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zoom RSS 連続して3日間、別々のシンポに参加

<<   作成日時 : 2017/05/21 18:40   >>

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 5/13、5/14、5/15に各々別のシンポに参加した。

 各々以下のものである。
  (1)町起こしシンポ   (5/13)
  (2)地層処分シンポ   (5/14)
  (3)Future Earthシンポ(5/15)

 町起こしシンポはもちろん地方創生という考えもあるし、義父宅周辺の街並みも決して活発なものとはいえない現状を何とかしたい、という思いもあった。

 地層処分シンポについては、本当はもういいかな、とも思う。
 原発はトイレなきマンション、の最後の部分である高レベル廃棄物処分でガラス固化体を日本のどこかに処分、というものである。
 数年前に高知県の東洋町が手を挙げたら、その責任者はクビになってしまったごとく、どこも受入先がない状態である。
 南極でも、と思うが、南極条約なるものがあってだめらしい。
 でもフィンランドやスウェーデン等のように地震のほとんどない国なら可能であろうが、地震国日本で受入れられるわけがないと思う。
 アメリカもドイツも困っている状態である。
 フランスは70%の電力が原発の国であり、強引に決めようとしているようであるが、今はまだ決まっていない。
 今回は科学的特性マップの説明がある、とのことで、まあ聞くだけ聞こう、という程度である。

 Future Earthシンポは前にも参加したことがある。
 あまり期待はしていないが、高校生が発表ということもあり、また高校生の一人が二酸化炭素で消火器を作るという私の防災のテーマの一つの研究発表をする、ということが注意を引いた。
 また、日本人初の宇宙飛行士で現在は日本科学未来館の館長の毛利衛氏が講演するというので、ミーハー的な興味もあった。

 それぞれのシンポのプログラムは末尾に添付する。

 (1)の町起こしシンポについては参加申し込みの時に、何かメッセージがあれば、という欄があったので、「織田信長の楽市楽座、徳川家康の江戸の町作りをベースにして考えてみたい」と書いた。
 織田信長は、戦国武将としては珍しく企画力に優れた武将であり、当時の慣例を打ち破るシステムとして楽市楽座を導入した。
 徳川家康は自分から積極的に、というわけではなく、豊臣秀吉から押し付けられ、貧弱だった江戸の町を発想の転換で日本一の町に作り変えたのである。
 これらのことをベースの考えとして持って参加した。
 このワークショップは会場で資料が配布されず、直前にHPに資料がアップロードされ、それをダウンロードして欲しい、とのことだったので、事前にプリントアウトしたものを持って行った。
 徳田氏は辺境におけるまちおこし、ということで、長崎県五島市で空き家や空きビルの活用を考えているようであった。
 笠松氏は愛媛県の西予市で人口555人で高齢化率50%の地区で何人住めるかを米・野菜・エネルギーの自給ベースで1,800人を養うことができる資源がある。
 しかし、1世帯の年収500万円という経済的な面では、250人しか養えない、つまり、今の地区は外部の経済を取り入れて生活が成り立っている、とのことだった。
 私は質問で、地域の活性化には都市との交流が大事で、そのための都市と地方の防災相互連携等をすることが必要ではないかといった。
 あまり反響はなかったと思う。でも休憩時間に沖縄の参加者がやってきて、防災という点に興味がある、ということで名刺交換した。
 久保田氏は景観という視点から、イギリスのニューキャッスルのブーメラン型の橋の例を挙げていた。
 日本においては昔、行基という僧侶が架け橋をかけた例、今、長崎出島の表門橋架橋プロジェクト等の例を挙げて、観光による地域創生を提案していた。
 加藤氏は岐阜県白川村(白川郷ではない)等での交通の不便さを例にして、交通の整備による地方創生を提案した。
 牛島氏はちょっと違った水道インフラということが北海道ではまだ整備できていないことを説明していた。
 地方創生はインフラ整備ということが一つの大きなテーマかもしれないと思った。

