワークの2つのみである。
 名札ももらったので、私の〇〇丁目、△△(苗字)、その上に苗字のローマ字表記を書いた。外国人もいるとすると、日本語表記だけでは難しいかもしれないと思ったからである。

 最初から班分けが決まっていて、受付の人から私は2班と言われた。
 全部で5班までで、各班5,6人の構成で30人くらいの参加者である。一般区民、相談員、外国人ゲスト、区職員、進行アシスタントのNPO(区から委託を受けて、このWSの運営を行っているようである)も含めると、会場には40人くらいいたかもしれない。
 2班の席にいると、視覚障害の人らしい人がやってきて着席した。この視覚障害者の介添え人も傍に着席した。
 他に外国人ゲスト1名が座った。
 2班は他に区職員一人と区民一人の計6人であった。

 最初の講演者にもびっくりした。
 講師の土井氏は視覚障害の人であり、盲導犬を連れてきての講演であった。
 盲導犬は土井氏を連れてくると、その傍らに寝そべって、講演が終わるのでずっとそのままであった。
 彼は自分の生い立ちから話し始めた。弱視であったが、普通の学校に通った。そのことでいじめも受けた。
 高校で障害者手帳を取得した。
 大学でがんの研究をしたいから、医者になりたいと思ったが、目が見えないことのハンディキャップを感じ、自分の病気・網膜色素変性症(RP)の治療法がまだないことから、研究者としての道を進んだ。
 ニューヨークの大学で研究し、10年間アメリカで生活した。
 9.11テロも間近で経験し、そのことがきっかけで盲導犬との出会いがあった。
 研究も一区切りついたところで帰国した。
 医療メーカーの臨床開発部に今所属して研究をしているところである。

 ここから、盲導犬との生活について話し始めた。犬の訓練学校が米・西海岸にあるので、東海岸から見学に行ったこと、犬との生活が始まり、船で7日間の旅行に行ったりした。
 犬のトイレはどうするのか、とよく聞かれる。船ではサンドボックスという犬用の簡易トイレがあるらしい。
 結婚した時も犬がサポートしてくれた。
 9年経った頃に初代の盲導犬は引退して、現在は二代目である。
 楽しいことばかりではない。犬は自分のいいように判断する。人とぶつからないようにトレーニングする必要がある。電車の中で空いた席を教えてくれた時にお菓子を与えるが、空席を探さないでお菓子だけ欲しがることもある。
 ペットが亡くなるペットロスの問題もある。
 日本とアメリカで生活してみて、ハード面では日本は恵まれている。エレベータやエスカレータが多い。でもソフト面ではどうか。
 法律上では日米は同じだが、アメリカでレストランで入場する時に店員ともめてもお客が入れろ、と言ってくれたりする。
 日本の場合は、店員さんから「他のお客さんに迷惑なので」と盲導犬と一緒に入ることを断られることが多い。
 アメリカではよく席を譲られるが、日本ではほとんどない。
 席を譲るとか荷物を持つことが売名行為として非難されることがよくあるが、売名行為大いに結構、いっぱい売名行為になるような親切をして欲しい、ということで講演は終了した。

 質問で、私はアメリカ人の人種差別と障害者に対する接し方に大きな差があるように感じるが、どう思うか、また、日本では道を尋ねた人を誘拐したりする報道がなされると、親切にしたいが、悪意に利用されることもあってためらう日本人が多いのではないか、と聞いた。
 両方とも土井氏は答えにくい質問だったようで、しばらく考えてから、人種差別については、根深い問題かもしれない、お互いが歩み寄るしかないと答えたのみであった。
 親切を逆用されることについても答えにくそうであったが、最近のニュースで、盲導犬が線路に転落、等のニュースで、ホームドアの議論をするより、そこは危ない、と一声かけてくれればいいのに、と思うとのことであった。 
 他に何人か、障害者とスポーツとかの話もあったが、内容を忘れた。

 次にグループワークに移った。
 ここで、あれっと思ったのは、UDに関する議論ではなく、ボランティアとは何か、を考えるというテーマであった。
 ここで私は私の思い違いに気がついた。
 後で江東区のHPで調べてみたのだが、このWSはUDについて考える、というみかけのテーマであるが、ボランティア意識を育てる、という、ここ4,5年江東区で実施しているこの線に沿ったWSを開催してきており、その一環として、今回のテーマがUDという手段を通して、ボランティア意識を育てる、という目的だったのか、と気がついたのである。
 UDの中で、防災についての設計ができれば、ということはできないかもしれない。
 ではやめるか、となると、災害ボランティアもやっているのだから、その延長戦上で考えればいいか、と思い直した。

 グループワークの最初は自己紹介である。
 私(一つの石:Hとする)は防災の観点から参加した、と自己紹介した。
 他にモンゴルから来た留学生のR君、メーカー勤務のS氏、視覚障害の相談員Y1女史、その介添え男子X氏、区役所職員Y2氏の紹介があった。
 それから、ボランティアの概念を広くとらえる、ということで、瞬間ボランティア、15分ボランティア、2時間ボランティアという3つの造語とその意味や具体例が説明された。
 瞬間ボランティアとは、高齢者に席を譲る、エレベータに乗った時に次の人が入るのを気にかける、開ボタンを押しておく、障害者に声をかける、等である。
 15分ボランティアとは、道を教えたり、切符の買い方を教える、横断歩道を手を引いてあげる等である。
 2時間ボランティアとは、観光コースの案内とか買物の支援をしたりすること、等である。