 私は質問で、地方創生のためにはイノベーションが必要で、そのために、大学と地方自治体が共同で何か始める、例えば植物工場のシンポを学術会議でよく実施しているが、こういうことを起点にできないか聞いた。
 今回のゲストはそういう関係ではないので回答できない、というようなことを聞いた。
 私もこの質問は無理だな、とは思いつつも学術会議(参加者の中の学術会議関連者及び運営している学術会議関係者)に向けて投げた質問という意味だったので、ダメ元と承知していた。

 (2)の地層処分シンポは5月10日くらいに学会からメールが来ており、それで急きょ申し込みした。
 5月11日に返信メールが届き、この返信メールの出力か、スマホでこのメールを提示してください、とのことだった。スマホに転送して会場受付でそれを見せた
 会場が5階だったので、会場に着いた時にすぐ受付付近の人に非常口を問合せた。対応した人もこういう質問は初めてだったようで、何人もの人に確認してようやくわかった。
 参加者は200名くらいはいたと思う。
 進行はモデレータの松本女史が行った。
 概要については経済産業省の小林氏が行い、補足をNUMOの伊藤氏が行った。
 専門的な立場で東大のコ永氏が行った。
 今回注目したのは科学的特性マップの説明である。
 全国の候補地を絞り込むための条件である。火山活動、断層活動、隆起・侵食、地熱活動、酸性地下水、軟弱地盤、鉱物資源という好ましくない特性の除外された場所で、なおかつ輸送の容易な場所、という条件が提示されたことである。
 私は質問で手を挙げたが、一度も指されなかった。
 300m以下(埋設予定深度)の土地で、ガラス固化体の模擬サンプル、人工バリア、ベントナイト、オーバーパックという多重バリア材料を実際に埋設してその実験データを取るべき、と思った。
 また、高レベル廃棄物のアメリシウムやネプツニウム等が崩壊すると別の元素になるが、その元素のガラス固化体に与える影響や、100年の管理を行う上で、実施主体のNUMOの存続はできるのか、ということを聞きたかった。
 他の人の質問では、経済的な面での費用の不足、ガラス固化体のトラブル続きによる技術の不安、使用済み燃料の本数がいくらか、という定番の質問があったと思う。
 司会も予定時間を10分超過していた、というので、早く終わらせることに熱心であり、会場の質問に真摯に答える、という姿勢ではなかった気がする。
 一応、アンケートには上記の質問等を書いて置いてきたが、どれだけ反映されるのかは疑問である。

 (3)のFuture Earthのワークショップは以前にも参加したことがある。今回は教育という面にスポットを当てたようである。
 最初のあいさつで氷見山氏は、学者は学者の世界に浸っているだけではダメで、社会と一緒になって、地球は大変だ、という意識を持たねばならない、という。
 今年の9月にFuture Earthのメインフォーラムを開催予定で、その前哨戦ということである。

 最初の毛利氏は元宇宙飛行士の立場から、宇宙から見た地球の話をした。
 宇宙では頭の中に白い光が見える、と言った。放射線が通過するかららしい。
 宇宙から見ると、カナダは白い、中国は黒い、と言った。人が住んでいるところは黒く見えるらしい。
 なぜ勉強が必要か、ということでは、@社会で生きていく力をつける、A社会を豊かな方向に変える、B持続的に人類社会を存続させる、と説明した。

 井田氏はアクティブ・ラーニングの重要性について話した。
 このアクティブ・ラーニングは最近の流行の言葉のようで、主体的に物事を考える、与えられたものをこなすだけではダメ、ということで、従来の教育パターンの「先生が教え、課題を与えて生徒が解く」というものでなく、生徒が自ら考え、自ら解くという新しいパターンが必要である。
 その意味では、後に発表する生徒の研究等もその一例と言えるであろう。