 自己紹介の後は各自が自分が今まで体験した種々のボランティアの例を挙げ、それを上記の瞬間ボランティア、15分ボランティア、2時間ボランティアに分類するように、との指示があった。
 5p角の付箋紙とマジックインキを配られて、それに各自の体験等を書き込んだ。
 私Hは傘を差した時に狭い道を歩く時に斜めに差して、通りやすいようにする、と言った。また、エンゼルマーク(妊婦さんのマーク)の人がいた時に席を譲った話をした。
 Y2氏はジョギングが趣味で、その中で身体障害者の人の伴走をしたことを話した。
 R君は大阪に行った時に観光の場所を聞いたら、大阪のおばちゃんが目的地まで案内してくれたことを話した。また、留学生が昔からやっているゴミ拾いに参加したことを話した。
 この他、駅の階段でベビーカーを持っている人がいたら手伝うといった。
 S氏は以前電車の中で後ろの席で外国人の女の子が退屈で駄々をこねている時に折り紙を折ってあげ、ジャパニーズクラフトだというと喜ばれたことを話した。
 Y1女史は外国人に道を聞かれた時に、英語は苦手だったが、片言の英語で教えたことを話した。
 また、要望として、電車内の空席があったら教えて欲しい、と言った。
 空席がいっぱいあっても視覚障害の人はそれを確かめるのに、白い杖を出して確認するのは難しいので、そこに空席があります、と教えて欲しい、とのことだった。
 私は健常者は白い杖を持っている人がいたら、席を譲ることはあるが、空席があります、と教える発想が健常者にはない、と言った。

 これらの発言の後で、司会者から、ではこれらのボランティアの意識を広める方法はどんなものがあるか、ということを数分考えて、それを書いて、それからさっきと同じように順番に発表して欲しい、との指示があった。
 これは誰が、というのは不明であるが、出された意見で覚えているものを書いておく。
 小さい頃から、身体障害者と触れ合う機会を増やす、今現在でも身体障害者と出会う機会を増やす、その時に身体障害者のY1女史と会うという先入観を持たずに、Y1女史に会ってみたら身体障害者だったよ、というような態度が必要、とのことだった。
 日本人は親切にされたら、「ありがとう」と言わず、「すみません」という。「すみません」という言葉の前に「ありがとう」という言葉があるべきなのだが、「すみません」という言葉は外国人からみるとおかしな言葉だということである。
 私は、阿吽(あ・うん)の呼吸、空気を読むということが日本人は得意だが、これをやめてみてはどうか、と言った。
 また、声掛けに関して、大声コンテストのように、声掛けコンテストをしてはどうか、と言った。この提案は結構みんな面白がってくれた。
 また、オリンピックとパラリンピックが日時をずらして、オリンピック後にパラリンピック開催というのは世界的な身体障害者差別ではないか、本当ならば、オリンピックとパラリンピックは1日毎に放送とかあってもいいのではないか、と言った。
 でもこれは滞在に費用が掛かり、通常の2倍の費用がかかるから、そのままでは難しいかもしれない。
 ただ、陸上と水泳だけに限った例をとれば、陸上のオリンピックの後にパラリンピック、その後に水泳のオリンピック、その後にパラリンピックというような開催日程であれば、費用面での支障はないように思える。
 また、健常者が車椅子に乗って、その不便さを感じ取って、それを設計者としてUDとして活かす、また、妊婦スーツというのがあって、健常者が妊婦さんの大変さを体験したことがあると言った。
 私も妻の妊娠時に妊婦が江東区のちょっとした坂道を歩くのがとても辛いということを言っていたのを思い出した。
 また、身体障害者も発信すべきでは、という提案に、Y1女史がいいですね、と賛同した。

 これらのことを付箋紙で模造紙に貼り付けていき、それを最後に各班ごとに発表した。
 発表者は誰に、という議論で、私が立候補してもよかったのだが、様子を見よう、もし誰もいなかったら、私が、と空気を読んでしまい、みんな発表者にはなりたくない感がありあり、で、じゃあ私が、と思った時に、区の職員Y1氏に指名があり、賛同者もいて区の職員Y1氏が発表した。
 空気を読んではいけない、と提案したばかりだったのに、空気を読んでしまい、この感覚はなかなか払拭できないものと反省した。

 こうして、このUD・WSは終了した。
 次回は6月にまたあるので、次回は空気を読まないことを肝に銘じておきたいと思う。

江東区ユニバーサルデザイン(UD)・ワークショップ(WS)
<第1回>
1.日時:2017年(平成29年)5月21日(日)13:30〜16:30
2.場所:江東区役所7階会議室
3.プログラム
 13:30 開会あいさつ
 13:35 今年度の進め方・趣旨と取組の内容
 14:00 @講座 講師 土井健太郎さん
      「日本とアメリカで盲導犬を利用して感じたこと」
 15:00 休憩
 15:10 Aグループワーク
      ・グループ内で自己紹介
      ・ボランティアって何だろう
       1)ボランティアの人物像
       2)ボランティアに必要なスキル(能力)
 16:00 B発表と意見交換
 16:25 事務連絡、アンケート記入
 16:30 終了
                             −以上−

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