 井上氏は瀬戸内海の海底のゴミを生徒が自発的に考え、調査して、文化祭で発表したこと等を説明した。
 海底はゴミだらけだが、誰も回収しない。
 ゴミは海で発生していなくて、川から流れてきたものが多いらしい。
 私は全国の老人ホームの人たちを組織して、全国レベルで海のゴミの調査をしてみたらどうか、と言った。そういう視点はあまりなかったようであった。
 老人は社会の役に立ちたいと思う人が結構多いはずであるが、そのテーマを見つけられずに無為に過ごしている人が多いと思う。
 そういう人たちにこうした人の役に立つ活動のことを提案すればいいのでは、と思った。
 会場の委員の先生の一人も賛成のようで、全国の天気を有志が写真で送るシステムで、天気予報の精度を上げている例などを言っていた。
 また今、海ではマイクロプラスチックというプラスチックの破片による海洋汚染が指摘されており、生徒が関心を持っているとのことだったので、私は私もこのマイクロプラスチックには興味があり、漁船を使って粒径分布等を調べてみると面白いのでは、と言った。
 委員の一人が、マイクロプラスチックはそれ自体には大した害はないが、このマイクロプラスチックは有害物質を吸着し、この吸着したものを魚が摂取すると有害な魚になることが問題である、と説明した。

 佐々木氏の生徒の野中氏等は海岸浸食のパターンを小さな模型で実験しようとした試みを発表した。
 この実験自体は幼稚といえば幼稚だが、生徒がアクティブラーニングで始めたこととしてみると、大きな一歩かもしれない。
 私はなぜこの海岸浸食をテーマに選んだか聞いた。
 生徒の一人が自分はビーチコーミング(貝殻探し)が趣味で、毎年海に行って、その時に砂浜の砂の量が減っていたりしていたことに疑問を感じた、と説明していた。なるほど、と思った。

 田中氏の生徒の斎藤女史は炭酸ガスから消火器を作るという実験と田之畑女史らの微生物燃料電池の実験の2件の発表があった。
 斎藤女史はヘキサンとモノメチルアミンに炭酸ガスを吹き込み、これで炭酸ガスを捕集するというもので、まだまだこれからのものである。
 私は別のことから、ヒントを得たといった。
 ケーキを買うと、今はドライアイスを入れてくれる。
 このドライアイスを何かに利用できないか、ということで、消火器に利用するということにたどりついた。
 山火事等に使えるのではないか、と質問したが、斎藤女史は発表後にすぐ帰ったらしく、他の生徒が後で伝えておくといってくれた。
 微生物燃料電池はシアノバクテリアを使ったものであった。
 私はゴルフ場で採取した菌からノーベル賞がとれたように、全国のいろんな土地からのシアノバクテリアを探しては、と言ってみたが、芳しい反応はなかった。

 こうして、ワークショップは終了した。

 3日間で連続して、シンポジウムやワークショップに参加して疲れはあるが、課題に対する取り組みとしては重要なものが多かった。

 今後もこうしたシンポジウム等があれば参加して、有益な情報を得たり、それに触発されて、有益なアイデアが出ることを期待したいと思う。


(1)<日本学術会議主催 公開シンポジウム>
    ワークショップ まちおこしの現場から明日を考える−若手・中堅研究者の提言-
 1.日時:2017年(平成29年)5 月13 日(土)14:00〜17:30
 2.会場:日本学術会議講堂
 3.主催:日本学術会議 土木工学・建築学委員会
 4.プログラム 
  14:00−14:10
   司会  :山本佳世子(電気通信大学准教授)
   開会挨拶:小松利光(日本学術会議)
   来賓挨拶:佐々木基(内閣府地方創生推進事務局長)
   趣旨説明:米田雅子(日本学術会議)
  14:10−15:30 
   WS1「まちおこしの現場から明日を考える」(発表各20分、自由討議40分)
    コーディネータ 園田眞理子(明治大学教授)
   発表1:辺境におけるまちおこしの現場から 徳田光弘(九州工業大学)
   発表2:水・食料・エネルギーの自給循環と環境収容力 笠松浩樹(愛媛大学)
    自由討議(40分間)
    パネラー 徳田光弘(前掲)、笠松浩樹(前掲)、戸所隆(高崎経済大学)、小澤紀美子(東京学芸大学)     
  15:30−15:45 休 憩     
  15:45−17:25 
   WS2「まちづくりの現場から明日を考える」(発表各20分、自由討議40分)
     コーディネータ 林良嗣(中部大学教授)
   発表3:橋と景観とまちづくり 久保田善明(富山大学)
   発表4:地域公共交通の活性化が地域の活性化を促すために 加藤博和(名古屋大学)
   発表5:地域自律型の次世代型・水インフラシステム 牛島健(北海道立総合研究機構)
    自由討議(40分間)
    パネラー 久保田善明(前掲)、加藤博和(前掲)、牛島健(前掲)、嘉門雅史(京都大学)、船水尚行(北海道大学)
  17:25−17:30 
   閉会の言葉:浅見泰司(日本学術会議)

(2)2017年5・6月 全国シンポジウム
 いま改めて考えよう地層処分〜科学的特性マップの提示に向けて〜
  1.日時:2017年(平成29年)5月14日(日) 13:30−16:00
  2.会場:虎ノ門ヒルズフォーラム 5階 メインホール
  3.定員:300名(先着)
  4.プログラム
   @NUMO・資源エネルギー庁からの説明
   Aパネルディスカッション
   −休憩−
   B質疑応答
   <パネリスト>山本みずき(慶應義塾大学院生)、崎田裕子(ジャーナリスト)、
    コ永朋祥(東京大学)、小林大和(経済産業省・資源エネルギー庁)、伊藤眞一(原子力発電環境整備機構<NUMO>)
   <モデレーター>松本真由美(東京大学)

(3)Future Earthワークショップ
  Future Earthと学校教育: Co-design/Co-productionをどう実践するか(U)

 1.日時:2017年(平成29年)5月15日(月)14時00分〜17時00分
 2.場所:日本学術会議大会議室
 3.主催:日本学術会議
 4.申込: 事前の申込は不要。参加費は無料。
 5.プログラム
   総合司会:宮寺晃夫(筑波大学名誉教授)
  14:00〜14:10 開会挨拶、趣旨説明
   氷見山幸夫(北海道教育大学名誉教授)
  14:10〜14:25 人材育成における科学コミュニケーション能力の推進
   毛利衛(日本科学未来館館長)
  14:25〜14:40 次期学習指導要領におけるアクティブ・ラーニング
   井田仁康(筑波大学人間系教授)
  14:40〜14:55 瀬戸内海の海底ごみ問題の解決に向けての女子中高生の挑戦
   井上貴司(山陽女子中学校・高等学校教諭)
  14:55〜15:15 生徒の学習効果を高める授業改善〜アクティブ・ラーニング〜
   佐々木義秀(東京都立科学技術高等学校教諭)
   「構造物による波の変化について〜海岸浸食の防止へ〜」野中駿、清水美佑、小山麟(2年生):
  15:15〜15:50 ディスカッション(I)
   司会:山口しのぶ(東京工業大学学術国際情報センター教授)
  15:50〜16:00 休憩
  16:00〜16:20 持続可能な社会に関わる研究に関わる授業実践
   田中義靖(東京都立戸山高等学校教諭、SSH部主任)
    「空気中の二酸化炭素からつくる消火剤」 齋藤絵夢(2年生)
    「持続可能な微生物燃料電池開発」 田之畑有紗、山本愛琳、河口祐葵(2年生)
  16:20〜16:55 ディスカッション(II)
  16:55〜17:00 閉会挨拶
   花木啓祐(東洋大学情報連携学部教授)
     −以上−

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